ベッドで身体を痛めているシニア女性

肩こりと頭痛と吐き気、この3つは私たちの日常に潜む症状といっても過言ではないでしょう。これらの症状は単体でも、厄介ですが、一緒に起こってしまった場合はとても不快感となることでしょう。

今回は上記の3つの症状が同時に起こる原因予防法をご紹介いたします。


   


肩こり・頭痛・吐き気が同時に起こる7つの脳疾患


1)肩こり・頭痛・吐き気が同時に起こる疾患

肩こりと頭痛、吐き気が同時に起こる原因は、全身にあると言っても過言でもありません。その中でも代表的なものをご紹介いたします。

(1)頸椎椎間板ヘルニア

頸椎とは首の骨のことです。首の骨や軟骨、神経のどの部分に病気が隠れているかで身体に現れる症状が異なります。首の骨は頭に近い部分より1~7に分けることができます。

肩こり、頭痛、吐き気、という症状が現れるのは、3番目以上の経根の障害です。眼精疲労を生じやすく、目の奥が痛みや充血、頭痛がおこります。コリや痛みが激しくなると吐き気をもよう押します。

(2)眼精疲労

長時間PCでの作業、読書や勉強、コントクトレンズやメガネの度が合っていないなどが原因で眼精疲労がおこります。

眼精疲労の症状は、目の乾燥、見えにくい、かすみ目、まぶたが重いなどの目の症状と、身体や精神症状がおこります。

身体症状は、頭痛や頭重感、吐き気、めまい、胃もたれ、食欲不振、肩こり、首のこり、腕の痛みやだるさ、背中の痛み、手先のしびれがあります。

精神症状は、不眠やイライラ、倦怠感、抑うつ状態です。


2)肩こり・頭痛・吐き気が同時に起こる脳疾患

(1)緊張型頭痛

頭が締め付けられるようなにぶい痛み、頭重感、額や目の奥が痛む、頭に膜かかったようにボーっとする、肩こりや首こりがある。数時間で痛みが治まることもあれば数日間続き、何日かするとまた頭痛が起こるという反復性のあるタイプと、慢性的に毎日頭痛がするタイプがある。

(2)片頭痛

拍動のある痛みが片側または両側にある、頭痛の前になんらかの前触れがある、悪心や嘔吐、光や音に過敏になる。首や肩の痛みを伴うことがあります。

数時間で痛みが治まることもあれば、数日間続くことがある。痛みや嘔吐等が激しいと、日常生活に支障をきたすことがある。

(3)月経関連片頭痛

セロトニンが減少することが原因で、脳の血管が拡張しておきます。症状は一般的な片頭痛と同じで、ズキズキと脈打つように痛む、目がチカチカする、吐き気や、首や肩の痛みを伴うことがあります

ただし、一般的な片頭痛よりも痛みが強いうえ痛む時間が長く、市販薬が効きにくいという特徴があり、もともと片頭痛持ちの人は重症化することが多い傾向にあります。

(4)本態性高血圧

初期にはほとんど症状がありませんが、進行すると頭痛、肩こり、耳鳴り、めまいがあり、これらの症状が悪化すると吐き気を伴う場合があります。

(5)クモ膜下出血

この病気は脳と頭蓋骨の間にあるクモ膜が、クモ膜と脳の間にある血管が破れておこる病気です。症状は急激な頭痛、吐き気や嘔吐、項部硬直です。

これらは「髄膜刺激症状」といい、クモ膜下出血を発症する際に見られます。症状は出血の量が多い場合と少ない場合で多少異なります。

たとえば頭痛の場合、出血量が多いとハンマーで殴られたような痛みがおきますが、出血量が少ないと一般的な頭痛と同じような痛みです。また、出血量が多いと意識障害がおこりますが、出血量が少ないとおきません。

(6)脳出血

この病気は脳内の血管が切れておこる病気です。長年の高血圧や先天性の脳の血管の病気により、血管のもろい部分が破れておきます。

症状は出血が少ない場合は、頭痛や吐き気がおこります。出血量が多くなるにつれて意識障害や昏睡状態となり、生命の危機にさらされます。

また、身体の麻痺については、血管が切れた箇所により異なります。

(7)小脳梗塞

この病気は小脳に通る血管に詰まりが生じてさまざまな症状がおこる病気です。症状は頭痛、めまい、吐き気・嘔吐、ろれつが回らない、身体がふらつく、立てないとう症状がおこります。

senior woman and doctor with tablet pc


3)肩こり・頭痛・吐き気が同時に起こる疾患の予防法

ここでは2)でご紹介した疾患の予防法をご紹介いたします。なお、クモ膜下出血、脳出血、小脳梗塞の予防法は高血圧を改善することであるため、ここでは省きます。

(1)頸椎疾患

長時間同じ姿勢でいないこと。同じ姿勢でいる場合は、途中で肩の上げ下げや首を左右にゆっくり動かす、肩甲骨周りを意識的に動かす、温泉や足湯で身体を温めて筋肉をほぐす。軽い運動。

(2)眼精疲労

睡眠を最低6時間とる。眼球やの眼球周囲を温める。眼球や眼球の周囲を冷やしたい場合は、先に温めてから冷やす。軽い運動。

(3)緊張型頭痛

温泉や足湯で身体を温めて筋肉をほぐす。痛みが酷い時は薬の服用。

(4)片頭痛

頭痛ダイアリー、リラクセーション、軽い運動。

(5)月経関連片頭痛

病院で処方された薬の服用。休養をとる。

(6)本態性高血圧

禁煙。アルコールを飲む人は休肝日を作る。減塩(しょうゆやソースの代わりに香辛料や薬味をかける)。

減量。体力に合った運動をする(運動をしていない人は10~20分のストレッチから始める)。不整脈や糖尿病は必ず治療をする。40歳を過ぎたら1度は脳ドックを受ける。

 

なお、(1)、(2)、(3)で身体を温めるという共通の予防法がありますが、市販のものを使うのも良いですが、家庭でできる蒸しタオル法もあります。

<蒸しタオルの作り方>

まずスポーツタオルを2本用意してください。2本を水に濡らして絞ります。1枚目のタオルをラップにくるみ、電子レンジでチンします。

この時、1枚目の設定時間を2分にします。次に2枚目をラップでくるみ、好みの温かさになるように時間を設定します。出来上がった2枚のタオルのうち2枚目を下にして、熱い1枚目を上にしてから肩や眼球周りにおきましょう。

服が濡れるのが嫌な人は、スーパーで自由にもらえるビニールにいれて使ってみてください。


   


今回のまとめ

1)肩こり・頭痛・吐き気が同時に起こる疾患は頸椎疾患、眼精疲労

2)肩こり・頭痛・吐き気が同時に起こる脳疾患は頭痛群、高血圧症、脳出血、小脳梗塞

3)肩こり・頭痛・吐き気への予防法は体力に合った運動をする