下を向いた頭痛の女性

脳梗塞、くも膜下出血、脳腫瘍…脳内を原因とする病気は、誰でも耳にしたことがあるでしょう。ですが、もし頭が痛い場合、本当に知りたいのは病名でしょうか。それよりも、頭のどこが痛いのかをまず確かめてみましょう。今回は頭のてっぺんが痛い場合の原因と対処法をお伝えします。


   


頭のてっぺんが痛い!可能性のある5大原因と対処方法とは


1)なぜ痛むの?頭のてっぺんが痛い場合に考えられる5つの原因

頭が痛い場合、2つのポイントに注意しましょう。まずは頭のどの辺りが痛いのか、もう一つは、ズキズキ・ドーンという特徴、そして頻度は 突然ひどくなる・慢性的、などの状態を覚えておくことです。

(1)危険な病気のリスクも

頭の上の部分が痛い、突然殴られたような痛みが発する場合は、人は立っていられなくなります。ガンという響きを感じ倒れ込みますので、頭を抱えて起き上がれません。この場合は救急車を呼び、脳外科病棟へ運ぶのが正解です。いわゆるくも膜下出血の典型的な症状で、30分以内に処置をすれば、命に別条はなく、麻痺などの後遺症もまずありません。ただ、30分を過ぎた場合、重症となる可能性が出てきます。最寄りの病院が遠ければ、ドクターヘリを呼ぶなりするのが一番です。

(2)頭頂葉は、鎖骨から下の痛みが伝わりやすい

頭頂葉は寒さや暑さといった温度、視界を通じて距離感を測る空間可視、両手でものを触ってその感触を確かめるなどの知覚を敏感に捉えるところです。ですから、そうしたことができなくなっている場合、例えば温度に鈍感で火傷をしてしまった、歩いていて壁にぶつかったなどは、頭頂葉の機能が正常ではないことが理由です。そして、そこで痛みが発生する場合は、頭頂葉が痛いのではなく、鎖骨から下の部分の痛みが頭頂葉に伝わるのであって、痛みよりも普段の生活で不具合なことがないか、を調べ、病院で診療に応じましょう。

(3)ウイルス感染・副鼻腔炎に注意

鼻の穴のことを鼻腔といいます。この鼻腔の周りに8個の穴があいており、これを副鼻腔と呼びます。鼻から入って来るのはウイルス。これが副鼻腔内で留まって炎症を起こしてしまうと、副鼻腔炎になります。鼻は喉とつながっていますから、当然気管支喘息、そして喉は口ともつながっていますので、虫歯までが喉、鼻とウイルス感染してしまうことがあるわけです。

※「副鼻腔炎」と頭痛について詳しく知りたい方は→『副鼻腔炎で頭痛が起こるワケ!3つの対処法とは』こちらもお役立てください。

(4)中耳炎の可能性も

また、中耳炎という耳の疾病にかかる可能性もあって、顔全体で様々な腫れや痛みが生じ、それが最終的に頭のてっぺんに通じていくわけです。たとえば、アステラス製薬の市販薬のプレコールは、15年以上販売されているロングセラー医薬品ですが、その効き目は総合感冒薬です。つまり、頭が痛いというだけではなく、鼻づまりや風邪によるのどの痛みなど、すべての炎症を抑えると効能書に書かれています。つまり、頭頂葉が痛い原因には、ウイルスが鼻や口を通して入ってきて、炎症を発症させたことが原因で、頭痛になるという方程式がわかるわけです。

(5)便秘(腸機能の低下)

頭痛の考えられる原因のひとつに「血流の低下」があります。なぜ腸と頭痛が関係しているのでしょうか。便秘症状になると腸内に便が長期間たることで、腸の毛細血管から有害なガスなどを吸収しやすくなります。この有害物質から血流の低下や、血流の悪化症状が起こると考えられます。腸と頭痛は関係していないように見えて、密接に関係していると考えてよいでしょう。頭のてっぺんが痛い場合、腸内環境の改善のサインを示してくれている可能性も考えられます。

Closeup on medical doctor woman explaining something


2)試してみよう!頭のてっぺんの頭痛への2つの対処方法

頭のてっぺんが痛いからといって、神経痛ではないかと判断してしまってはいけません。まずは、自分で痛みと戦わず、安静にする方法を選びましょう。ポイントを挙げてみます。

 (1)「温める」行為の3つの注意

疲れたら、リラックスさせるのに「お風呂」という人がいます。また、温泉に浸かると体が温まって、ゆっくり休めることから、頭痛にも効果がある、と思う人もいます。ですが、これは全くの勘違いです。まず、体を温めることがまずい理由を考えてみましょう。体を温めることは、血液が通る血管を広げることを意味します。人間は36℃程度の体温が平熱ですが、42℃〜44℃などの熱い風呂に浸かることで、汗が大量に出て来ます。これは、皮膚から様々な老廃物もいっぺんに出てくることを意味します。

・体内の酸素不足

そのため、発汗作用は大量の水分を体が要求しますが、それは血管を通る血液が流れても、酸素が体内に送り込めないことにも繋がります。血管は広がって、心臓から動脈を通って栄養分は酸素が運ばれますが、勢いよく運ばれてしまうために、体の中の酸素は一気に足りなくなってしまいます。

・血流の上昇

この激流に、今度は老廃物として静脈を通って心臓へ送り返される血液。ですが、その早さに、心臓はバクバクと激しく動くことになりかねません。

・血圧の上昇

こうした急激な体温の上昇が、脳内の酸欠を生み、そしてさらなる頭痛に拍車をかけたり、血管への圧力が高まって、神経細胞がぶつかり合います。10億とも150億ともいわれる細胞が、一気に動くことは、頭痛の要因になるのはわかるのではないでしょうか。

(2)3つのリラックスの実践

・半身浴の実践

風呂に浸かるなら、ヘソ下くらいの半身浴。それも38℃程度のぬるま湯で十分です。

・暗い部屋で横になる

そして、部屋を暗くして頭を横にすること。要は休ませることが必要です。

・好きな臭いのアロマを活用

好きな音楽を静かに流したり、アロマオイルを焚いたりすることで、リラックスできる環境をつくりましょう。これらは、直接体内に入ってきて、血液に悪さを働くことはありません。だから、効果があるのです。


   


今回のまとめ

1)頭のてっぺんがガンガンと、突然殴られたような衝撃が走ったら、救急車を呼びましょう。まず、くも膜下出血の疑いがあります

2)頭頂葉は様々な感覚に関係する器官です。鼻や耳、喉などの変化から頭痛に発展するケースが多くあります

3)神経のせいだ、ストレスのせいだ、と頭痛を決めつけてはいけません。まず、頭を休ませる環境をつくりましょう

4)絶対に行ってはいけない禁忌行為を知りましょう

以上をよく知った上で、脳外科か脳神経外科に臨床してもらうのが最善です。検査のまえに、自分の痛みの状態が頭だけか、鼻、目、喉などは異常がないか、把握しましょう。