Doctor shaking hands to patient

若年性アルツハイマーは女性に多い疾患で早ければ30代40代で発症することもありますが、うつ病や更年期と診断され治療が遅れるケースも少なくありません。

異変を感じた時に自宅で簡単にできる若年性アルツハイマーの診断テストがあります。気になる人は初期症状を見逃さないために自己チェックしてみましょう。


   


若年性アルツハイマーの10の診断テスト!


1)若年性アルツハイマーの5つの予兆とは

若年性アルツハイマーは65歳未満で発症する若年性認知症のひとつで、65歳以上の高齢者がかかるアルツハイマー病に比べて病気の進行が早いことが知られています。

近年若い世代のアルツハイマー病が増えていて患者数は10万人とも言われています。

最近物忘れが多く気になる方で下記のような兆候はありませんか。

(1)頭痛、めまい

(2)不眠

(3)意味もなく不安感が増す

(4)なぜか自発性が減少する

(5)怒りっぽくなった

発症初期の場合は病院に行くほどの事ではない症状だったり、自分でも気づかない方も多いようです。アルツハイマー病は発見が遅れると症状がどんどん進行してしまいます。

兆候を知っておけば早期発見につながり、進行を遅らせることができ、日常生活に支障が出るのを防ぐことができます。


2)若年性アルツハイマーの10の自己診断テスト

初期症状で当てはまる項目の多かった方は、まずは自宅で簡単にできる自己診断で確認してみましょう。

 (1)人や物の名前がよく思い出せない

 (2)今日の日付が分からない

 (3)探し物や忘れ物が増えた

 (4)自宅の電話番号や住所が答えられない

 (5)よく知っている道で迷ったことがある

 (6)同じことを聞いたり話したりしていることを他人から指摘されたことがある

 (7)簡単な計算を間違えるようになった

 (8)約束した場所や日付を間違える事がある

 (9)日常生活で使う機器(電話機や電子レンジ等)ができなくなった

(10)家事や仕事などの日課がスムーズに行えなくなった

半数以上の項目に当てはまるようであれば、専門の病院で詳しく検査してもらいましょう。

その他に若年性アルツハイマーに現れる症状として、自己中心的になったり頑固になるなど、他人に配慮ができなくなったり、レジやバスの順番を待てないなど社会のルールが守れなくなる傾向があります。

本人が気づいていないようであれば、家族や周りの人がサポートしてあげてください。


3)若年性アルツハイマーの2つの原因とは

(1)脳の萎縮

高齢者のアルツハイマー病と同じで原因は脳の萎縮にあります。脳内の異常なたんぱく質「アミロイドβ」や「タウ」が蓄積し神経細胞が死滅していくことで起こります。なぜこの異常なたんぱく質が増えるかについてはまだはっきりと分かっていません。

(2)家族の遺伝

若年性アルツハイマーの場合は遺伝による要因もあるとされています。家族に若年性アルツハイマーを患った人がいる場合などは遺伝性が高いようです。

Male medicine doctor hand holding stethoscope head


4)若年性アルツハイマーの2つの治療方法とは

自己診断で思わしくない結果が出ているときは一日も早く専門の病院で詳しく検査することが重要になってきます。

病院ではMRIなどの画像検査やPET検査で脳の萎縮や血流を調べたり、口頭での質問や図などを書く認知機能評価の検査などを行い判断します。アルツハイマー病を完治できる薬はまだ開発されていません。

よってアルツハイマー病の診断が出た場合は、進行を遅らせる薬を服用したり、リハビリによる訓練を始めることになります。

(1)薬物療法

アルツハイマーの治療薬は4種類あります。

・ドネペジル

脳の神経伝達物質の濃度を高める作用があり、記憶や学習機能を改善する効果が認められています。軽度の場合に高い改善効果が期待されています。

・リバスチグミン

アルツハイマー病治療薬の中で唯一のパッチ薬です。ドネペジルと同様の効果が期待でき、パッチ薬なので、消化器系(吐気など)の副作用が少ないのが特徴です。

・ガランタミン

ドネペジルより症状の進行を遅らせる効果が高い薬として期待されています。薬の持続時間が短いため一日2回の服用が必要となります。

・メマンチン

神経細胞を保護し障害や死滅を防ぐことで機能の改善を図ります。同時に攻撃性を抑える効果も認められています。

(2)非薬物療法

・回想法

数人で昔の記憶を語り合うことで脳を刺激し認知機能を高めます。

・認知リハビリ

音読や計算問題や漢字の書き取りなどで脳の活性化を試みます。

・音楽療法など

好きなものに触れ合うことで脳の活性化や心身の安定が望めます。

・リアリティオリエンテーション

時間や場所を繰り返し教えることで安心感を与えることができ、認知能力の向上させることが期待できます。

その他に現在日本や海外で新しい治療法として「アミロイドβ」を破壊する薬やワクチンを開発中であり、近い将来アルツハイマー病を根治させることができるのではないかと期待されています。


5)若年性アルツハイマーの6つの予防ポイント

アルツハイマー病には高額な治療費や重度の場合は介護費用、さらに長期にわたる闘病生活がのしかかってきます。しかし、日頃から予防に心がけておくとかなり確率でリスクを下げることができることがわかっています。

基本的には生活習慣病予防と同じです。規則正しい生活と適度な運動の他に有効な予防法を押さえておきましょう。

(1)肉より魚(特に青魚がよい)を週に1回はとりましょう。

(2)1日20分、週に2日を目安にウォーキングなどの有酸素運動を行いましょう。

(3)1日2~30分程度の昼寝は脳を活性化させます。

(4)グラス3杯の赤ワインが効果的とされています。ただし飲みすぎは逆効果になります。

(5)脳細胞を活性化させる。読書は簡単にできて効果的です。

(6)趣味を持ったり地域の行事に参加して人との関わりを積極的に増やし、脳を活性化させましょう。

若年性アルツハイマーは根治できない病気として恐れられていますが、若年性アルツハイマーは下記で改善の見込みがあります。

a)予防で発症を防げる可能性が高い

b)初期症状を見逃さず早期発見できれば改善できる見込みがある

c)開発中の治療薬で根治できる可能性がある 

病気のことをよく知ることでむやみに恐れる必要もないことが少しお分かり頂けたのではないでしょうか。

それでも万が一患った時には自治体などの援助を受けながら適切な治療を行うことで、ある程度長い期間通常の生活を送ることができます。

診断を受けた本人のショックは図り知れません。その人らしい生活ができるよう家族は温かく受け入れ支えてあげることが重要です。


   


今回のまとめ

1)若年性アルツハイマーの5つの予兆とは

2)若年性アルツハイマーの10の自己診断テスト

3)若年性アルツハイマーの2つの原因とは

4)若年性アルツハイマーの2つの治療方法とは

5)若年性アルツハイマーの6つの予防ポイント