タブレットを使って説明をしている医者

眼球は人間の視覚機能として、無くてはならない器官の一つです。しかし眼球は、瞼という保護機能はありますが、常に外部に露出しているため、あらゆる危険にさらされやすいと言えます。

そこで今回は、眼球が腫れるというテーマで原因や対処についてご紹介します。


   


【眼球の腫れ】この腫れはなに?要チェックの3大原因を解説


1)眼球が腫れる症状にも種類がある?主な種類とその違い

(1)そもそも眼球の構造とは

眼球の大まかな構造は、黒目と言われる「角膜」と白目と言われる「強膜」と、それを保護する「結膜」で構成されています。そして、その眼球を保護する「瞼(まぶた)」を含めて、“目”とされています。眼球が腫れるということは、このいずれかの器官が異常を起こしていると言えます。

(2)腫れる(浮腫)の違いとは

一口に“眼球が腫れる”といっても、様々な種類があり、症状や治療方法も異なります。例えば、瞼の脂や汗を出す器官に細菌が感染することで炎症を起こす「ものもらい(麦粒腫)」、(眼球内の)強膜と結膜の間には微小な隙間がありますが、この隙間に水がたまり、白目がブヨブヨと腫れて

しまう症状を「結膜浮腫」と言います。そのほか、ハウスダストや花粉等のアレルギー物質やウイルスが原因となる「結膜炎」も炎症による腫れや痛みを引き起こす病気です。このことから、症状を起こしている部位や原因をきちんと見極めて適切な対処をする必要があると言えます。

2)眼球が腫れる理由とは?考えられる主な3つの原因

眼球が腫れる原因としては、細かく分類すると数え切れませんが、大まかに分類をすると「アレルギー性物質・ウイルスや細菌等の感染症・コンタクトレンズや矯正器具、目をこすったりぶつけたりして生じる眼球組織の損傷」が挙げられます。以下にそれぞれについてご紹介します。

(1)アレルギー性物質による影響

ハウスダスト、ペットの毛、花粉、卵や小麦等の食品、ダニ、カビ、といったアレルギーの影響による異常です。また、お化粧をされる方は、化粧品や目薬等の薬品も無視できないアレルゲンとなります。

アレルギー症状というのは、その日の体調や調子によって症状が変わります。元気な状態であれば、体の免疫機能の影響で症状が抑えられますが、ストレスや不規則な生活により調子が悪くなると免疫機能も低下し、普段は平気な物でも症状を起こしてしまうこともあります。

普段から生活リズムや食生活を、意識する。また、可能であればアレルギー検査を行い、化粧品や薬品を新たに購入する際に、自分の体に合っているか?という視点で商品を選ぶことが必要と言えるでしょう。

(2)ウイルスや細菌等の感染症による影響

私たちの周りには、無数のウイルスや細菌が飛び回っています。これらも体の免疫機能の働きや目から流る“涙”により守られています。しかし、季節の変化や免疫機能の低下により、感染症を発症してしまいます。これを予防するには、帰宅後のうがい手洗いに加えて、目を洗いウイルスや細菌を洗い流すことを習慣化する必要があります。

しかし、季節的な流行となると、感染者が周囲に増えますので、予防対策だけでは追いつかない可能性もあります。目に違和感を感じたり、それが長引いたりするようであれば、速やかに眼科受診をしましょう。

(3)眼球組織の損傷

コンタクトや矯正器具、自分で目をこすったりすることで生じる眼球組織の損傷による影響です。眼球は、非常にデリケートです。ちょっと目がかゆいなと思って、強く目をこすり過ぎることで、眼球の角膜や結膜が傷つき、その傷ついた箇所がむくんでしまたり、ウイルスや細菌が入り込むことで、腫れやさらなるかゆみや痛みの症状を発していまいます。

特に手には多くの汚れと菌が付着しているので、それを自らこすりつけることになりますので、手洗いが重要というのは、ここでも同じことが言えます。

また、コンタクトレンズの長時間の使用や割れや傷のレンズを使用することでも接する部位は傷つけられてしまいます。なるべく目を手でこすらない、コンタクトレンズは使用前に傷等をチェックする。定期的に眼科で検査を行うということを心がけられると良いでしょう。

3)試せる処置はある?症状へ試したい対処方法とは

目やにが多い、目の赤みやかゆみ、痛みといった症状や目がゴロゴロするような感覚、見るからに眼球(白目部分等)がブヨブヨと腫れている、等のいずれかの症状がどの病気にも見受けられるようです。

なるべくなら、自己判断は避けて違和感を感じた時には眼科受診をするのが安全です。しかし、簡単に病院にいけないというのもあるかと思いますので、簡単に対象方法を以下に記載をしておりますので、それでも症状が2~3日治まらなければ病院受診をご検討ください。

(1)簡単に行える自己対処方法

・目や手を綺麗に洗っておく(目をこすらない)

・患部を冷やす(冷やすことで、かゆみや痛みを和らげることが出来ます)

・眼帯等で外部刺激を減らす(風邪を引いたときのマスクと同じ考え方です)

(2)自己対処を行う際に注意すべきこと

・自己判断で点眼薬等を使わない(上記にも記載しておりますが、症状を悪化させてしまう危険性があります)

・コンタクトレンズ等は使わない

・掃除等はハウスダストを舞い上げてしまうので行わない

※症状が継続する、強くなるということを感じた際には自己対処のみでは危険であり、さらなる悪化を招く恐れもあります。必ず眼科受診を選択肢に入れてご判断ください。

カルテを確認している医者とな看護師

4)病気の疑いも?病気かどうかのチェック・判断基準とは

(1)どんな症状がさらに現れたら病気を疑うべきか?

眼球の基本構造となる「角膜(黒目)」と「強膜(白目)」、目の表面を薄く覆う「結膜」に何かしらの異常があると、浮腫(腫れている)、赤みがある(充血や目の周りが赤い等)黒目が白濁する(白く濁る)というような健常時と異なる見た目であることが分かります。

また、痛み、かゆみ、ゴロゴロ感、というような感覚で以上に気づけます。さらに、眼球の奥にある、眼球を適切な形に保つ房水が増えることで眼圧が上がり、視神経という目で捉えた情報を脳に送る視神経を圧迫することで見えずらさ等が生じることもあります。

5)症状から考えられる代表的な3種類の病気とは?

(1)白内障

黒目部分が白濁していると白内障が疑われ、視力低下を起こします。白内障とは目の中心に位置する、水晶体というレンズの役割をする部位が白く濁ってしまう病気です。

レンズが濁ることで、光が目の奥に届かなくなり、視力低下を引き起こします。加齢による発症が多く、40代から増え始め、80代を超えるとほとんどの人が白内障の状態にあるといわれています。

放置をすると失明の危険もありますが、適切に治療をすることでそれは避けられますが、治療方法は最終的に手術をするしかありません。手術自体は、怖いと感じるかもしれませんが、年に140万件程度行われるようなポピュラーな手術なので、眼科で相談をするといいと思います。

(2)緑内障

眼圧が上昇すると緑内障が疑われ、視覚障害を引き起こします。緑内障とは目の中の眼圧が上昇し、視神経に干渉することで視野が見えずらくなります。日本での失明原因の1位の病気で、40代以上となると20人に1人という割合で発症しているというデータがあります。緑内障には「慢性緑内障」と、「急性緑内障」の2種類が存在します。

・慢性緑内障

慢性緑内障では、症状がかなり進行しないと自覚症状に気づけないそうです。典型的な症状は、視野の一部が見えなくなる視野欠損と言われるものですが、片方の目が視野欠損を起こしていても、もう片方の目がそれを補っていることで、気づきにくいのです。普段から、片目でどの範囲が見えているかをチェックすることを心がけましょう。

・急性緑内障

急激に眼圧が上昇することで発症し、頭痛や吐き気、眼痛、充血など、激しい症状が見られます。痛み等が特に強い場合には即座に眼科へ受診しましょう。

(3)結膜浮腫

白目部分が膨らんでいる(浮腫・腫れ)と結膜浮腫という病気が疑われます。結膜浮腫とは目をこすったり、コンタクトレンズの影響により、白目の表面が傷つけられ、白目を覆う表面の膜同士の隙間に水が溜まってしまうことで、ブヨブヨとした見た目の浮腫が出来ます。

基本的にしばらくすると浮腫は収まるので、慌てて受診をする必要はないと言えますが、かゆみを伴うこともあり、それを手でこすると症状が悪化する可能性もあるので、気になるようであれば眼科受診をお勧めします。

その他、痛み・かゆみ・充血等があると麦粒腫(ものもらい)や結膜炎等の細菌感染の疑いがあります。視界がかすむ・視野が狭く感じるとドライアイや網膜剥離が疑われます。

6)症状が続く場合は注意!試される可能性のある検査・治療方法

目の異常は、基本的に眼科受診となります。以上に応じて検査方法や治療方法は大きく異なりますので、一概には言えませんが、検査としては、視力検査や目に空気を当てるが眼圧測定等が行われます。

治療方法も、症状によっては日帰りの手術が行われる可能性もあります。基本的に費用は、保険適用の範囲となると思います。が、気になるようであれば必ずその場で確認するようにしましょう。

7)日常から改善を!眼球が腫れる症状への予防習慣とは

目に限らず、予防手段の基本は生活習慣や食生活の意識を持つこと。また、目を清潔な状態に保つとともに、手や体も入浴等で清潔な状態を維持することが大切です。そのほか、普段から目の見え方(視力、視野、かすみ)等を気にかけながら、生活をして、違和感を感じたら早めに専門医を受診しましょう。

 


 


まとめ

目は、視覚をつかさどる重要な器官の一つと言えます。そのため、普段から異常を安易に放置しないことが重要です。見た目に変化はないか、痛みやかゆみ等があれば、見た目の変化と同じく長期化していないかという経過観察を意識的に行いましょう。また、見え方にもいつもと違うことがあれば注意が必要です。痛み等がないからと油断をせずに気を配ることが、予防や症状悪化を抑える重要な対策といえるでしょう。