頭をかかえる女性とタブレットを持つ医師

頭の痛みにも様々な種類があります。そして頭痛から考えられる、非常に危険な脳の病気も存在します。

今回は、急激に起こる頭痛や、痛みが非常に激しい頭痛など、慢性的なものから、すぐに受診・対処するべき危険な頭痛について、ご説明していきます。


   


激しい頭痛に隠れる5つの病気!8つの確認項目とは


1) 慢性頭痛の3つのケース

「慢性頭痛」は脳自体には異常が無く、原因がはっきりしないまま繰り返す頭痛です。頭痛に悩まされている全体の「約80%」は慢性頭痛です。

慢性頭痛には「3つの種類」があり、それぞれ痛みや対処が違います。 また、複数の種類が入り混じった「混合型」の方も多くいます。

(1) 片頭痛 

周期的に「こめかみ」や「眼の奥」を中心におこる、拍動性(ズキンズキン、ガンガン、と感じる)の強い頭痛が特徴です。

頭を動かすとガンガン響いて悪化することも多々あります。20歳~40歳前後の女性が最もかかりやすく、慢性頭痛全体の「約4分の1」を占めるのがこの偏頭痛です。

<対処法>

光や音の少ない場所で安静にして症状を抑えましょう。頭を「冷やす」のも効果的です。寝すぎはよくありませんが、十分な睡眠を取ると痛みが和らぎます。

(2) 緊張型頭痛

頭全体が「締め付け」られたり、「後頭部にビリッと痛みが走る」などの痛みがあります。性別は関係なく、年齢層も「10代から90代」まで幅広いのが特徴です。

<対処法>

肩こりや首こりが原因でありことがほとんどですので、「温める」こととストレッチなどをして「動かす」ことが基本的な治療です。

(3) 群発頭痛 

別名「自殺頭痛」と呼ばれるほど痛みは激しく、生活にも影響を及ぼすこともあります。「30才前後の男性」によく見られ、慢性頭痛の1%ほどで頻度は高くありせん。

季節の変わり目など、決まって「片方の眼の奥がえぐられる」ような激痛が「数時間起こる」のが特徴です。

また、頭痛と同時に「眼が充血」したり「涙」が出たり、「鼻水」が出るといった症状を伴うのも群発頭痛の特徴となります。

<対処法>

病院を受診し「酸素吸入」をしてもらうことが最も効果的な治療法です。「リドカイン」という局部麻酔入りの点鼻薬も効果があります。


2) 「危険な頭痛」5つのチェック

頭痛の中には、「くも膜下出血」「感染症(髄膜炎)」「脳出血」「脳腫瘍」など、脳の病気が原因で起こる「危険な頭痛」があります。

次に挙げるような症状が現れた場合には、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。

※(1)~(3)は痛みの種類です。3種類の痛み方があると知っておきましょう。(4)~(8)は頭痛に伴って起こるチェックすべき5つの症状です。

(1)「突然」の激しい頭痛

(2)痛みが「急に強くなる」

(3)痛みが「徐々に強くなる」

(4)「発熱」を伴う頭痛

(5)「手足のしびれ」がある頭痛

(6)「けいれん」を伴う頭痛

(7)「意識がもうろう」となる頭痛

(8)「嘔吐・吐き気」を伴う頭痛

さらに詳しく頭痛の種類と併発症状を繋げ合わせると、以下の5つの病気が疑われます。

デスクの上に置かれた聴診器


3)「危険な頭痛」5つの頭の病気

(1) 頭を突然「バットで殴られたような強烈な痛み」と共に、「吐き気」や「嘔吐」、「けいれん発作」などを伴う症状。

「くも膜下出血」

(2)「頭全体」の痛み、特に「後頭部が強く痛む」。また、「うなじが硬く」なって「体を動かすと痛みが増す」。「38℃以上の高熱」がでるような症状。

「髄膜炎」

(3)「頭痛」と「吐き気」に伴い、「手足がしびれ」て、感覚が鈍り動かせなくなる。意識がもうろうとし、「ろれつが回らない」といった症状。

「脳出血」

(4)「頭全体」もしくは頭のどこか「一部分」の「鈍痛が徐々に悪化」していく。吐き気がないのに「突然吐く」、「視力が低下する」「視野が狭くなる」「手足が動かせなくなる」といった症状。

「脳腫瘍」

(5)1~2ヶ月前に「頭を強く打った覚え」があり、頭痛のほかに、「手足の麻痺」や「尿失禁」「歩行障害」「物忘れ」などの認知機能障害がある症状。

「慢性硬膜下血腫」

(酔っぱらっている時などにどこかで強くぶつけたまま放置されているケースが多いようです。違和感があった場合、受診して医師と相談して下さい。)


4)激しい頭痛を感じたらまず行うべきこと

一刻も早く病院へ直行することです。突然の激しい頭痛でまず疑われる病気が、「くも膜下出血」です。

中にはこん睡状態に陥り、そのまま死に至ることもあります。

これまで経験したことのない「激しい痛み」を感じた時や、「何かおかしいな」と感じた場合は、「脳神経外科」での一刻も早い処置が必要です。

 「いつもと違う危険な頭痛」のケースは全て、放っておくと大変危険です。早めに医師に相談しましょう。

脳の病気かその他の病気かは、「CTスキャン」や「MRI」などの検査を受ければ診断結果が出されます。

たとえ脳の病気ではなかったとしても、きちんと受診して検査をうけることをおすすめします。


   


今回のまとめ

1) 頭痛持ちの慢性頭痛が悪化したケース

慢性頭痛といえど、耐え難い頭痛に見舞われることもあります。自宅でできる対処法もご紹介しましたが、一度病院を受診して診てもらいましょう。

「頭痛外来」や「脳神経外科」がベストですが、近くにない場合は「神経内科」「内科」「ペインクリニック」を受診してみて下さい。

2) 「いつもと違う危険な頭痛」のケース

3) 激しい頭痛を感じたらまず行うべきこと