カルテに記入する男性医師

山登りでの高山病や、海でのダイビングによる減圧症は吐き気と頭痛が繰り返されます。が、原因のわかるこうした特殊な環境ではなく、日常生活での吐き気と頭痛は日ごろ予知できません。

そこで、急な症状での対処法を踏まえてお伝えをします


   


吐き気と頭痛への3つの対処法!原因とは


1)頭痛と吐き気が同時に起こる3つの状況

吐く、嘔吐、いずれも症状は胃の中に原因があり、消化されたはずのものが食道から口へと逆流することを意味します

ですが、二日酔いや風邪が原因ならば、下痢を伴うことがほとんどです。頭痛と吐き気だけ、という状況であれば危ない症状かもしれません。原因を突き止めましょう。

(1)階段から落ちた・頭を打った

頭痛と吐き気が起こる原因のひとつは、転んで頭を打つケースです。例えば、2015年8月9日にアメリカ・メジャーリーグの青木宣親選手が脳震盪になった状況。

彼は時速148kmの速球を頭部に受け、交代。そして12日に復帰するも、試合途中で脳震盪の症状、つまりめまいが出て交代を余儀なくされました。

プロ野球やサッカー、ラグビーやボクシングなど、強い衝撃を受けるスポーツの場合、腕や足の骨折は休養で完治することが多いのですが、脳への衝撃の場合は、2度目はないと言われます。

つまり、2回頭に衝撃が加われば、間違いなく死亡に至る、ということです。これは階段から落ちたり、交通事故で頭を打ち付ける場合でも同じです。

頭痛と吐き気は衝撃の瞬間ではなく、2週間ほど経って表れた場合、脳の中に無数にある血管が破裂して出血していることが原因となります。

血管は体全体に広がっていますが、きちんと流れなければ、栄養が届かず老廃物も流れていきません。その結果脳内の意思伝達にストップがかかり、頭痛や吐き気が繰り返されます。

(2)環境過敏症

職場の若い女性が付ける香水臭で、頭痛と吐き気が起こる人。風力発電の風車が回りだすと、ビビーという低い低周波音で頭痛が止まらない住人。

シックハウス症候群やトイレの消臭剤、果ては自動車の内装から感じられる化学的な臭いなど、様々な音や臭いなどで起こる頭痛と吐き気は、化学物質過敏症と呼ばれます。

特に、長崎県佐世保市宇久島の風力発電の場合、2km離れた先の住民の6割が症状を訴えていることから、原因が特定されています。

(3)高血圧

通称、サイレントキラーと呼ばれる高血圧。血圧はどの病院でも診察前に測って貰えることから、健康状態に異変がないかどうかの目安と理解できます。

日本人の4,000万人、つまり3人に1人は高血圧ですが、数値は最高血圧140以上または最低血圧90以上の状態が継続していることを言います。

血液は心臓から出発し、体を一周してまた心臓に戻ってきます。体の隅々へ栄養を送り届け、老廃物を拾って帰ってくる循環がスムーズならば、血圧は一定です。

ですが、血液が通る血管に脂がベトベトくっついていたり、血管のところどころに溜まり物ができてしまえば、血液は勢い良く流れません。

心臓はいつもよりも力を入れて送り出すわけですが、狭くなった血管内の壁を血液が押しまくりますので、圧力がかかります。

高血圧は、血管が細くなっているか、あるいはどこかで詰まりが生じていることを示しています。

そうなれば、脳に行き渡る血液の流れも悪くなり、頭痛や吐き気を引き起こします。つまり、高血圧そのものは病気ではなく、唯一頭痛や吐き気が、高血圧の悪化を教えてくれるのです。

Doctor and surgeon looking at a computer


2)吐き気と頭痛が起きた場合の3つの対処方法

原因がはっきりとわかる脳挫傷、あるいは脳の打撲。また環境異変による頭痛と吐き気の場合は、特定の場所から移動することで、原因がわかります。

そして高血圧の場合は、体の中で健康ではない状況が生まれていることがわかりますので、ここから問題に対処していきましょう。

(1)脳神経外科・神経内科

脳は硬い頭蓋骨に守られています。ですが、その断面はマシュマロのような柔らかい細胞の塊です。

脳細胞は日々生まれ死んでいきますが、その働きは全て血管と神経で読み取ることができます。

脳神経外科ではCTやMRIで脳の断層画像を撮影しますが、それでも頭痛や吐き気がある場合は、RIといった神経内科の血流検査で部位の特定をしてもらいましょう。

脳の中は常に動いている臓器ですから、常に新しい環境に適応しようとするものです。ただ、それが難しい場合は拒否反応を起こします。それが頭痛や吐き気だとすれば、症例の多い専門病院の医師に診断を受けることが優先事項です。

(2)ストレスの解消

頭痛と吐き気で、原因がはっきりしている場合、それも環境要因の場合は相談する相手を選ぶことです。

職場を変えなければならない、転校する、住居を移動する場合は、自分の健康や家族の幸せをまず考えて決めること。

ストレス要因を抱えた環境では、脳が拒否反応を示し続けて、結局健康破壊につながります。時には逃げることも大事です。

(3)食事がおいしい、という感覚が大事

食べ過ぎ飲み過ぎは、誰でも我慢できません。かといって毎日30分歩くのも意外に難しいものです。

ですが、吐き気や頭痛が起きてしまったら、もうおいしい物を食べたり飲んだりすることはできません。つまり、吐き気と頭痛が一緒にやってきたら、長生きはできても医療費のためだけに働かなければならなくなる、そう理解しましょう。

まずは、本気で体に良いものを少しずつ食べます。脂っこいものを本気で断ち切ります。今の食事はおいしいですか。その感覚を確実にするために、休肝日や生野菜と穀類だけの日を強制的に設けましょう。


   


今回のまとめ

1)吐き気と頭痛が一緒にやってきたら、その原因を突き止める

2)頭部座礁が原因ならば、2週間後まで休み、脳震盪があれば病院へ

3)環境要因による吐き気と頭痛は多い。できるだけ遠ざかることが大切

4)高血圧のサインは頭痛と吐き気の場合がある。そうなったら、死に物狂いで節制する

吐き気と頭痛は、もちろんこれだけが原因ではありません。ですが、100年前、50年前とその原因は常に変わってきています。

ただ、血管と神経が起こすことだけは確かであって、これは放っておいてよいことなどひとつもありません。検査でもよいので、脳神経外科に診断してもらうと安心です。