男性医師の問診を受けるシニア男性

頭痛に悩まされているけど、何だかいつも左側。繰り返し左側に頭痛がある。このような状況はありませんでしょうか。何か重大な病気ではないかなと不安になりますよね。

左側の頭痛と、右側の頭痛ではどのような違いがあるのでしょうか。今回は、左側に起こる頭痛の原因について説明します。


   


頭痛が左側に現れる6つの原因!解消法とは


1)左側の頭痛と右側の頭痛の3つの違い

内蔵や手足の痛みなら、その部位によって起こりうる病気や障害が推測される場合があります。

ところが、脳は左右対称の形をしているので、そのどちらかが痛むという場合は、どうしても怖い病気を連想するかもしれません。

もちろん、脳出血や脳梗塞などの重大な病気である可能性もありますが、他の問題から頭痛が起こっている場合もあります。

(1)血管由来の頭痛

偏頭痛や緊張性頭痛の場合、脳内の血管走行の個人差や普段の姿勢のクセ、利き腕の問題などで左側が多いということがあるでしょう。

(2)神経由来の頭痛

三叉神経痛など、頭部や顔面を支配している神経痛によって起こる頭痛の場合も、左に限局することがあるでしょう。

(3)眼の障害由来の頭痛

何らかの問題で、左の眼に障害が起こっている場合は、左側の頭痛が起こる場合があります。


2)左側の頭痛の5つの病気のサインとは

痛み方や頭痛と一緒に他の症状が出る場合、何らかの病気のサインかもしれません。

(1)ズキンズキンと拍動する頭痛+手先・足先のしびれ

(2)時間が経っても変わらないか、強くなってくる頭痛+手足のしびれ・脱力・喋りにくさ

(3)ガツンと殴られたような激しい痛み+手足のしびれ・脱力

(4)消失しない頭痛+発熱

(5)頭痛+眩しさ・眼のかすみ


3)左側の頭痛の6つの原因とは

頭痛には多くの原因があります。

(1)偏頭痛

たいていどちらが痛むかは、個人差があるようです。片頭痛は血管由来の痛みで、脳の血管の拡張が神経を圧迫して起こるので、ズキンズキンと波打つような痛みです。

月に1~2度、週に1~2度という起こり方で、1回の頭痛発作が2~3日続く人もいます前兆として、視野が狭くなったりギザギザの光が見えたりする場合があります。

頭痛発作の前に、何となく気分が悪くなる・イライラする・怒りっぽくなるや、空腹感が出たりあくびが出たりする場合もあります。

※「偏頭痛」について更にお知りになりたい方は→『偏頭痛の3つの対処方法!2つの治療法とは』

(2)群発頭痛

群発頭痛の原因はまだはっきりとはしませんが、血管由来ではないかと考えられています。季節の変わり目や梅雨時など、ある時期に集中する場合があるので群発地震のようだと「群発頭痛」と命名されました。

頭痛発作が始まると数日間続き、1~3年無くてまた頭痛発作が起こるという感じです。痛み方は激しく、目の奥をえぐられるようだと表現されます。

※「群発頭痛」について更にお知りになりたい方は→『群発頭痛の2つの原因!5つの予防習慣とは』

(3)脳梗塞・脳出血・くも膜下出血

脳梗塞や脳出血は、脳細胞を栄養している血管が詰まったり破れたりして起こる病気です。脳梗塞では頭痛を感じない人もいますが、脳出血は明らかな頭痛を伴います。左右差はあまりありません。

これらの特徴は、頭痛+手足の麻痺・脱力・喋りにくさ(ろれつ困難)・二重に見える(複視)などの症状が出現することです。くも膜下出血は殴られたような頭痛を伴う場合があり、脳出血とともに緊急を要する病気です。

Doctor taking notes about patient

(4)髄膜炎

あまり知られていないようですが、インフルエンザやおたふくかぜに伴い、頭痛が出現して治りにくいという場合は、髄膜炎を起こしている可能性があります。

脳の髄膜と言う場所に炎症が広がって起こり、頭痛・意識障害(ボーっとする・ウトウトと眠ってしまう)などを伴います。これも緊急を要する状態です。

(5)眼精疲労・緑内障

眼の病気が頭痛につながります。左眼に障害が起これば左側に頭痛がします。どちらの頭痛も激しい場合とさほどの痛みではない場合があり、頭痛だけでは判別できません。

特徴は、目がかすむ・まぶしく感じる・視野が狭くなるなどの眼の症状を伴います。

(6)自律神経失調

自律神経とは、交感神経(興奮・戦いを準備する)と副交感神経(消化を促進する・リラックスする)の2つを指し、これらが協調して働くことで休息と活動のバランスを保っています。

どちらかの神経が強すぎたり働きが悪かったりすると、生活上に不快や困難が生じます。

例えば、朝目覚めて行動しようとする時に血圧を上昇させるのは交感神経ですが、この働きが上手くいかないと、低血圧で脳は酸素不足となり頭痛が起こります。

反対に、休みたいのに緊張が強く副交感神経の働きが不十分だと、寝つきが悪く寝ても疲れが取れないなどで頭痛が起こります。


4)左側の頭痛を和らげる6つのポイント

上記の原因から、頭痛を和らげたり予防したりする方法を紹介します。

(1)偏頭痛

血管の拍動の刺激による頭痛なので、痛む場所を冷やして安静にしましょう。電気やテレビを消して、横になってやすむのも良いでしょう。

(2)群発頭痛

群発頭痛は季節・気温の替わり目が多いのですが、疲労やストレスの蓄積が加わると起きやすく、さらに飲酒が引き金になる場合が多いようです。

そのため、普段から無理をし過ぎない、しっかり食べてゆっくり休養など疲労やストレスを溜めないようにすると良いでしょう。季節や気温の変わり目には、アルコールを控えることも大切です。

(3)脳梗塞・脳出血・くも膜下出血

脳出血やくも膜下出血は、生まれつき脳の動脈にこぶがある人もいますが、血圧が高くて小さな血管のこぶが次第に大きくなる場合もあります

糖尿病・高脂血症など、生活習慣病やメタボリックシンドロームの人は、これらの病気を起こすリスクが高くなりますので、医師と相談しながら普段の生活に注意して進行しないようにしましょう。

(4)髄膜炎

髄膜炎による頭痛は、単独では無く何らかの感染症と合併するので、心当たりがあれば直ぐに受診しましょう。

(5)眼精疲労

「眼は五臓の精華」という言葉があります。東洋医学の考え方で、「眼の病気は身体の病気につながり、身体の病気は眼に現れる」という意味です。

姿勢が悪い、暗い所で本を読んだりスマホを使ったり、いつもどちらかの腕で頬杖をついてテレビを見ているなど、左目だけ悪くなる要因はたくさんあります。

PC作業が続いたら冷たいおしぼりで眼を冷やす、入浴時には眼にもタオルを乗せて温めるなど、眼と視神経をリラックスさせましょう。

(6)自律神経失調

セプテンバーリスクという言葉が流れていますが、これは猛暑から急に涼しくなる時期に体調を崩しやすいということで、前日との気温差が7℃あるとリスクが高まります。

気温差に身体がついて行けずに、自律神経失調になることが原因のようです。朝は目覚めたら布団の中でウオーミングアップする、入浴・半身浴をして自律神経を働き易くする、温かい飲み物や運動・衣服で体温を上げるようにするなどの対処をすると良いでしょう。


 


今回のまとめ

1)左側の頭痛には、症状の強さにかかわらず重大な病気と、慢性的な障害によるものがある。

2)脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・髄膜炎など、頭痛と他の症状が同時に出現している場合は、速やかに受診する。

3)偏頭痛・群発頭痛・眼精疲労・自律神経失調などは、左側の頭痛が激しく出る場合があり、日常生活で注意すると予防できる可能性がある。