アルツハイマーの男性に寄り添う女性

新潟大学の脳研究所調査によると、我が国のアルツハイマーを含む認知症罹患者は、最近の調べで200万人にのぼり、世界に目を向けると、2400万人と推計されているようです。

今回はアルツハイマーの3つの種類、診断方法初期症状などを詳しくお伝えします。


 

   


アルツハイマーの初期・中期・末期の症状とは


1)アルツハイマーの3つの種類とその原因

アルツハイマーは「認知機能障害を主症状とする不可逆的な神経性疾患を指します。」とされています。不可逆的の名のとおり、病気の進行を遅くすることはできても、現在のところ治すことは望めません。

アルツハイマーには3つの種類が存在します。その3つを発症頻度の高いものから列挙すると下記になります。

(1)アルツハイマー型認知症(全体の約半数)

(2)脳血管性認知症(全体の約3割)

(3)レビー小体型認知症(全体の約1割)

アルツハイマー型とレビー小体型は脳の神経細胞の異常により起こり、脳血管性型は、脳内の血管の異常によって起こります。

この3つで認知症の約9割を占めるため、このあたりの知識を得ておくことが大切でしょう。


2)アルツハイマーの3段階の症状 

これは、どの型に当てはまるかという問題ではなく、初期か中期か末期かによって、症状が変化していきます。

(1)初期症状

この段階は「健忘期」と呼ばれます。「日常生活を送るのに、それ程支障はありません。」

・同じ話を繰り返す

・この前買った物を忘れ、また買う

・ファッションなどに注意が向かなくなる

・物品のしまい込み、置き忘れが目立つ

等々が現れます。

(2)中期症状

この段階は「混乱期」と呼ばれます。この時期になると、「他人が本人を見ても異常に気付きます。」

・ご飯を食べたことを忘れる

・日付や曜日がわからなくなる

・徘徊する

・言動のツジツマが合わない

等々が現れます。

(3)末期

この段階は「臥床期」と呼ばれます。ここまで来ますと、「普通に日常生活を送ることは、もう不可能です。」

・自分で脱いだ衣服を再び着られない

・身内の顔がわからない

・排泄も思う様にならない

・大半の時間をベッド上で過ごす(体力が落ちている)

という様な道のりを経ていきます。


3)アルツハイマーの2つの予防策

(1)食習慣の見直し

言わずもがなですが、たっぷりの野菜を摂り、脳に良いDHAやEPAが豊富な青魚を食べ、美味しく食事をいただくため、色どりの果物なども積極的に摂取しましょう。

老廃物を体外に出すため、コンニャクも心掛けて食べる様にすると良いでしょう。

(2)生活習慣の改善

まず、アンチエイジングのために、「深酒、喫煙、不規則な生活態度」は改めましょう。

そして運動というと大げさですが、「庭いじり、散歩、ゲートボール」などで身体を動かす工夫をしましょう。それによって、夜によく眠れ、規則正しい生活が送れます。

また、ある程度の筋力を維持することが、転倒防止にもつながります。


4)アルツハイマー予防に効果的な3つの趣味(トレーニング)

昔から、手先を動かすとボケにくいと言われます。

(1)編み物やプラモデルの組み立て

(2)囲碁・将棋

(3)時計の文字盤描き

これは少し解説が必要ですが、雑誌の裏にビールびんの底など利用して、円を描きます。そしてその円の中に、時計の1~12の数字を描き入れるのです。円という形は、非常に文字や数字を配置しにくいと言います。

頭がしっかりしている人なら、12時・6時・3時・9時といったキーになる位置に数字を置きますが、少しボケ症状のある人になると、ランダムに数字を配置し、文字盤に見えないものになってしまいます。


5)病気を疑ったら診断したい2つの項目

(1)嗅覚チェック

殊にアルツハイマーの場合、「記憶障害よりも先に嗅覚障害が出る」と言われます。

そこで、ガスの元栓の閉め忘れが続いたり、これまでと香りの好みが変わったと気付いたら疑ったほうが良いでしょう。

(2)妙な言い訳が多くなる

つい先程の事を忘れてしまうので、言い訳が多くなります。

コルサコフ症候群と呼びますが、言い訳のための言い訳を考えますので、前後の脈略が訳のわからない内容をしゃべり出したりします。

では、簡単にチェックですが、100から順に7を引いた答えを言ってもらいます。7という数字は引き算しにくいので、ここで詰まる様なら一度、医師の診察を受けるべきと考えます。


6)病気を疑ったら、まずすべき2つのこと

(1)医師への受診

受診科は神経内科でも脳外科でも、場合によっては主治医でも良いと思います。

(2)家族の本人に接する態度で確認しよう

仮に本人が家族へヒドい事を言っても、それは病気がさせる事という前提を確認し、皆の意思を統一しておきましょう。


   


今回のまとめ

1)アルツハイマーは、現在のところ完治はさせられないが、早期発見で進行をくい止められる。

2)怖い病気だが、適切な予防策を講じることで、ある程度は予防できる。

3)社会不適合者となっても、それは病気の為せることと理解してあげることが大切。