頭痛の患者の診察を行うドクター

寝不足や二日酔いで頭がぼーっとすることは、誰でも一度や二度は経験があるのではないでしょうか。一時的なものなら心配ないのですが、あまりにも長く続く場合には、重大な疾患が隠れている可能性もあります。

今回は頭がぼーっとする原因・対処法・予防法などをお伝えします。


   


頭がぼーっとする・・!考えられる6大原因と対処方法とは


1)代表的な症状とは?頭がぼーっとする場合の6つの症状

ぼーっとする症状は個人差にもよりますが、代表的には下記のような症状が現れると考えられます。下記の症状が、1日で頻度が多く現れたり、また何日経っても続いたり、該当する症状が多ければ多いほど、何かしらの疾患が発症している可能性も考えられます。

(1)眠気をともなう 

(2)集中力が低下する 

(3)あくびが出る 

(4)全身に疲労感がある 

(5)めまいがする 

(6)吐き気がする 

2)考えられる要因は?頭がぼーっとする6大原因 

(1)ストレス 

ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、呼吸や血流にも障害が出てきます。それによって脳の働きが悪くなりぼーっとしてしまうという現象が現れます。 

(2)酸欠 

脳に必要十分な量の酸素が行き届かないと、脳の働きが低下するのでぼーっとする結果となります。 

(3)栄養不足 

脳に必要な栄養素は糖分(ブドウ糖)です。一日に摂取する糖分の60%が脳へ行くといわれていますが、糖分が不足することで脳の働きが低下してしまいます。 

(4)睡眠不足 

睡眠が十分に足りていないと、身体の疲れが抜けないだけでなく、脳の疲れも抜けません。 

(5)睡眠のとりすぎ 

忙しい日々を送っていると、つい週末になると寝すぎてしまうことがありますよね。でも、基本的に「寝だめ」はできません。 

あまりにも長い時間寝てしまうと、脳の覚醒に時間がかかるために、ぼーっとしている時間も長くなってしまいます。 

(6)筋肉の筋張 

心臓は重力に逆らって、脳へ血液を送っています。その通り道である血管が、筋肉のコリによって圧迫されることで、脳への血流が阻害されることで起こります。 

3)自分でできることとは?ぼーっとする症状への対処方法 

(1)朝ご飯を食べる 

朝ごはん抜きの子供の学力が、食べる子供より低いのはご存知のことと思いますが、大人も、朝を抜いてしまうと、脳の活動に必要な糖分が不足してしまいます。

ご飯を食べる時間がないなら、バナナや野菜ジュースなどで補いましょう。 

(2)睡眠の質を改善する 

寝不足も寝すぎも頭がボーっとする原因となります。なるべく毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きるようにしましょう。 

(3)入浴する 

ストレスフルな生活も脳への影響があります。一日の仕事が終わったら、お風呂でしっかり温まってリラックスすることが大事です。 

(4)適度な運動 

デスクワークなど、長時間同じ姿勢でいると、首や肩の筋肉が固くなってしまい、血液の循環が悪くなります。ウォーキングやジョギングなどの全身運動で血流を改善しましょう。 

(5)深呼吸をする 

仕事に根を詰めすぎるとだんだんと呼吸が浅くなってしまいます。その状態が長く続くと、脳が酸欠状態になるので、気がついたときに深呼吸をしましょう。

Doctor and surgeon reading notes 

4)症状が続く場合に・・考えられる3種類の病気の可能性  

(1)自律神経失調症 

ストレスや疲労がたまってくると、自律神経の働きに影響が出てきます。自律神経とは呼吸や内蔵機能など、黙っていても働いてくれている神経です。 

このバランスが崩れることによって、やる気が出なくなったり、むなしい気持ちになったり、思考力が低下して頭がボーっとしてしまいます。 

(2)うつ病 

自律神経のバランスが乱れた状態が続くと、次第にうつ症状が現れてきます。わけもなく悲しくなったり、自分の存在意義が感じられなくなったりした場合は要注意です。 

(3)睡眠時無呼吸症候群 

太っている人に多いのですが、寝ている間に何度か呼吸が止まっている状態になる病気です。睡眠の質が低下してしまい、日中にボーっとしている時間が増えます。 

5)専門家でできること!違和感が続く場合にすべき検査方法 

(1)簡易検査 

睡眠時無呼吸症候群の場合、自宅で装着できる携帯機器で、寝ている間の呼吸状態や酸素濃度を調べます。3割負担で3,000円~4,000円程度です。耳鼻科診てもらいましょう。 

(2)終夜睡眠ポリソムノグラフィー(PSG)検査 

やはり睡眠時無呼吸症候群の場合に、医療機関にともがけで検査してもらう方法です。費用は治療機関によってまちまちで、1万5000円から5万円など幅広いです。耳鼻科で診てもらいましょう。 

(3)血液検査 

うつ病の場合に、血液中にあるPEA(リン酸エタノールアミン)が低下することが分かってきています。

この検査は保険適用がなく、全額患者さんの負担になります。金額は病院によってまちまちですが、1万5000円ほどかかるようです。心療内科で見てもらいましょう。 

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6)ぼーっとする症状が治まらない場合に・・行うべき3つの治療方法 

(1)CPAP(シーパップ)療法 

睡眠時無呼吸症候群の場合にとられる治療法です。寝ている間に鼻を覆う機器を取り付けて呼吸を確保します。月に1回の通院と機会のレンタル料で、3割負担で5000円ほどかかります。耳鼻咽喉科に相談すると良いでしょう。 

(2)薬物療法 

心因性の場合は、抗不安薬や睡眠導入剤、精神安定剤などを心療内科で処方してもらいます。費用は症状によってさまざまなので、お医者様に相談すると良いでしょう。 

(3)カウンセリング 

やはり心因性の場合に心療内科でカウンセリングを受けられます。保険が適用されないため、事前にお医者様に相談したり、ホームページで調べると良いでしょう。 

7)日常から改善を!ぼーっとする症状への予防習慣

(1)朝ご飯を食べる 

脳の栄養は糖分です。朝を抜くだけで脳は正常に働いてくれません。朝昼夜を3:2:1の割合で食べるくらいの気持ちが、快適な脳の状態を作ってくれます。 

(2)睡眠習慣を改善する 

寝不足も寝すぎも頭がボーっとする原因になります。朝おきた時間の14時間後には明かり暗くし、寝る直前までテレビやスマホで目を刺激することは控えましょう。 

(3)適度な運動 

適度な運動をすることによって血流を改善し、体の回復機能を高めます。肩コリ防止にもつながり増すので、ぜひ生活の一部に取り入れましょう。 


   


今回のまとめ 

1)代表的な症状とは?頭がぼーっとする場合の6つの症状

2)考えられる要因は?頭がぼーっとする6大原因

3)自分でできることとは?ぼーっとする症状への対処方法

4)症状が続く場合に・・考えられる3種類の病気の可能性

5)専門家でできること!違和感が続く場合にすべき検査方法

6)ぼーっとする症状が治まらない場合に・・行うべき3つの治療方法

7)日常から改善を!ぼーっとする症状への予防習慣