ベッドに横たわる女性

なんとなく熱っぽい、体温計で37℃から38℃を行ったり来たりする…こういう状態を微熱と言います。普通の風邪なら、3日・4日で下がるものが、なかなか下がらない。

あるいは夕方に熱がで出る場合には、頭痛を伴うことも。ここでは対処法を説明します。


   


微熱と頭痛への2つの解消法!必須の検査とは


1)微熱とは

体が火照る場合は、それなりの理由があります。平熱が36℃、あるいは37℃の人が微熱と感じる原因は何か、探っていきましょう。

(1)熱はウイルス撃退のサイン

冬場に大流行りのインフルエンザウイルスです。これは人から人へ感染する最強のウイルスですが、体内に入ると必ず高熱を出します。

これはウイルスが熱を出しているのではありません。「ウイルスが侵入した!熱を出して攻撃せよ」という指令が脳から行われるためです。

ウイルスは熱に強くありません。そのため、体温が38℃、40℃と高くなればなるほど、ウイルスが強烈なことがわかります。

でも、病院では「解熱剤」を出してくれますよね。熱が出た方がウイルスバスター効果が出るんじゃないでしょうか。

実は医師が処方する「解熱剤」は、急激な体温上昇に伴って脱水症状になることで、血液の循環が悪くなることを心配して、出してくれるのです。

つまり、脳の働きは「外からの侵入に勝つぞ」と懸命なのですが、勝った後に疲れてしまうことの危険性までは考えていません。高熱が出たら休んで、水を飲む。それから内科や耳鼻咽喉科に行きましょう。

(2)微熱とは何度なのか

高熱は38℃以上を指すのが一般的。ですが、これは本当は人によってマチマチなはずです。平熱が35℃の人だと、37℃になれば「熱が出た〜」となりますし、40℃でも平気な人がいるものです。

要は、微熱は「体温の高さ」ではなく、だるさや頭痛、吐き気、喉の痛みなど、とにかく様々な症状が出て「そういえば熱っぽい」状態が何週間も続くことを言います。

特に始末が悪いのは、一日中熱が上がったり、下がったりを繰り返すケースです。こういう場合は、完全に「なんか変」と疑わないといけません。

特に頭痛がある場合は、完全にあなたの「脳」が悲鳴を上げている可能性が高いのです。原因は頭の中なら「ストレス」に要注意。ストレスは体の全てに関係があります。

そして脳はストレスに悩んでいることに「気がつかないあなた」にイエローカードをなんども出してきます。

こんなのはいつものことさ…と平気な顔をしているうちに、突然「嘔吐」「腹痛」「帯状疱疹」など様々な症状が出てきます。ですから、体のどこかで変化があったら「体温を測る」ことをお忘れなく。

Two women doctors talk about examination


2)微熱と頭痛を解消させる2つのポイント

高熱、微熱は「体のサイン」と述べました。では、微熱+頭痛は、体のどういった不調を指しているのでしょうか。ご自分の体だけでなく、ここではあなた自身の「性格」や「生活」も思い浮かべて考えてみましょう。

(1)微熱日記

ここでご紹介するのは、九州大学医学部精神神経免疫研究室の岡孝和先生が考案した「微熱チェック表」です。岡先生が勧めるのは「微熱日記」。

まずは体のだるさや、不調がはっきりし出した場合、卓上カレンダーにその日の体温をメモしておくのです。

日記の効果は「脳の活性化」です。脳科学者の茂木健一郎さんによれば、脳に良いものや行動などは「一切ない」と言います。

例えばチョコレートは血糖値を上げるので、朝食べると効果がある…と言われますが、それは科学的にはなんの根拠もありません。大事なことは「多様性」です。

昨日より今日は「ひとつ多くの仕事ができた」、去年の今日と今年の今日では「気温の差がこんなにあった」などと自分自身で新たな発見があるたびに、脳は新鮮な気分を味わいます。それが「活性化」につながることは立証されています。

微熱日記を書くことで、脳は「微熱がいつ頃からか」「そのきっかけはなんだろう」と考え始めます。自分自身で解決の糸口を見つけようとするのです。

(2)自己判断に要注意

よく「微熱と頭痛が続いたら、慢性疲労炎を疑え!」という人がいます。また「蓄膿症に原因がある」と断言する人もいます。ですが、こういう自己判断は考えはまず排除しましょう。

微熱と頭痛が続いたら「こういう病気です」と即座に言い切る医師はまずいません。医師は自分のフィールドで考えれば「腸」「血液」「肺」などとの関連性を疑うでしょう。

ですが、尿の検査血液検査などを経て、やっと体のどこの機能が落ちているのかがわかる程度なのです。ですが、とりあえず解熱剤を処方してくれるのは、上記に書いた通り。つまり、体力が落ちないように予防線を張っているだけなのです。


3)専門家へ相談する前の事前準備

ここで、再び九州大学の岡先生発案「微熱と頭痛」患者の診察方法、を説明します。

(1)解熱剤を飲んだ場合。それは何時か?熱は下がったのか?

(2)仕事の内容(学校、家事など)と休息時間で、体温の変化はあるか?

(3)キレやすい行動をとっていないか?その場合体温は上がっているのか?

(4)体温が何℃になると「つらく」なるのか?

(5)普段飲んでいる薬はあるか?

この5つの情報と微熱日経を、診療してもらう主治医に説明します。そうすれば、医師は「こういう状態のときに熱が上がり、頭痛が起こる」ことを把握できます。

それだけで、解決へのスピードが格段に早くなるのです。いかがでしょうか、微熱と頭痛の関係には「ストレス」があるらしい…ということがなんとなくわかるはずです。

疾病の原因は全てストレスに関係しています。だからこそ、それを突き止める、突き止めるために最短コースで最適な道順を進む…それが、一番の対処法なのです。


   


今回のまとめ

1)高熱はウイルスがきっかけで起こる

2)高熱が出るのは、ウイルスと戦っている証拠

3)解熱剤は、ウイルス攻防戦後の「脱水症状」を抑えるためにある

4)微熱と頭痛が続く場合は、微熱日記を付けておく

5)微熱と頭痛が続くからといって、勝手に自分で診断しない

6)医師にかかるために、微熱と頭痛の関係がわかるような5つの情報と、微熱日記を揃えておく

微熱と頭痛は共に共通の敵と戦っている合図です。脳はストレスを感じると、脊髄に情報を送り、そこから交感神経と筋肉に「体温上昇」を命じます。

つまり、神経やホルモン、筋肉など体全体が関わってくるのが微熱と頭痛なのです。どうか、怖がらずに日々の体調の変化をちょっとメモして、それから受診してスッキリ解決しましょう。