患者の診察を行う医者

「どもり」と聞くと皆さんはどんなことをイメージするでしょうか。どもってしまう人の中には「恥ずかしい」「病気なのでは」と悪い想像をされる方もいらっしゃるかもしれません。

今回はどもりの原因・病気・対処・治療法をご紹介します。


   


どもりの4大原因!病気・対処・治療方法とは


1)どもりの3つの症状

(1)何か言おうと思ったときに、出だしの1文字めを数回程度繰り返してからでないと

話すことができない

(2)何か言おうと思ったときに、出だしの1文字めを長く伸ばさないと、その後の

言葉を続けて話すことができない

(3)何か言おうと思ったけど、出だしの1文字めだけしか発することができず、

その後の言葉が出なくなってしまう

2)どもりの考えられる原因

(1)強い緊張・強い不安感・苦手意識

強い緊張感のある場面や、強い不安感があると言葉がうまく出てこなくてどもりの原因になります。また話をしようとする相手に対して苦手意識があるとどもりの原因になります。

(2)厳しすぎるしつけ

親のしつけが厳しすぎると、どもることが多くなると言われています。

(3)脳から声帯への指令がうまく伝達しない

本来、言葉を発する体内のメカニズムとしては、脳内で考えたこと、話をしようと思ったことが、脳から声帯に指令として発信され、声帯から声として言葉が発せられます。

ところが脳から声帯への指令がうまく伝達できないと、言葉をうまく発することができないため、どもりの原因になると言われています。

頭の回転がはやい方、頭の中では次から次へといろんな考えが浮かんでくる方も脳から声帯への指令がうまく伝わらずどもりの原因になると言われています。

(4)「どもり」の循環

どもる方は「自分はどもる」とわかっていることが多く、そのため「またどもるのでは」とか「どもらないようにしよう」と変に意識してしまうため、結果的にどもりを誘発してしまうことがあります。

「どもり」の循環の克服は、まずどもりを受け入れてみることです。どもりが悪いことではなく、どもりを一旦受け入れて、どもりと向き合うことから克服は始まっていくと言えるでしょう。

3)どもりへの4つの対処法

(1)ゆっくり話すことを心がける

どもる方は、早口な傾向にあります。意識してゆっくり話すことで、どもりへの対処法になります。

(2)思ったとおりに正直に話すことを心がける

どもりの原因にもよりますが、相手にどんなふうに伝えるかを意識しすぎず、思ったとおりに正直に話すことを心がけることは、どもりへの対処法になります。

(3)意識しすぎないで話す

「自分はどもる」と意識しすぎないで話すことができれば苦労しないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、それでも意識しすぎないで話すことは、どもりへの対処法になります。

(4)好きなことを家族や信頼できる友達に説明する

例えば絵・歌・旅行・アニメ・ゲームなど、自分が好きなことを信頼出来る人にゆっくり、ゆっくり伝えてみましょう。

自分の好きなことでは自信を持って話せる場合があります。音楽療法もあるように、好きなこと・趣味を活用して少しずつ克服する例も稀ではないでしょう。

Psychotherapy

4)どもりが続く場合の5つの病気の可能性

(1)吃音(きつおん)症

どもることそのものにつく病名です。

(2)うつ病

どもりが続くことで、どもる方は負の気持ちが強くなり、ふさぎこんだりして、うつ病を発症する可能性があります。

(3)てんかん

どもる原因の1つは、脳から声帯への司令がうまく伝達しないと考えられているため、脳の神経細胞に電気的な興奮が原因で突然気を失ったり倒れてしまうてんかんを発症する可能性があります。

(4)不安神経症

どもりの原因にもよりますが、強い不安が原因で不安神経症を発症している可能性があります。

(5)自律神経失調症

どもることを意識しすぎたりして、ますます不安になったり緊張したりすると自律神経の働きが乱れる可能性があります。

その結果、自律神経失調症を発症する可能性があります。

5)どもりの症状への検査方法

(1)吃音(きつおん)検査

自由に会話してもらったり、絵を見て答えを言ってもらったり、挨拶をしてもらったりしながら、患者の発する言葉に音節の防止、繰り返し、引き伸ばしなどがないかを確かめる検査です。

(2)頭部MRI検査

頭部MRI検査は、頭部に磁気を当てて、脳の中を画像化して脳内の異常の有無を調べる検査です。

頭部MRI検査は主に脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など脳血管性の病気の検査に用いられますが、どもりの原因が脳の神経伝達異常などが考えられる場合は、頭部MRI検査を用いて脳内を詳しく検査する場合があります。

Doctor taking notes about patient

6)どもりの症状への3つの治療方法

どもりの症状には「明確にこの治療が良い」という治療法は、現代の医療においてはまだ存在しません。

様々な治療法を組み合わせが“合理的な治療”が良いようです。下記にどもりに関する治療法を3つご紹介しますので参考にしてください。 

(1)心理療法

どもりの原因にもよりますが、患者の気持ちをラクにさせることでどもりの原因を減らそうとする治療法です。現在では様々な種類が考えられています。複数の専門家への相談もしてみてはいかがでしょう。

(2)薬物療法

どもりそのものに効く薬は存在しません。しかし、どもりの原因が不安神経症や自律神経失調症などの場合は、それらを改善するために内服薬が処方される場合があります。

患者の不安を和らげるために精神安定剤の類の薬が処方される場合があります。

(3)話し方トレーニング

治療という言葉ではありませんが、どもりについては患者のどもりに関する考えられるだけの要因を取り除いたうえで話し方をトレーニングするのが良いと言われています。

期間は数か月~数年に及び、長期間にはなりますが、あせらずあわてない話し方トレーニングは、続けることで結果的に

どもりの治療(克服)につながるケースが多いようです。

7)どもりの症状へ日常からできる予防習慣

(1)良質な睡眠が取れるようにする

良質な睡眠とは、睡眠時間と睡眠の質の両方をさします。

どもりの原因にもよりますが、心身とも休息が取れていること、不安感なく眠れることは、神経を休めることにもなるので様々な視点からどもりの症状へ日常からできる予防できるポイントとなります。

(2)深呼吸をする

生活の中で時々深呼吸をすることで、リラックス効果を生みまた、誰かと話す前に深呼吸をし、気持ちが少し落ち着く状態を作るとどもりの症状へ日常からできる予防ポイントとなります。

(3)意識しすぎない

「どもることを意識しないことができれば苦労しない」と思われる方はいらっしゃるかと思います。

でも意識してしまうのは逆効果であることには変わりはないので、日常生活においてはどもることを意識しすぎないことは日常からできる予防ポイントと言えます。


   


今回のまとめ

1)どもりの3つの症状

2)どもりの4大原因

3)どもりへの3つの対処法

4)どもりが続く場合の5つの病気の可能性

5)どもりの症状への2つの検査方法

6)どもりの症状への3つの治療方法

7)どもりの症状へ日常からできる3つの予防ポイント