カルテを確認し合う医者とナース

あなたは普段通りの日常生活を送っている中で、急に鼻血が大量に出てきて慌てたことはありませんか。

今回の記事では、鼻血から考えられる病気の種類と鼻血が出た場合への対処方法、日常からできる鼻血の予防習慣などについて紹介していきます。


   


鼻血から考えられる5種類の病気!4つの対処方法とは


1) 鼻血の3つの種類と症状

(1)単純性鼻出血

鼻血の症状の80%の人が、このタイプの鼻血です。

鼻の入口付近にあるキーゼルバッハ部位からの出血であり、毛細血管が集中しているところにあるので出血しやすいといわれています。

(2)動脈性鼻出血

鼻孔の後ろの方にある蝶口蓋動脈などの太い動脈が切れることで、発症する鼻血です。出血量は、鼻だけでなく口からも出るほど大量に出血することがあります。

(3)症候性鼻出血

病気や薬の影響により鼻血として出血します。鼻血の出方は、5分以上の出血や頻繁に出血することがあります。

2) 鼻血が続く場合の4大原因

(1)年齢要因

年齢を重ねて血管が脆くなってくると、高血圧や動脈硬化をもっている中高年であれば鼻の奥の太い血管である動脈が傷つき大量出血することがあります。

(2)生活習慣

アルコール摂取で飲酒すると血圧や体温が上がってしまいます。血圧や体温が上がることで、鼻の毛細血管が切れて出血することがあります。

また、タバコの吸い過ぎも血圧上昇を招くので鼻血につながります。

(3)環境

空気が乾燥している時期などに、窓を開けたままにしていると鼻の粘膜が破れやすくなるので鼻血が出てしまうことがあります。

(4)病気

鼻炎など鼻の病気を発症していると、鼻の粘膜が炎症を起こすことで鼻血が出ることがあります。また、内臓の疾患や血液の病気により鼻血が出ることがあります。

3) 鼻血が出た場合への4つの対処法

(1)体位

椅子などに腰掛けて顔をやや下に向けましょう。横になったりすると、鼻血が喉に流れ込んで嘔吐してしまうなどの原因になります。

鼻血からの出血は、飲み込まずに吐き出しましょう。

(2)圧迫

5~10分ほど小鼻をつまんで圧迫しましょう。鼻を冷たいタオルなどで冷やすことでも、鼻の血管が収縮され鼻血を止めるのに効果があります。

(3)止血後

鼻血が止まった後に、鼻をかんだりするのは鼻の粘膜を刺激してしまい止まっていた鼻血が再発する可能性があります。

鼻をあまりいじったりせず、止血後はしばらく安静にしていましょう。

(4)病院へ

対処方法の圧迫で20分以上続けても止まらない、出血量が多い、肝臓が悪い、血液疾患がある人は病院での処置が必要な場合があるので病院受診をしましょう。

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4) 鼻血が長引く場合に考えられる5つの病気

(1)白血病

骨髄で、がん化した白血球が無限に増えて血液中に排出されることにより正常な血液細胞が減ることになって、白血病の症状として血液の機能に障害が起きます。

正常な血液細胞である血小板が減ることが、症状として鼻血が出ることがあります。

(2)上顎がん

副鼻腔には上顎洞があり、この部分にできる悪性腫瘍です。がんが内側に進行して、鼻腔を圧迫することで鼻出血や鼻閉、頭痛などを発症することがあります。

(3) 高血圧症

血圧を何度測定しても正常な値より高い状態をいいます。血圧が高い状態だと、鼻の毛細血管が切れやすくなるので鼻血を発症することがあります。

(4)肝硬変

慢性肝炎が長く続くことで、肝臓が小さくなって硬くなる肝硬変になります。

肝臓の機能が低下することは、血を固める機能を低下させることになるので鼻から出血すると鼻血が長引くことがあります。

(5)自律神経失調症

生活習慣が不規則になり自律神経のバランスが乱れることで発症するさまざまな身体の不調をいいます。自律神経失調症には、人によりさまざまな症状があり鼻血がよく出るといった症状が見られることがあります。

5)鼻血が長引く症状への検査方法

鼻血が長引く場合の病院受診は、発熱や内出血など他の身体症状が伴うようなら内科を受診し鼻血のみで他の症状が見られないようなら、耳鼻咽喉科の受診をしましょう。

(1)内視鏡検査

内視鏡により、鼻腔内の様子を詳細に確認します。また、内視鏡により出血を止める、異物を除去することがあります。

(2)鼻副鼻腔X線

副鼻腔X線では、異常な陰影がないかを検査します。

(3)CT検査

副鼻腔の炎症の程度や範囲を調べる場合に検査します。

(4)血液検査

アレルギー性鼻炎が疑われる場合には、血液検査によりアレルゲン物質を検査することがあります。

(5)オスラー病検査

オスラー病は、鼻血を繰り返す症状であり遺伝性の病気でもあるので、遺伝的な血液疾患の検査を行ないます。

Doctor and surgeon reading notes

6) 鼻血が長引く症状への治療方法

(1)電気凝固治療

キーゼルバッハ部位で鼻血として出血が多い場合は、レーザーや電気により焼いて出血を防ぐ治療法があります。

(2)食事療法

鼻の粘膜が傷つきやすい人は、鼻の粘膜を強くするためにも食事の中でのビタミン摂取が、効果があるといわれています。

また、高血圧の人などは塩分の多い食事などを改善し食生活を見直していくこともあります。

(3)病気の専門的な治療

内臓疾患による鼻血であれば、原因となっている内臓疾患を専門的に治療することが鼻血を防ぐことになります。

7) 鼻血へ日常からできる予防習慣とは

(1)食習慣

毎日摂取する食事の中に、ビタミンが含まれている食品を摂取することは鼻の粘膜を強くすることにつながり鼻血予防に効果があるといわれています。

また、良質なタンパク質の摂取も血管壁を強くするといわれているので鼻血予防になるといわれています。

(2)生活習慣

生活環境の中で、アレルギー性鼻炎からの鼻血の原因となるハウスダストやダニなどを防ぎましょう。こまめな換気や掃除により、生活空間を清潔に保つことでくしゃみなどを防ぎ鼻血を予防することにつながります。

(3)睡眠習慣

睡眠不足やストレスによる精神的なことが原因で鼻血が出ることがあります。人体では、ストレスを感じるとアドレナリンを分泌するために大量のビタミンCを消費します。

体内のビタミンC不足は、鼻血を招くので日常生活では睡眠をきちんと取り規則正しい生活を送ることが、鼻血を予防することにつながります。


   


今回のまとめ

1) 鼻血の3つの種類と症状

2) 鼻血が続く場合の4大原因

3) 鼻血が出た場合への4つの対処法

4) 鼻血が長引く場合に考えられる5つの病気

5)鼻血が長引く症状への検査方法

6) 鼻血が長引く症状への治療方法

7) 鼻血へ日常からできる予防習慣とは