Dentist that you are teaching to children

自閉症スペクトラムとは神経発達障害の1つであり、自閉症自体は女の子に比べ男の子に多い傾向があることがわかっています。

今回は自閉症スペクトラムの初期・中期・末期の症状治療法についてご紹介をしていきます。


 


自閉症スペクトラムの初期・中期・末期7つの症状


1) 自閉症の2つの種類と特徴とは

自閉症・アスペルガー症候群を含んだ高機能自閉症等を、知的障害のレベル・自閉症状の強さにより、連続する広汎性発達障害と捉える考え方のことをいいます。

自閉症は大きく分けるとカナー症候群とアスペルガー症候群に分かれます。

(1)カナー症候群の特徴

症状としては主に知的障害を伴う自閉症です。

物事などを常に同じ状態にしていないと不安になるなど強いこだわりが見られ、人などと関わりを持たないなどの特徴が見られます。

また、強いストレスにさらされると、パニックを起こし大声を上げるといったこともあります。

この中で一部の能力が極めて高いことがあり、このような症状がある場合は、サヴァン症候群と呼ばれます。

(2)アスペルガー症候群の特徴

症状は知的障害を伴わないことが多いと定義されます。高機能自閉症、高機能広凡性自閉症とも呼ばれます。

幼児期に発見されず、成長してからアスペルガー症候群と診断されることもあります。

アスペルガーの子供は、皆がそうではありませんが細かいところをくどいほど話し、相手のことを考えず自分のことばかり話し、相手の言葉から予測して理解することも難しいといった傾向が見られます。


2)自閉症スペクトラムの3つの前兆とは

医療機関にて、乳幼児期自閉症チェックリスト修正版(M-CHAT)という質問紙での診断方法により自閉症スペクトラムを診断できます。

ただ本格的に検査する前に自分自身でチェックしたい方は、子供を観察し以下の3つの症状が見られるようでしたら自閉症を疑っても良いかもしれません。

(1)集団でのごっこ遊びができない

(2)他と同じ目線で物を追いかけない

(3)物に対して指をさすことが無い


3)自閉症スペクトラムの3つの初期症状とは

初期症状としては、自閉症スペクトラムの症状である中核障害があげられます。

(1)対人交流・コミュニケーションにおいて異常が見られる

(2)ひとつの物事に対してとても興味を持つ

(3)常同的な動作を繰り返し、こだわる傾向が見られる


4)自閉症スペクトラムの2つの中期症状とは

中期症状は、幼児・児童期に中核障害から発症する二次障害があげられます。

(1)幼児期にはパニック・多動・かんしゃく・自傷・偏食・不眠等があらわれます。

(2)児童期にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)による回避行動、反応に異常が見られるといった症状が見られることがあります。

group of doctors meeting at hospital office


5)自閉症スペクトラムの2つの末期症状とは

末期症状は、自閉症スペクトラムを持ちながら大人になり判明する中核障害からの二次障害があげられます。

(1)抗うつ状態

(2)不安障害


6)症状の子供時期と大人時期との3つの特徴の違い

自閉症スペクトラムで子供時期から大人時期へと変わると3つの違いが出てきます。

(1)自閉症の特徴である、強いこだわりや対人関係がうまく作るのが苦手などの特徴が、大人になっても継続していることが多いです。

しかし、子供から大人までの間に自閉症スペクトラルに対してどのような支援を受けてきたかなどで、大人になって自閉症の特徴とうまく付き合うことができる人もいます。

(2)自閉症スペクトラムの治療法である療育や支援を早く受けていることで、自閉症の特徴を持っていても、大人になった時に自分の状態にあった仕事の選択など、生活をうまく過ごすことができるようです。

(3)知的障害でIQが70以下であれば療育手帳を申請できます。

療育手帳をもっていることにより、生活の援助や就労支援を受けることができるので、大人になって自立した生活を送ることができる人も多くいます。


7)自閉症スペクトラムと他の2つの発達障害の違いとは

自閉症スペクトラムと発達障害の違いは、発達障害は自閉症スペクトラムの症状のほかに2つの症状が見られます。

(1) 学習障害(LD)

(2) 注意欠陥・多動性障害(ADHD)


8)自閉症スペクトラムの原因とは

脳になんらかの機能の問題が原因により障害を起こしている為、世界中で治療法・原因の特定の研究がされていますが、現時点では自閉症の原因は詳しく解明されていません。


9)家族に自閉症スペクトラムの方がいる場合の10の接し方のポイント

(1)知的障害を抱える人とそうでない人がいるので、その人の状態に合った言葉がけを行ないましょう。また、理解しやすいように短く分かりやすい言葉ではっきりとした発音を心掛けてください。

(2)間違ったことをして、怒鳴るとパニックを起こし、さらに言葉が聞き取れなくなって理解できないということにつながります。

静かな声で優しくその場でどうするべきかを教えてあげてください。

(3)目を合わせることは、本人にとって大きな負担になってしまいます。話しかける時などは無理に目を合わせないようにしましょう。

(4)環境や状況の変化は、精神的に不安になってしまいます。

予定の変更などは、予定を伝える段階であらかじめ変更があることを伝えておき、変更の場合はなるべく早く本人が納得できる方法で伝えるようにしてください。

(5)接する時は、特徴としてこだわりが強いということを理解してください。

(6)自閉症スペクトラムを持っていると否定的な言葉に敏感です。肯定的な表現で言葉を伝えてください。

(7)気持ちの切り替えが苦手です。ご飯の場所・遊ぶ場所など場所を分けるとその人の気持ちの切り替えに効果的です。

(8)複数の情報を、同時に処理するのが苦手です。何か見せながら情報を伝えるなどは、混乱してしまうので一つ一つ間をおいて伝えましょう。

(9)パニックを起こしているときは、感情が溢れている状態なので周りの安全を確認し本人をなるべく刺激しないように、静かな場所でそっとしておいてあげましょう。

(10)視覚・聴覚など感覚過敏をもっている人もいるので、対処などについても理解しましょう。また逆に感覚鈍麻もあります。

痛覚鈍麻がある場合、体の不調が分からず重症になってしまう恐れがあるので不調などを見つけられるようになるべく様子を観察するようにしましょう。

Doctors have confirmed the MRI image


10)自閉症スペクトラムの治療方法とは

自閉症スペクトラムの疑いがあると感じるようなら、児童精神科・小児神経科・保健センターなど専門機関に早めに相談に行きましょう。

自閉症を根本から治療する方法は現時点では確立されていません。

ただし、症状は緩和させることができるので療育という治療教育法が中心になっています。

薬物治療は、自閉症の原因である脳の障害について詳しく分かっておらず、薬物使用により体に影響を与えてしまう可能性もあるので原則使いません。


11)自閉症スペクトラムへ未然にできる予防ポイント

(1)中核障害を変える事は難しい

自閉症スペクトラムの特徴である中核障害は変えることは難しいです。

しかし、中核障害により日常生活に問題が生じパニックや不眠など様々な症状が出る二次障害は予防することができます。

(2)二次障害を抑えるための療育

二次障害の症状を抑えるための予防として療育があります。

療育では、療育機関に通うことが大事です。療育機関に行くことにより本人の状態に合った働きかけをすることができます。

さらに、療育機関で学んだことを自宅でも実践することで、より長い時間本人にあった働きかけができます。

そのことが本人の成長が促され、日常生活の問題を減少させることにつながり二次障害の予防となります。


   


今回のまとめ

1)自閉症スペクトラムは、高次脳機能障害等を知的障害のレベル・自閉症状の強さにより連続する広汎性発達障害と捉える概念

2)自閉症は大きくカナー症候群とアスペルガー症候群の2つに分けられ、特徴として知的障害を伴うかによって分けられます。

ただ、カナー症候群には一部の能力が極端に高い症状が見られるサーベント症候群と呼ばれるものもあります。

3)前兆として、自閉症スペクトラルを診断するM-CHATというチェックシートがあるので、これにより診断することが出来ます。

4)自閉症スペクトラルの初期症状として、中核障害であるコミュニケーションの質の異常、一つのことへの強い関心、パターン化された行動をとるというのがあります。

5)中期症状として、中核障害により幼児・児童期に発症する二次障害でパニック・多動・不眠・PTSDによる異常な反応等があります。

6)末期症状として、中核障害により大人時期に発症する抗うつ状態・不眠症状などがあります。

7)自閉症スペクトラルの子供時期と大人時期の違いとして、子供の頃からの症状は継続していることが多いのです。

療育を受けていることによりで、時期よりうまく症状と付き合えている人がいます。

また、療育手帳を受け取っていれば生活の援助等が受けれるので大人になって自立して生活できる人もいます。

8)自閉症スペクトラルと発達障害の違いは、症状で自閉症スペクトラルの症状の他に学習障害(LD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の特徴が見られるのが発達障害です。

9)自閉症スペクトラルは世界中で研究されていますが、現時点で詳しい原因等は判明していません。

10)接し方のポイントは、自閉症スペクトラルの症状・特徴を理解し適切な働きかけをするようにしましょう。

11)治療法として自閉症スペクトラルが疑われるようであれば、まずは専門機関である児童精神科・保健センターなどに相談に行きましょう。

治療法としては、症状を緩和する治療教育法である療育が治療の中心となっています。

12)予防としては、自閉症スペクトラルの中核障害から発症する二次障害は療育により予防することができます。