患者を問診する男性医師

自閉症と言うと発達障害だけを指している「症状」が連想されがちですが実はIQの高さを基準に判断された「状態」の事なのですはされています。

その為大人の自閉症と言うものの方が厄介なのです。今日はそんな大人の自閉症の特徴や原因や症状、生活や仕事での過ごし方のポイントをお伝えします。


   


自閉症の大人の4大特徴!仕事や生活のポイント


1)自閉症の3つの種類

大人になって初めて自覚するような自閉症と言うものに今回は焦点を当てて行きます。そうした視点で自閉症と言うものを見ると大きく分けて自閉症の種類は三つあると言えるでしょう。

(1)自閉症

IQ指数69以下、知的障害と診断されるレベルの自閉症です。100人に数人の割合で生じると言われており、統計的には全人口の約1%がこの自閉症であるという結果が出てきます。

(2)高機能自閉症

IQ指数70以上で知的障害を伴わず、言語の発達に遅れがあった場合こう診断されます。

言語に関しては成長と共に大概克服できるのですが、大人になっても社会においてどうにも生活していくのに問題があるケースが多いです。

IQ130前後の方にもこの自閉症といわれる方は存在しており、自閉症と診断される人の約20%がコレに該当すると言うデ ータがあります。

(3)アスペルガー症候群

言葉の発達に遅れはない。知的障害もない。その為他のあげた二つに比べ子供のころに分かりにくいものです。

独特な特性を伴う障害と考えられており、大人になって発覚した場合、高機能自閉症と区別がつきにくいことから大概「ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)」と纏めて知的障害のない自閉症は呼ばれているのが現状です。

2)自閉症が発症する3つの代表的な原因

自閉症の原因についてははっきりとした事が分かっておらず、色々な説が唱えられています。今回はその仲でも代表的なものを3つご紹介します。

(1)脳の異常

大人になって発覚する自閉症はうつ病、依存症などのものを併発している事から「後天的な脳の異常」であると言う説があります。

怪我や病気であったり、異常な状態を正常と学 習してしまったからそうなるなどと言われます。

特定の事をした時のみ特定の感情が想起される脳分泌物が過剰に出たり、神経伝達回路の伝達系に異常が起こることが原因であるため、本来感じるはずのものを感じなかったり、違うものを感じたりするようになってしまうと言う説です。

(2)遺伝的な問題

こちらの場合は脳が整形される段階での設計図である「遺伝子」に問題があるという説です。

40歳以上の男性が父親の場合30代の男性の子供に比べ6倍の可能性で子供にその特徴が多いというデータに基づいて言われ始めました。

この場合、脳がその遺伝子通りに作られている以上、むしろ自閉症になるのは正常な働きをしているからこそそうなっていると言われる事も多いです。

(3)母体の状況

子供の脳を作っている段階で母体の精神状態や置かれた環境が良くないために、しっかりと脳があるべき形に形成されていないと言う説もあります。

飲食物や科学物質の影響、ストレスなど色々と言われておりますが、確実に「これが原因だ」と言われる物質や状態は世界のどこも発見に至っておりません。

3)大人の自閉症かどうかを見分ける3つのポイント

原因は様々でありますが、問題は自閉症であるかどうかを見分けることにこそあるでしょう。主に自閉症であるかどうかを見分けるポイントは以下の三つ。

(1)IQ60台以下

知的障害を伴っている一般的に「自閉症」といわれるものはコレが判断基準です。

(2)対人関係で起こる問題の多さ

大人になってから「ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)」であったと知る とIQに以上はない場合が多いです。

しかし学習能力に問題があるので同じような事を繰り返したり、相手の立場が想像できない、自分と相手の関係が理解できない、そうしたこ とから対人関係で特に問題が目立つ場合があります。

そうした問題のケースの原因が全く理解できていない人は注意が必要です。

(3)二次障害を併発しやすい

大人になって発覚する場合の多くに二次障害をなんとかしようとしてと言うケースが多いです。

鬱病、不安障害、強迫性障害など、社会適応能力に問題がある自閉症ですのでそうした二次障害を併発しやすいのです。

Stethoscope in hands

4)大人の自閉症の4つの症状の特徴

「自閉症かどうかを見分ける三つのポイント」で語った事に多少重複するところもありますが、自閉症である人には以下の4つの特徴が見られるケースが多いです。

(1)対人関係で起こる問題の多さ

先程「自閉症かどうかを見分ける三つのポイント」で触れたように自閉症の方はそうでない人と比べて確実に多く起こる症状です。

(2)二次障害を併発しやすい

こちらも先程「自閉症かどうかを見分ける三つのポイント」で触れたように自閉症の方は層でない人と比べて確実に多く起こる症状です。

(3)経験の蓄積が出来ない

学習能力に問題があるという事に関連してコレが起こります。

多くの人は繰り返しやったことや経験のある事が上手にできるのは経験を脳が蓄積するからですが、自閉症の方はこの経験の蓄積という事がそうでない人に比べて殆ど出来ないために同じミスを繰り替えし たり、優先順位をつけたりすることが出来ない特徴があります。

(4)強烈な執着

自閉症の特徴のひとつが特定の物事に対しての強烈な執着心。

異常なまでに細かいことに拘ったり、特定のものを必要性を他の人が感じないほどにやろうとするので周囲と足並み をそろえるのが困難になったりします。

5)自閉症と遺伝の2つの関係とは

自閉症の原因のところでも触れましたが、次の事を語るにあたり自閉症の原因に遺伝が挙げられる理由をここでもう一度触れていきます。

(1)遺伝情報の異常が起こるから

「自閉症が発症する3つの代表的な原因」で紹介したように遺伝によるものだと言うケー スの大きな理由の一つがこちら。

遺伝子そのものに問題があったり、かけあわせに問題が あったり、遺伝子そのものの劣化と言った所謂「生物学的」あるいは「先天的なもの」と 言う場合です。

(2)自閉症になるような育て方をしてしまう遺伝子が遺伝する

こちらの場合は「後天的なもの」で自閉症になる場合の可能性です。

「自閉症が発症する3つの代表的な原因」の「母体の状況」や「脳の異常」を起こしてしまうような「親になっ てしまう」遺伝子があるため、その子供が自閉症になると言われる説もあるのです。

6)家族が大切にしたい接し方の2つのポイント

先程紹介したように「自閉症になるような育て方をしてしまう遺伝子が遺伝する」ケースを考えると家族が自閉症であると発覚した時にとるべきポイントがどんな場合も最低2つあります。

(1)その事実を受け入れる

当たり前の事のようですが、大人になっての自閉症であると自分の家族が自閉症であるという事が受け入れがたく、その事実を否定したり茶化したりするケースも多いのです。

自閉症と診断されたら軽減するための処置や、自閉症である人なりの生活を考慮したほうが生活が楽になります。

(2)自閉症であるという事が問題ではないと言う理解

自閉症は「ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)」であれば気がつくことなく人生を終える人がいるほどのものであり、深刻な問題として考えすぎるのも良くありません。

個人の特徴の一つであると言うぐらいの感覚で家族の方は接した方が結果的に良い結果になります。

Male nurse caring about patient

7)大人の自閉症の家族との過ごし方の2つのポイント

逆に自閉症であると発覚した場合の家族に対しての接し方のポイントも2つあります。

(1)自身が自閉症と言う状態にあるという事を知る

責任を感じろとか、反省しろという訳ではありません。ただ自分と他の人とでは少々物の考え方や捕らえ方が違うという事、自分が自閉症と言う状態であるが故の特徴がある事、 そうしたことを認識するだけでも家族関係が良くなります。

(2)気にし過ぎない事

先程の逆も問題になります。周りの家族が自閉症であるという事に対して何らかのアプローチをしてくれているのに自分だけが「自閉症である」と言う事実にこだわりすぎてしまっているとどうしても家庭の雰囲気が悪くなります。

家庭で日常生活を送るのに問題があ ると具体的なものが考えられない以上は気にしすぎないことも大事です。

8)大人の自閉症へ職場選びの2つのポイント

仕事をする上で自閉症の方はハンデを負うことになる職業もかなりあります。そこで仕事をする際は以下の事に気を払うといいです。

(1)どれほどの人間関係を重視するのか

対人関係において問題がおきやすい傾向があるのですから、職業そのものに関してはもちろんの事、その職場それぞれの「色」、プライベートまで基本的に付き合うのが普通なのか、 それとも就業時間にお互いに口を聞くことも少ないのかなども気にした方がいいでしょう。

(2)求められるスキル

基本的に営業などのように経験の蓄積があって当たり前と言われるものや、対人関係においてのスキルが必要とされるようなものが求められる職場では不利です。

芸術分野、芸能 分野とまでは言いませんが、個性が認められ、案件一つ一つに集中して行える職業につくことをオススメします。

9)大人の自閉症の職場での過ごし方の2つのポイント

基本的に社会では自閉症であるという事はそれだけで色々不利ですが、2つのポイントは抑えるようにした方が良いです。

(1)自身が自閉症と言う状態にあるという事を知る

先程の「大人の自閉症の家で家族との過ごし方の2つのポイント」で書いたことと同じです。良好な人間関係を築きたいのであればこれが基本の事になります。

(2)あまり広く交友関係を持とうとしない

言ってしまえば逆の発想です。職場だけで人は生きている分けではありませんので、そうした場所での人間関係の構築を最小限にするようにして、「仕事は仕事」と割り切った考え 方をすると言うのも一つの手段です。

Gynecologist analyzing tests results

10)大人の自閉症の専門家ですべき2つの検査方法

自閉症の専門家は勿論精神科医の分野です。その精神科医に行くと大体以下の2つの検査を受けることになります。

(1)成育歴や細かい問診

まずはココからスタートします。これで特に傾向がないとなると診察料と初診料を取られてそこで終わりです。費用がこれで3千円かかるという事はまずないです。

(2)DSM-V

更に本格的な検査です。このアメリカ精神医学会による精神疾患の分類と診断のマニュアルと基準を元に、WAIS-III などの心理テストで、IQ を構成する各要素の山と谷が大きいことなどが診断時に重視されます。

細かい検査全部受けても全部まとめて高くて1万円前後です。

基本的に大人になってからの自閉症の診断は全て精神科医により行われている現状です。専門医は多くないので事前に電話で問い合わせしてから行くといいでしょう。

しかしもし かしたらと思ったら最初は企業や学校のカウンセラーに相談してみると言うのもまた一つの手段です。

11)自閉症を軽くしていくための3つの生活のポイント

原因がはっきりとしていない以上、自閉症に関しての対応として「これ」と言うものはないのですが、普段の生活に影響を出にくくする上で心がけるなら以下の三つのポイントとなります。

(1)ストレスを可能な限り解消する

ストレスが万病の元といわれているのは誰もがご存知のとおりの事で、大人の自閉症にお きがちな多くの症状はストレスをトリガーにして発現します。

その為可能な限りストレスを解消するように心がけた生活を送るようにするといいです。

(2)自分に合った生活にする

大人の自閉症においては世の中で良いとされているものに「適合しない」と言うケースが多数派です。

自身の生活リズムを基準としての自分らしい生活を送るほうが体のためにも、 心のためにもなるというケースも大人で自閉症が発覚した人には多いです。

(3)食事に気を遣う

特定の栄養成分の不足、又は過剰摂取が原因であるという事も大人の自閉症においてはよく言われます。

その為普段から自分が殆ど食べないものやついつい気がつくと食べているもののバランスをとるようにすることで効果があると言う人もいます。


   


今回のまとめ

1)自閉症の3つの種類

2)自閉症が発症する3つの代表的な原因

3)大人の自閉症かどうかを見分ける3つのポイント

4)大人の自閉症の4つの症状の特徴(最重要テーマ)

5)自閉症と遺伝の2つの関係とは

6)家族が大切にしたい接し方の2つのポイントとは

7)大人の自閉症の家で家族との過ごし方の2つのポイント

8)大人の自閉症へ職場選びの2つのポイント

9)大人の自閉症の職場での過ごし方の2つのポイント

10)専門家ですべき2つの検査方法とは

11)自閉症を軽くしていくための3つの生活のポイントとは