女性患者に問診を行うドクター

扁桃腺の腫れは繰り返しやすい症状のひとつです。扁桃腺が腫れると食べ物を食べる時、ひどければ唾を飲み込むだけでも痛かったりしますよね。扁桃腺が腫れる理由には幾つかの病気の初期症状とも可能性も考えられます。今回はそんな辛い扁桃腺の腫れについて原因や対処方法をご紹介します。


   


扁桃腺が腫れが続く?代表的な3大原因と治療方法とは


1)症状の違いは?扁桃腺が痛い場合の代表的な症状

(1)飲食すると違和感がある

扁桃腺炎の初期段階での症状です。痛いわけではないけれど、なんだかいつもと違った感じがします。口を大きく開けてみると、赤く腫れているのがわかります。

(2)唾を飲むだけで痛い

違和感だけでなく、ズキズキと痛むようになっている場合、急性扁桃炎になっている可能性があります。急性扁桃炎の場合、高熱、頭痛、関節痛、寒気、耳の痛みなど風邪によく似た症状があります。

(3)乾燥を伴う痛み

唾を飲み込む時の痛みと併せて乾燥が気になる場合は慢性扁桃炎の可能性があります。慢性扁桃炎の場合、1年に5回以上繰り返すのも特徴的です。

2)扁桃腺が腫れる場合にに考えられる3大原因

(1)ストレス

扁桃腺が腫れる原因の多くは過剰なストレスと言われています。ストレスをためると自律神経のバランスが崩れてしまい、常に交感神経が発達する緊張状態が続きます。リラックスができないでいると、日々の疲れも溜まり悪循環になってしまいます。また、徐々に免疫力も減ってきてしまうので、細菌・ウイルスに対して対抗できなくなってしまいます。

(2)乾燥

エアコンのついたオフィスや家では喉が乾燥しやすい状態になっています。乾燥状態が続けば続くほど、細菌やウイルスが入りやすい状態になってしまいます。空気中にあるさまざまな汚れやホコリが入ってしまう可能性があります。また、乾燥している状態ということは、口呼吸をしてしまっている可能性があります。口呼吸している自覚のある人は鼻での呼吸を意識するようにしましょう。

(3)外からの刺激

急に気温が変化したりすると、体がついていけなくなってしまいます。空気の刺激により扁桃腺が腫れることもありますし、そのほかにもタバコやアルコールなども刺激が強くなります。タバコを吸っていない人でも副流煙だけで、喉を刺激してしまう可能性があります。

Sick old patient with throat problems

3)自分でできることは?症状への3つの対処方法

(1)加湿する

起きている時に限らず、睡眠中もマスクをしたりして加湿することを意識しましょう。濡れマスクが市販のものでありますが、マスクの鼻の下の部分を少し濡らすだけで、効果があります。また、寝室に濡らしたタオルなどを絞ってかけておくだけでも効果的です。

(2)つぼを押す

喉の痛みや腫れに効くとされているのが、水突(すいとつ)というつぼです。のどぼとけの斜め下の内側のくぼみあたりにあります。そこを指で刺激することで呼吸を整えたり、声枯れ、息苦しさを改善してくれる効果があります。

(3)温める

秋冬の寒い時期だと、マフラーやハイネックを着て喉を温めると痛みが和らいでいきます。タオルやハンカチを巻くのも効果的です。夏場は暑すぎるので、寝る前などにホットタオルをあててあげるだけでも十分効果的です。

4)扁桃腺の腫れが続く・・考えられる4種類の病気

(1)扁桃炎

細菌によって炎症を起こすもので、多くの場合、急性咽頭炎に続いて起こります。原因は溶結成連鎖球菌や黄色ブドウ球菌、肺炎双球菌、ウイルスなどです。健康な状態では炎症は起きませんが、ストレス、アレルギー、暴飲暴食などで抵抗力が落ちると、炎症が起こってしまいます。

(2)扁桃周囲腫瘍

扁桃の外側に膿がたまる病気です。急性の扁桃炎に続いて起こることが多くあります。扁桃の外側が極端に赤く腫れてしまい、押さえるとひどい痛みを伴います。高い熱が出ることや、話すこともしんどい場合があります。

(3)咽頭炎

風邪の原因となるウイルス、花粉、刺激の強いガスなどが原因となって、咽頭に炎症が起こるものです。熱がないのに、扁桃腺に白い斑点が付いていることがあります。これは咽頭炎の炎症がひどくなり、化膿して膿が付着している状態です。この膿が付着してしまうと、扁桃炎を引き起こす可能性があるので、気を付けましょう。

(4)アデノウイルス

赤ちゃんや子供がなりやすい病気で「プール熱」とも呼ばれています。扁桃周辺に膿がたくさんつくことがあります。頭痛、腹痛、下痢、喉の激しい痛みなどの症状が出ます。夏のインフルエンザと呼ばれ、1日のあいだに体温が37℃から40℃の間で上がったり下がったりして、4,5日続きます。

5)治まらない場合は専門家へ!症状が続く場合にすべき検査方法

(1)ファイバースコープ

だいたいの場合が、耳鼻咽頭科の医師による視診でどんな病気かが判明します。ファイバースコープを使用しての視診が主流です。初診であったとしても2,000円前後が相場になり、喉の奥まで見て診断してくれます。

(2)血液検査

白血球の増加や炎症の程度を確認するために行います。がんなど、重症の病気でないかどうかを判断するための検査となります。4,000円前後が相場で受けられますが、検査結果が出るまでに長いと2週間程度かかることがあります。

(3)尿検査

脱水症状が出ていないかどうかを確認するために行います。脱水症状になると、症状が長引いたり、重症化することが多いので注意が必要です。2,000円前後が相場になります。

(4)細菌培養検査

抗生物質を処方される場合がほとんどですが、どんな抗生物質が適切なのかを判断する検査です。あまり行うことは少ないですが、病院によっては行う機関もあります。4,000円前後が相場になります。

Doctor and surgeon looking at a computer

6)病気の場合には・・病院で考えられる治療方法

(1)抗生物質の投与

扁桃腺の腫れに対する治療で最も一般的な方法です。抗生物質を服用すると細菌の増殖を抑制してくれます。同時に喉のケアをする必要があるので、自分でのケアもしっかりすることが必要です。痛みが我慢できない場合には」鎮痛剤を処方してくれるので、併用すると痛みを和らげることができます。

(2)切除手術

扁桃腺の腫れはよく繰り返す人が多いです。何度も繰り返していると、体力も免疫力も落ちてしまいますから、ひどい場合には感染している部分を切除する必要がでてきます。もちろん軽症の場合は手術の必要はないので、医師としっかり相談してください。

7)生活習慣の改善を!日常からできる3つの予防習慣とは

(1)ハチミツを食べる

扁桃腺は免疫器官なので免疫力を高めると腫れることは少なくなります。栄養価の高い食事を摂ることが一番ですが、ハチミツはとても栄養価が高く殺菌力が高いため、免疫力を高めるのにも最適です。

(2)喉を保湿する

定期的にうがいをしたり、マスクを着用して、乾燥を避けるようにしましょう。濡れマスクも効果的なので、市販のものや普通のマスクの鼻の下あたりを少し濡らすだけでも効果的です。エアコンなどでも空気は乾燥しますから、使い過ぎにも注意が必要です。

(3)ストレスフリー

過労やストレスは免疫力を低くしてしまい、扁桃腺が腫れやすくなる原因にもなります。適度な運動や趣味、おいしい食事などで、毎日少しでもストレスを軽減させることが必要です。軽い運動はストレスだけでなく、身体の免疫力も高めてくれるので効果的です。


   


今回のまとめ

1)症状の違いは?扁桃腺が痛い場合の代表的な症状

2)扁桃腺が腫れるに考えられる3大原因

3)自分でできることは?症状への3つの対処方法

4)扁桃腺の腫れが続く・・考えられる4種類の病気

5)治まらない場合は専門家へ!症状が続く場合にすべき4つの検査方法

6)病気の場合には・・病院で考えられる治療方法

7)生活習慣の改善を!日常からできる3つの予防習慣とは