Two women doctors talk about examination

今や国民の4人に1人、日本の生活習慣病のひとつが高血圧です。血圧は常に上がり下がりの波があり、上がり方が急激になると頭痛めまいの原因となります。

軽い頭痛から、やがては脳卒中や心筋梗塞へ進まないための高血圧予防を、2つのポイントにまとめます。


   


高血圧の頭痛の2つの原因!対処方法とは


 1)高血圧とはどういった状態なのか

血圧が高い、低いとはどういうことを意味するのでしょう?そして、血圧の上下が頭痛に結びつくのはいったいどういうことなのかを明らかします。

 (1)血圧の重要性

血圧を計ると、血管の元気度が解ると言われます。体内を網羅する血管は3種類。動脈・静脈・毛細血管の合計は、なんと10万Kmにも及びます。

血管の出発点は心臓、ここから血管(動脈)を通る血液は酸素、水分、栄養などを身体中の細胞に運んでいきます。

血液は体中に力の素を運び、老廃物を回収して尿として排出されます。血管の中でも重要な動脈は、加齢で痛みやすく、脂分の多い食生活の影響で、血管内にコレステロールがべったりと付着します。

このため、血管内は詰まって細くなり、血液が通るたびに圧力がかかります。

よく「動脈硬化」と言いますが、これは動脈内が固まり、細くなり、高い圧力がかかることを表すのです。

 (2)正常な血圧とは

正常な血圧・低血圧・高血圧で何が解るのか。

・血圧測定の基準値

最高血圧 130mmHg未満  / 最低血圧 85mmHg未満 

単位はミリメートルエイチジー、ちなみにHgは水銀を指します。

血圧は、最高値と最低値の値が正常値の許容範囲にあること、そして最高値と最低値の振れ幅の大きさが正常範囲かどうかを読み込むことが大切です。

最高値が110mmHg以下の場合は、低血圧と判断してよく、逆に最高値が140mmHgを超え、最低値が90mmHg以上の場合は、高血圧とされます。

低血圧の人はめまいや朝起きるのが辛い、などの症状がありますが、命の危険はまずありません。

ですが、高血圧の場合は、血管の収縮が疑われますので、健康体ではないことが解るのです。


2)高血圧の3つの原因

 (1)血管の硬直化

高血圧の1つめの原因は血管の硬直化。ですから、血管を痛めるようなコレステロールの多い食事を摂取するほど、血管はもろくなっていきます。食事とストレス、これに尽きます。

食生活が不規則、あるいは食べ過ぎを続けると肥満の元になりますが、そうなると運動するのも億劫になってしまうものです。

この悪循環が習慣化してしまうと、立派な高血圧体型となりますので、

 (2)食生活と睡眠

<1:食生活改善>

先ずは普段の食生活の中に下記の食材を加える事を意識してみましょう。

・きのこ類

・野菜類(たまねぎ、にんにく、ごぼう)

揚げ物の場合は衣を外し、ラーメンの汁は残す、といった習慣を付けましょう。

<2:睡眠時間の確保>

2つめは睡眠時間をよく取ること。仕事が忙しいからといって、ストレス発散のために「一杯いくぞ!」と暴飲暴食は危険です。

お風呂にゆっくり浸かる、歯を丁寧に磨いてよく休む…こういったことからストレスを解消しましょう。

 (3)運動不足

3つ目の原因は運動不足です。運動をしないと、体内のカロリーは消費されませんから、いつまでも脂肪が燃やされずに残ってしまいます。

その結果、血管が詰まり血液の循環が悪くなり、肩こりや腰の痛みが発生していきます。運動不足が祟って、足腰が痛い…ジムに通うのも面倒になる、といったことでは元も子もありません。

つまり、高血圧の原因は上記の3つの原因が複雑に絡み合っていることがわかるでしょう。

シニア女性の肩に手をそえる男性


3)高血圧と頭痛 その関係とは

 (1)同時に起こる恐さ

朝起きるのが辛い、立ちくらみが頻繁…こうした症状は「低血圧」の人に多いものですが、中には高血圧と診断され、頭痛が起きる人がいます。

普段から頭痛がある場合、これと高血圧を結びつける人はまずいません。ですが、高血圧性脳症と呼ばれる疾病があり、意識障害視力障害が避けられないのです。

これは、血液が脳内を流れるうちに、血管の収縮で水が脳の中に溜まる「脳浮腫」が原因です。脳には数多くの自律神経が通っていますが、この脳浮腫によって、神経が余計な刺激を受けます。

そのため、頭痛や吐き気が同時に起こり、放っておくと心臓や腎臓が致命傷となります。

 (2)脳出血の危険性も

脳内の血管に「詰まり」=血腫ができることで、血圧が高まったり、血管自体が破裂してしまうと脳の機能が大きなダメージを受けます。

脳出血の7割は高血圧と頭痛の同時発生から解る、と言われていますが、発見が遅くなると体の麻痺症状や言語障害で寝たきりになるばかりか、死に至ることも珍しくありません。

特に動脈硬化が疑われ、頻繁に頭痛が続くようならば、まず脳出血の可能性を疑うべきです。

40歳以上の人で男性に多く発症することから、メタボ健診だけでなく、高血圧と頭痛にも要チェックだと言えます。


4)高血圧の2つの対処方法

 (1)汗をかく

高血圧予防で大事なのは食生活が第一。「まいうー」などとついつい食べ過ぎ飲み過ぎをすることは、なかなか制限できない人もいるでしょう。 

また、運動といっても意識してスポーツをしようとしても、なかなか時間がない人も多いのではないでしょうか。 

こうした人は、是非「汗をかく」ことをやってみるのが良いでしょう。汗をかく、ということはカロリーを消費することと同時に体内の血液の循環をよくしていることにも繋がります。

そのためには「呼吸」をうまく使った運動をすることが大切です。階段の上り下りでも大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す、この繰り返しで体内の酸素がしっかりと循環していきます。

自転車などの有酸素運動は気分転換にもなり、おまけにカロリー消費も高いので、自然と汗をかく絶好のエクササイズと言えます。

また職場、帰宅時に、一駅手前で降りて、一駅分歩くというのも、明日から直ぐにできる事では無いでしょうか。参考にしてみてください。

 (2)こまめな水分補給と利尿作用

仕事柄、椅子に座りっぱなしで便秘になりがち、こういう人は意外に高血圧になりやすいものです。

確かに同じ姿勢でいれば、足腰は動かずに固まっていますし、カロリー消費はあまり進みません。それがストレスになる場合は余計に血圧を高める原因になります。

運動は汗をかくべき、と書きましたが、じっとしている場合は水分を多く取り利尿効果を上げることが大事です。

例えば、高血圧と診断されて降圧剤を内服している場合、急激な血圧低下で足のむくみや顔面の紅潮といった副作用が出ることがあります。

こうした人の多くは水分を取ることで、塩分を多く利尿できます。塩分そのものは高血圧に良くない、というわけではありません。

ですが、夏場の暑さを乗り越えるための塩分は欠かせないのも自明。だからこそ、代謝効果をあげるために水分で排出してしまえばよいのです。


   


今回のまとめ

1)高血圧は国民の4人に1人の生活習慣病。放っておくと脳卒中になる危険性も。

血圧の測定値で、現在の健康状態が解る。特に頭痛がある場合はよくチェックする必要も

3)高血圧の原因は、食生活とストレス、運動不足にある

4)高血圧と頭痛が重なる場合は、最悪脳出血もありうる

5)高血圧予防には、汗をかくことと水分補給が大事

6)トイレに行くことで、代謝を盛んにすることも必要

 以上が今回の高血圧の2つの予防法です。

無理な食事制限はかえってストレスになる場合もありますので、気軽に楽しくできる習慣として、以上のことだけを続けるようにして、健康を保っていってみてはいかがでしょうか。