デスクでカルテを記入している女医

自分の鼻の奥がくさいかも!という経験をしたことがある人は少ないと思います。鼻をつまんだり擦った時にする臭いは小鼻の毛穴から分泌された皮脂が酸化して放つ臭いですが、鼻の奥からする臭いは、鼻・喉・口内などが原因の可能性があります。


   


鼻の奥が臭い?気になる4大原因と試したい対処方法とは


1)鼻の奥の臭いにも種類がある?種類と症状の違い 

鼻から息を吐いたり、つばを飲み込んだりした時に、主に次のような臭いを感じます。 

・ドブのような臭い 

・食べ物が腐ったような臭い 

・チーズのような臭い 

・酸化したような酸っぱい臭い 

・生ゴミのような臭い 

・硫黄のような臭い 

2)なぜ症状が現れる?鼻の奥が臭い症状の4大原因 

(1)鼻が原因 

鼻の奥に鼻水が溜まり、炎症を起こして膿になると臭いを感じるようになります。また、鼻の奥の粘膜が乾燥したり萎縮してかさぶた状のものが形成されたり、分泌された皮脂が酸化して毛穴に詰まると臭いを放つようになります。 

(2)口が原因 

虫歯の菌が原因で鼻の奥に膿が溜まったり、歯槽膿漏による口臭が鼻から出る時に臭いを感じます。 

(3)喉が原因 

喉の粘膜に細菌の死骸や食べ物のカスが溜まった「膿栓」という塊ができる場合があり、それがにおいを放って鼻の奥が臭く感じます。 

(4)内臓が原因 

胃腸や肝臓などの機能が低下すると、悪臭を放つ成分が発生して血液に混ざります。それが肺に運ばれて口臭として吐き出されます。口と鼻は奥でつながっているので、鼻の奥に臭さを感じます。 

3)試せる応急処置とは?臭い症状への5つの対処方法 

(1)鼻の炎症を治療する 

蓄膿症やアレルギー性鼻炎・鼻風邪などが原因で、鼻水が副鼻腔という部位に溜まって炎症を起こす可能性が高くなるので、それらを治療するようにします。 

(2)清潔にする 

鼻の穴の中に溜まっている皮脂や鼻くそを掃除して、清潔にします。「鼻うがい」という方法があり、鼻水に含まれる塩の成分と同じくらいの食塩水を使ってうがいします。鼻水と同じ塩分の濃度なので痛みはでないと言われています。食塩水を作ったら、片方の鼻で吸い込み、それを口の中に溜めて吐き出すというやり方です。詳しくは「鼻うがい」で検索し、動画などを参考にして行ってください。 

(3)歯の治療をする 

虫歯や歯槽膿漏がある場合は、それらの治療を行いましょう。 

(4)うがいをまめにする 

喉の粘膜や口内に存在する菌や食べかすを排除するために、まめにうがいを行います。 

(5)サプリを飲む 

口臭を予防するサプリメントやスプレーが数多く販売されています。口臭を防ぐことで鼻の奥に感じる臭いを解消できる場合があります。

Women are receiving medical attention

4)病気かどうかのチェックと判断基準とは 

臭いが自分でも気になる・人から指摘されるといった場合は、早めに対処すべきです。喉の奥を確認し、白っぽい膿のような塊が扁桃腺付近に見られたり、虫歯や歯槽膿漏・鼻づまりなどがある場合は、医療機関を受診しましょう。 

5)症状が続く場合は注意!可能性のある5種類の病気とは 

(1)蓄膿症 

風邪をひいたり鼻炎にかかると鼻の奥が炎症を起こし、副鼻腔という空洞に膿が溜まる蓄膿症に移行する場合があります。蓄膿症になると膿から臭いを発生するようになり、それが鼻の奥を通って臭さを感じます。慢性の鼻詰まりや黄色や緑色の鼻水が出る場合は蓄膿症の可能性が高いので、耳鼻咽喉科を受診します。鼻にカメラを挿入したりレントゲンやCTの画像診断などが行われ、鼻の奥を調べます。膿の吸引や副鼻腔へ薬を送り込むネブライザー治療、鼻水や菌の増殖を抑える薬物治療が行われます。何度も繰り返す・症状が酷い等の場合は、鼻の粘膜を焼くなどの治療が行われます。 

(2)臭鼻症 

萎縮性鼻炎とも呼ばれ、鼻の粘膜が薄くなり鼻腔が広がって乾燥します。鼻の中は湿度がなくなるのでかさぶたのような塊ができ、雑菌が繁殖して臭いを発生します。耳鼻咽喉科を受診すると、特別な検査はしなくても目視の診察で診断が付きます。治療は、鼻の粘膜に粘度を与える副腎皮質ホルモンやビタミン剤を処方されます。 

(3)虫歯・歯槽膿漏 

虫歯があると鼻の奥にある上顎洞という空間に膿が溜まる場合があり、それが臭いを発生します。また、歯と歯茎の間にプラークが溜まる歯槽膿漏になると、腐敗臭などの悪臭を発生します。歯科を受診すると、虫歯治療や唾液を採取して歯周病菌を調べたり、口腔内の掃除や口臭を取り除く薬を使用します。 

(4)膿栓 

「くさい玉」「におい玉」とも呼ばれ、喉の扁桃腺付近にできる3mm~5mm程の小さな白っぽい塊です。扁桃腺付近にはいくつかの小さな「陰窩」という穴が空いており、こそに細菌や白血球の死骸・食べかす等が集まって固まったものが膿栓です。膿栓は強烈な悪臭を放ち、くしゃみと共に排出されたりする場合もあります。蓄膿症があると膿栓ができやすいとも言われています。耳鼻咽喉科を受診すると、膿栓を吸引し、洗浄が行われます。 

何度も繰り返す人が多く見られ、自分で膿栓を除去する人が増えてきている傾向にありますが、粘膜や喉を傷つける可能性があるので、耳鼻咽喉科で治療してもらうのが無難です。 

(5)内臓疾患 

胃や肝臓の機能が低下すると血液に悪臭成分が混ざって口臭がきつくなります。また、慢性の便秘などでも悪臭成分が発生して口臭の原因になり、これらが鼻の奥ににおいを感じる原因になります。胃や肝臓・腸の不調などがある場合は、内科や胃腸科を受診して治療を受けてください。 

6)生活習慣から改善を!鼻の奥が臭い症状への予防習慣とは 

(1)鼻の中を清潔にする 

鼻水や鼻くそ・皮脂の分泌などが多いと、それらが酸化して臭いを放つ原因になります。粘膜に傷がつかない程度に掃除して、鼻の中を清潔に保つようにしましょう。 

(2)治療する 

鼻の奥に感じる臭いは、主に口臭が原因になります。蓄膿症や歯槽膿漏など、口臭の原因になる疾患がある場合は早めに治療を行いましょう。また、唾液の分泌が減少すると雑菌が繁殖して口臭が発生しやすくなります。うがいや水分補給・ガムを噛んだりやアメをなめるなどして、唾液の分泌を促進しましょう。


   


今回のまとめ 

1)鼻の奥の臭いにも種類がある?種類と症状の違い 

2)なぜ症状が現れる?鼻の奥が臭い症状の4大原因 

3)試せる応急処置とは?臭い症状への5つの対処方法 

4)病気かどうかのチェックと判断基準とは 

5)症状が続く場合は注意!可能性のある5種類の病気とは 

6)生活習慣から改善を!鼻の奥が臭い症状への予防習慣とは