聴診器で診察を行うナース

体が熱い、けれど熱はない…。風邪とも違う症状を体験した方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。また上半身だけ熱い、のぼせる、なんとなくだるいといった症状が出ることがあるかもしれません。その場合考えられる原因や病気についてご紹介したいと思います。


   


体が熱いのに熱はない・・3大原因と考えられる病気とは


1)種類はあるの?体が熱くなる3つの種類と症状の違い

体が熱くなる種類や症状には、次のようなものが考えられます。

(1)熱はないのに体が熱く、だるい

特に頭が痛い場合は風邪と間違えやすいですが、これは自律神経の乱れによって起こっている可能性があります。生活が不規則だったり寝不足だったりすると自律神経が乱れ、頭痛がして熱はなくとも体が熱く、だるい場合があります。

(2)体がのぼせる、熱っぽくぼーっとしてしまう

上半身だけ熱く汗をかいたとおもったら急に冷えを感じたり、頭痛もある場合には、これもやはり自律神経の乱れが考えられます。他に、強いストレスを感じている場合にもこのような症状が起きることがあります。特に更年期の女性に多いようです。

(3)体が熱いのに、熱がなく吐き気などがする場合

まず貧血かどうかが考えられますが、脱水症状を起こしている場合があります。その際は熱中症の可能性も考えられるので、暑い日はこまめに水分補給をしましょう。

2)体が熱い!でも熱は出ていない・・考えられる3大原因

体が熱いのに熱がない症状は、女性に多いようです。ではその原因は何でしょうか。

(1)熱中症の可能性

体内の水分や塩分のバランスが崩れている、体が熱い、吐き気、頭痛などがする時は脱水症状を起こして熱中症である可能性があります。

(2)更年期の可能性

体が熱い、ほてり、のぼせなどがあるのに熱がない時は、更年期症状の可能性もあります。これは、閉経を挟んだ前後約10年間の間の更年期に女性ホルモンに異常が生じるためです。

(3)自律神経失調症の可能性

体、とくに頭痛が激しく、疲労感などだるさが強い場合は自律神経失調症の可能性があります。日頃の不規則な生活や、ストレスによって起こります。

ベッドで休んでいる女性

3)自分でできることは?体が熱い症状への3つの対処方法

(1)体が熱くほてりがある場合の対処方法

このような場合、かえって眠れなくなる場合があります。そんな時は体の熱い部分に冷却シートを貼ったり、食生活としては体幹を冷やす夏野菜などを採ると良いでしょう。

(2)上半身が熱く汗をかく・のぼせがある症状への対処方法

上半身だけ汗をかく、「冷えのぼせ」がある、頭痛などがするという自律神経の乱れの場合は、まず日頃の生活を見なおして、規則正しい生活を送るようにしましょう。また、ストレスを溜めないように普段から発散する方法を見つけると良いでしょう。

(3)体が熱い・頭痛・吐き気・嘔吐などがある場合の対処方法

長時間暑い外に出ていたということがあれば、熱中症の可能性があります。塩分の含まれた水分を補給し、症状が治まらないようであれば病院へ行きましょう。10〜30分ほど点滴を打つことで、症状がとても楽になるケースもあります。

4)病気の可能性とは?体が熱い場合に考えられる5種類の病気

(1)自律神経失調症

体が熱く、かと思ったら下半身が冷え性だったりのぼせなどがある場合は、自律神経失調症が考えられます。女性に多い病気なので、日頃の生活を見なおしてみると良いでしょう。

(2)高血圧

血圧が高い場合でも、体が熱いと感じることがあります。これは高血圧になると心臓の動きが活発になりすぎて大量の血液が押し出され、イライラしたりするように高血圧の可能性があるのです。一度血圧を測定するなどして注意してみましょう。

(3)更年期

体が熱い、ほてり、のぼせ、頭痛などがあるのに熱はないという場合は更年期である可能性があります。比較的中高年の女性の方は注意したほうが良いでしょう。

(4)熱中症

体が熱く、体温が上がり吐き気、頭痛、めまいやけいれんがある場合は熱中症の可能性があります。特に長い間外出していたなどという場合は水分補給をこまめにしてみましょう。

(5)バセドウ病

顔のほてりや動機、大量の汗が出るといった場合は甲状腺ホルモンの異常でバセドウ病の可能性もあります。気になるようでしたら医師の診断を受けることにしましょう。

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5)症状が続く場合に・・体が熱い症状への検査方法

(1)ほてり・上半身が熱い・のぼせ

更年期にあたる女性でこの症状が続く場合は、婦人科の診察を受けましょう。血液検査でホルモンの状態を確認してもらい、適切な処置を受けましょう。

(2)体が熱い・頭痛・だるい

ストレスがたまって、体が熱い以外にもだるさややる気がないといった場合にはうつ病などの可能性もあります。症状が続くようであれば心療内科などで診察を受けましょう。

(3)体が熱い・嘔吐・頭痛・吐き気やめまい

長い間暑い外に出ていたというような場合は後から熱中症の症状が出ることがあります。すみやかに病院へ行き、医師の診察を受けるようにしましょう。

(4)顔のほてり・動悸・汗が出る

ずっとこの症状が続く場合はバセドウ病の可能性もあります。病院に行き甲状腺ホルモンの検査を受けるのが適切でしょう。

6)病気の場合には?専門家で行う4つの治療方法

(1)自律神経失調症の場合

体が熱かったり頭痛などの身体的苦痛がある場合には、症状にあった薬で痛みを緩和することになります。場合によっては抗鬱薬や抗不安薬などが処方されるケースもあります。また漢方薬の処方が有効な場合もあります。

(2)バセドウ病の場合

まずは甲状腺ホルモンの検査を病院で受けましょう。その結果バセドウ病と診断された場合は手術といった選択肢もありますが、大抵の場合抗甲状腺薬での治療が主となります。数年はかかるのが一般的とされています。また抗甲状腺薬は副作用の危険もあるため、医師の指示通りに従って服用しましょう。

(3)うつ病やストレス障害の場合

心療内科や精神科で、抗鬱薬や抗不安薬などの薬物対処療法が一般的です。その他に心理カウンセリングなどを受ける場合もあります。日頃の状態を医師とともにひとつずつ解決していくことが重要です。

(4)熱中症の場合

熱中症は軽度のものから重度のものまであり、軽度の場合はその場の応急処置で対応することが出来ます。まず涼しい場所で十分休ませること、衣類を出来るだけ脱いで体外へ熱を出すこと、冷やしたり塩分を含んだ水分補給を行うなどです。これらの応急処置でも症状が改善されない場合は、医療機関へ行き点滴などの処置を受けることになります。

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7)日常生活から予防を!体が熱い症状への予防習慣とは

(1)日頃からの生活習慣を見直す

不規則な生活習慣や食事、睡眠など一日の過ごし方に問題がある場合はそれを見なおしてみましょう。バランスの良い食事は体を健康に保つ基本ともなります。

(2)ストレスをためない生活

一般社会ではどうしてもストレスに晒されがちになります。趣味や適切な運動習慣を取り入れることで、ストレスを発散し溜めないようにすることが大切です。

(3)無理のない運動を取り入れる

更年期の場合は適切な運動も必要です。出来れば20代のうちから更年期に備えて軽い運動習慣を取り入れることも大切です。

(4)こまめな水分補給を心がける

熱中症になりやすい時期は脱水症状を起こしがちです。そのためにも外出する際にはこまめに水分補給を心がけて熱中予防対策をしましょう。日傘を用意したり服装に気を配ることも大切です。


   


今回のまとめ

1)体が熱くなる種類には体全体だけでなく、上半身だけであったり、顔のほてりなど様々な種類が考えられます。

2)熱がこもっていたり、吐き気、頭痛などがある場合は熱中症にも注意し、こまめな水分補給を欠かさないようにすることが大切です。

3)自律神経や、うつ病などの可能性で体が熱くなる場合もあるので、日頃からストレスを溜めない生活を心がけましょう。

4)体が熱い症状が続く場合には、自身だけで判断せず医師の診察を受けましょう。