Two women doctors talk about examination

左側の後頭部が急にピキっと痛くなることはありませんか。思わずうずくまってしまうほどの痛みのときもあって脳梗塞・くも膜下出血などといった怖い病気であったらどうしようかと心配になります。今回は後頭部でも左側の痛みについて、その原因や隠れている病気、対処法伝えをします。


   


放っておけない左後頭部の頭痛!3つの病気のリスクと対処法


1)そもそも左側の頭の中はどうなっているのか

人間の脳は、右と左の2つに分かれていて、その右側を右脳、左側を左脳といい、その間は脳梁と呼ばれる神経線維でつながれています。右脳は体の左側を制御し、左脳は右側を制御しています。そして、言語を司る言語中枢というものがどちらかに入っていて、言語中枢がある方を優位半球、ないほうを劣位半球といいます。

ちなみに、右利きの人のほとんどは左が優位半球になっていて、左利きの人は左右半々くらいと言われています。脳には痛みを感じる組織はないので、左脳が優位半球だから左側の後頭部が痛むということにはなりません。

2)痛みの正体は・・?後頭神経痛の2つの特徴

左後頭部の痛みの正体は「後頭神経痛」であると考えられます。

(1)後頭神経痛の2つの部位

後頭神経は頭の下から後頭部や耳の後ろにあり、大後頭神経と小後頭神経に分かれます。ここで大後頭神経は後頭部の皮膚感覚や筋肉を支配し、耳の後ろや側頭部は小後頭神経がその知覚や筋肉を支配しています。

(2)後頭神経痛の痛み方

後頭神経痛の痛みは、電気が走ったような痛みで、数秒~数分間繰り返し、これが数日~数ヶ月続きます。

頭が痛いのに位置がはっきりしないときは後頭神経痛では無い可能性が高いです。腫瘍などの神経圧迫する組織の形成と首の骨の不整列や筋肉の緊張によっても引き起こされる頭痛です。

3)症状が続く場合には・・他に考えられる3種類の病気

(1)くも膜下出血

よく耳にすることばで、「後頭部をバットで殴られたような痛み」を感じるといいます。しかし、ほとんどの人がそう感じているわけではなく、少しずつ痛みが強くなり、くも膜下出血だと気がつかない場合もあります。いつもと違う痛みで、吐き気や嘔吐を併発しているときは、直ちに医療機関へ受診することをお勧めします。

(2)脳腫瘍

朝起床時の痛みが強いことが特徴のひとつです。吐き気を伴いますが、片頭痛の嘔吐には、嘔気が先行するのが普通ですが、嘔気がなくて、突然に嘔吐することにより脳圧は一瞬下がり、吐くと頭痛が一時的にせよ軽くなると言う特徴があります。後頭部の痛みと共に突然に嘔吐するときには、脳腫瘍を疑ってみるべきです。

(3)解離性動脈瘤

片側のうなじから後頭部にかけて急に痛みが起こった時には解離性動脈瘤の可能性が考えられます。この痛みは大動脈に沿って解離が広がるにつれて、たいていは移動します。カイロプラクティック治療、交通事故、美容院でのシャンプー後、首の回旋を伴う水泳、野球やゴルフ、フイットネススクールでの首の運動など、首を捻転させるような運動や軽い外傷から発病することがしばしばです。この解離性動脈瘤の発病時の平均年齢は40歳位で、男性によくみられます。最初は頚部痛や後頭部痛で始ることが多いようです。

Four doctors have a meeting

4)応急処置を試そう!左後頭部の頭痛への4つの対処法

(1)ストレスを軽減させる

一般的に神経痛は体の不調を知らせるシグナルとも言われています。頭の神経痛の症状が現れやすいのも、疲労が重なったり、風邪などの体調がすぐれない時の肉体的ストレスや精神的ストレスを強く感じるときといいます。神経機能を正常に保つ効果の高いビタミンB12などを摂取し、ストレスの解消と共に体調を整えることが大切です。

(2)姿勢を正す

やはり一番の原因は姿勢の悪さです。仮に後頭部神経痛であったとしたら、原因はゆがんだ姿勢です。パソコンなどに正面ではなく、足を組んで斜めに座っていたりすると、顔を向けている側の大後頭神経は頭蓋骨と頸椎に挟まれ神経痛となります。また、最近の論文では、首の角度が15度前に傾くと12kgの重さと同じ負担が脊髄と肩にかかってしまうのだそうです。

30度で18kg、45度で22kg。60度傾けると、脊柱の一番上と周辺の筋肉にかかる圧力は27kg増えるということが発表されました。うつむいてのスマホ操作などでは、60度の傾きになっている可能性がありますので、意識して姿勢を正しくして過ごすよう心がけましょう。

(3)血行を良くする

椅子から立ち上がって体全体をストレッチしたり、肩のコリをほぐすようにゆっくりとまわすなどのストレッチを行うことで肩から首にかけての血流がよくなり、神経を圧迫しているうっ血した血液がスムーズに流れるようになります。また、ゆっくりと入浴したり、首や肩を温めるなども効果的です。

(4)視界の異常や吐き気を感じたら

視界が急に狭くなったり、吐き気や突然の嘔吐などがあったら、頭部の血管に何らかの異常が発生しているサインです。この場合は直ちに医療機関へ受診してください。


   


今回のまとめ

1)そもそも左側の頭の中はどうなっているのか

2)後頭神経痛の2つの特徴

3)他に考えられる3つの病気

4)左後頭部の頭痛への4つの対処法

多くの人が不安に感じている後頭部の痛みですが、ほとんどの場合は姿勢の悪さからくるものだったのですね。

日ごろから姿勢に気をつけ、急な頭痛に襲われないよう予防を心がけましょう。