食器棚を開ける認知症の男性

日本では65歳から高齢者という呼び方をします。65歳未満を若年と称し、認知機能が衰えた症状のひとつ、アルツハイマー症も64歳以下の患者は全て若年性に入ります。

今回は脳機能が衰退する、若年性アルツハイマーの症状原因予防法をお伝えします。


   


若年性アルツハイマーの3つの症状!予防法とは


1)若年性アルツハイマーの3つの症状とは

全国に10万人前後の患者、との推定が厚労省に報告されている若年性アルツハイマーです。

もっとも若い発症例は18歳、また遺伝性の発症例もあることから、その実態がなかなか理解しにくい病気のひとつです。その初期症状を説明します。

(1)頭痛と不眠が続く

アルツハイマー型認知症は、女性に多い症例です。脳内では常に神経細胞が死滅し、新たに神経細胞が誕生する繰り返しが行われます。

ところが、この営みが崩れ、死滅した部分が再生されなくなることで、脳内に空白部分が生じます。

神経は意志の伝達や様々な知覚で得た感触をもとに、次の行動を決定・命令する伝令役。これが途中で切れてしまうことで、脳内の萎縮が起こります。

前触れとしては、頭痛、めまい、そして不眠状態が続くことです。

頭痛もめまいも市販の薬では効果がなく、寝られない状況が続くため、次第にイライラが増えてくることがあります。

心療内科や精神科ではなかなか理由がわからず、病院を転々とするケースが多く、理由を特定させるために周囲の人が困っている場合、多くがこの症例だと言われます。

(2)取り繕うのが上手

家族にはイライラをぶつけることがあるのに、医師の前ではにこやかに対応するなど、二面性が表れます。そのため、家族が接する際、大変なストレスを感じてしまいます。

家族は本人の行動や性格を知っているために、忘れたことや間違った行動を指摘しますが、その都度頑固な反応を繰り返すようになります。

若年性症例の難しさは、高齢者と違い体力があるということです。そのため、夜ごそごそと家を中を歩き回ることで、家族が寝られない、といった問題も出てくるのです。

探しものが多い、というケースではそもそも探しものをしていなくて、なんども探すそぶりを見せている様子を見せます。

探す、という動作の元には、無くしたものがあるはず。ところが、その動作の間に何を無くしたのかがぱったりと思い出せなくなってしまいます。

何を探しているの、と人が尋ねると、探していないよ、などとごまかしてしまうことがあります。

(3)だんだん、ある日いきなり重い症状に急変

女性に多いアルツハイマー型認知症、それも閉経後に多くみられることが傾向として見られます。ただ、20代、30代、ではじまり、ゆっくりと進行するため、周囲には気がつかれないことが多いのです。

例えば うつ の症例に、他人との関わりを避けるようになったり、塞ぎ込むことが多くなる症例がありますが、実はこれが初期症状という場合もあります。

女性の場合、化粧をするケースが多いのですが、それをしないで表に出るということが、ひとつのサインになる可能性があります。

新卒後に都会で働く娘が、しばらくぶりに母親に再会した際に、わずかの間にひどく年をとったような感覚があれば、若年性アルツハイマーの疑いも感じたほうがいいでしょう。


2)若年性アルツハイマーの原因とは

アルツハイマーの原因ははっきりとしていません。そのため、治療薬は開発されていても、治験段階かもしくは認証されないまま製造中止のケースが多くあります。

そのため、治療方法は確立されていません。

理由は、神経細胞を破壊するβアミロイドというタンパク質が蓄積されることが一番の原因とされていますが、破壊はどんな人にも起こっており、それを食い止める方法があれば、よいわけですが、それが非常に複雑だ、ということです。


3) 若年性アルツハイマーの治療法とは

アセチルコリンという物質を聞いたことはないでしょうか。これは禁断症状をストップさせるもの。

例えばニコチン中毒でどうしてもタバコが吸いたい人は、脳の中で常に平安、満足できるためのアセチルコリンが非常に少ないことがわかっています。

つまり、アセチルコリンが多い人は、アルツハイマーにはならないわけです。

ただアセチルコリンを分解しようとする別の物質、酵素の働きを止めるという一点だけの医薬品コリンエストラーゼ阻害薬も、若年アルツハイマーの決定打とはなりません。

記憶障害なら海馬そのものに問題があるわけであって、知的障害、つまり失語・失行・失認、の場合は記憶障害のあとに出てくる症例であり、前者の程度で進行スピードが食い止め止めることができれば、知的障害を遅らせることは可能というところまでは来ています。

コリンエストラーゼ阻害薬は記憶障害のための薬ではなく、あくまでも脳内で不足したアセチルコリンを元に戻すという、部分的な治療薬。

ですが、2012年からアルツハイマー研究は日米で日々新しい臨床試験結果が公表されています。

患者の家族は、できることならば治験に参加することで、少しでも患者の理解を深めるのが好ましいですし、様々な場所で若年性アルツハイマーへの偏見や恐怖感を払拭するような発信をしていくことが大事となります。

資料を使って説明をする男性の医師


4)若年性アルツハイマーの2つの注意ポイント

若年性アルツハイマーで避けられないのは2つ。

(1)脳挫傷のケース

それは、交通事故などで脳挫傷を負ったケースです。器質性障害といいますが、脳内はがっしりとした頭蓋骨で守られている反面、その中身はふわふわの豆腐が小さい塊で積み重なっているだけであり、その中を神経と血管が通ります。

つまり、いきなり強い衝撃を受けたり、危険が迫るような状況、虐待、あるいは戦乱といった生命の危機といった状況で、血管内の酸素の流れが一瞬止まるなどの場合、大きなダメージが神経細胞に伝わります。

(2)遺伝性のケース

もう一つは遺伝性のアルツハイマー症例、家族性アルツハイマー病の場合、患者の多くは40代か50代には発症します。

親や祖父母、親戚で70歳過ぎでアルツハイマー症例の場合、若年性に罹患することは遺伝性という可能性が高くなります。

ただし、2代続けて70歳代以降のアルツハイマーの場合は遺伝的に無関係です。

この場合は遺伝子検査が効果的です。神戸大学医学部附属病院・認知症疾患医療センターによれば、患者の血液からDNAの配列を調べますが、約65,000円の費用負担がかかります。

この目的は、事実を的確に知る、という一点に限られ、もし若年性と診断された場合には、その進行スピードは非常に速くなること、それに基づく医薬品の開発が追いつく可能性の有無が知らされます


5)若年性アルツハイマーと診断された場合の2つの予防方法

結論から言えば、2015年現在、急速に進行することがわかっているこの疾患、症例に対して、世界中の医療研究者も化学者は無力です。

ただ、ひとつ大事なことは、脳は体の一部ではあり、脳が体のすべてを支配するという訳ではない、ということです。

(1)血流改善

例えば、人間は食べ物を口にする際に、咀嚼をして胃で消化し、血管を通して体内の様々な部分に栄養を届けます。

血液を調べることで、人は健康状態を計ることができますし、血圧で脳卒中や心臓病の可能性がわかりますし、や血糖値で糖尿病の有無がわかります。

こうした検査は年々ごく微量な血液や心電図などでわかるようになっています。逆にいえば、血流がしっかり全身を流れてさえいれば、ほとんどの病気は回避できるわけです。

血液の流れが悪いとめまいや寒気、足の震え、むくみなどが起こりますから、休息や風呂、アロマなどのリラックス効果を求めようとします。

(2)脳のリラックス

大事なことは、リラックスするための方法を知っておくことです。つまり、楽しみを深めることです。楽しいことを行っていれば、脳は生き生きしますし、血流もよくなります。

血流が悪いから、意欲がわかない生活だったり、べんぴが起こったりするわけです。若年性アルツハイマーの場合、確かに急激に年を取ってしまうことが予想されます。

ただ、それは行動範囲が狭まることかもしれませんが、一旦昔の状況をリセットし、周りの人が現状をゼロの状態として捉えましょう。

できるだけ健康に注意させることで進行を遅らせるように心がけることが、一番幸せな状況を作り出すことになるでしょう。


   


今回のまとめ

1)若年性アルツハイマー型認知症は64歳以下の女性が多い

2)前兆は鬱症状に似る。頭痛やめまいが続く

3)屁理屈が口癖になることや、二重人格が表れる

4)徐々に進行し、ある日突然急激に悪化する

5)治療方法は確立されていない

6)体すべての基本は血液。体を冷やさないような方法を進めることが大切