タブレットを見せて説明をする女性の医者

更年期障害は男性にもある病気です。女性では更年期に関係ない年齢だと思っていても、原因不明の体調不良が実は更年期障害の可能性があります。

今回は男性・女性別に、20代〜60代までの更年期障害と年齢の関係と、その対処法をお伝えします。


   


更年期障害の年齢による違い解説!2つの対処法


1)男性の更年期障害と年齢の関係

(1)男性の更年期障害とは

男性の更年期障害は「加齢男性性線機能低下症候群」といい、略して「LOH症候群」といいます。LOH症候群は、男性ホルモンのテストステロンの減少で低下して発症します。

女性の更年期障害は急激な変化が心身におこりますが、男性の場合はなだらかに変化がおこるため、長期にわたり症状に付き合わなければなりません。

LOH症候群を引きおこしやすいタイプとして、温厚で几帳面、努力家で自己犠牲型の人。なおかつ、職場で地位が高いなどストレスが強いポジションにある人が発症しやすいといわれています。

(2)LOH症候群の代表的な19の症状

抑うつ、イライラ、不安、疲労感、不眠、注意力散漫、全身倦怠感、腰痛、背筋痛、肩こり、発汗、ほてり、めまい、耳鳴り、しびれ、頻尿、動悸、性欲減退、ED(勃起障害)

LHO症候群の発症は40代から50代といわれていますが、テストステロンが増えるのは10代から20代でその後は、ゆるやかに減少します。そのため、20代からLOH症候群を発症する人もいます。

年代別に症状をまとめてみましたので、参考にしてください。

(3)20代~30代の特徴

抑うつ、イライラ、不安、疲労感、不眠、注意力散漫、EDなどEDに関しては深刻になりやすく、一度EDになるとトラウマになり悪化する。

(4)40代~60代

ED、肥満、内臓脂肪肥満(高血圧、糖尿病、脂質異常)、骨粗鬆症、うつ・認知症など

LOH症候群の症状に思い当たる人は「男性外来」または「日本メンズヘルス医学会」所属の医師への受診をお薦めします。


2)女性の更年期障害と年齢の関係

女性の更年期障害は、女性ホルモンのエストロゲンが減少することで発症します。

更年期障害は閉経前後10年で現れます。平均は50歳ですがこれは個人差がありますので、早い人では40代から更年期障害に悩まされる人がいます。

(1)女性の更年期障害の代表的な31の症状

ほてり、のぼせ、発汗、手足の冷え、顔は熱いが手足が冷える、頭痛、頭重感、イライラしやすい、めまい、動悸、情緒不安定や緊張などのうつ気分、やる気がでない、睡眠障害、物忘れ、興奮、肩こり、背部痛、関節痛、筋肉痛、しびれ、視力低下、食欲不振、腹痛、悪心、頻尿、排尿痛、性交痛、膣乾燥、全身の倦怠感、肌ツヤの低下、耳鳴りなど

エストロゲンが減り始める20代から、更年期のような症状に悩まされている人もいます。そこで年代別に更年期障害の症状をまとめてみましたので、参考にしてください。

(2)20代~30代の特徴

やる気がでない、睡眠障害、肌ツヤの低下、イライラしやすい、顔は熱いが手足が冷える、性交痛など

生理不順または生理が2カ月以上来ていない人は、エストロゲンが減少してきているサインです。

(3)40代〜50代の特徴

のぼせ、発汗、手足が冷える、やる気がでない、動悸、頭痛、肩こり、情緒不安定や緊張などのうつ気分など更年期障害特有の症状

(4)60代

のぼせ、発汗、手足が冷える、やる気がでない、動悸、頭痛、肩こり、情緒不安定や緊張などのうつ気分など更年期障害特有の症状

閉経後10年をすぎて症状が出ている人は、環境の変化やストレスなどで一度治まった症状がぶり返しています。

更年期障害の症状で悩んでいる人や、20代30代でエストロゲンの減少サインが出ている人は、婦人科や女性外来への受診をお薦めします。

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3)LOH症候群の2つの対処法

(1)テストステロンに効果がある食べ物を1日3食バランス良く食べましょう

テストステロンに効果のある食べ物

タマネギ(切ってからすぐ加熱したもの)大豆、大豆製品、朝鮮人参、ホウレンソウ、ニンジン、ピーマン、パセリ、モロヘイヤ、カボチャ、トマト、ニンニク、ショウガ、紅茶、緑茶、青魚、鶏肉、レバー、赤ワイン

(2)運動する習慣をつける

腹筋、腕立て伏せ、スクワット、ウォーキング、ランニング、エアロバイクなどの有酸素運動や、1駅分歩く、エスカレーターやエレベーターを使わず階段を使う、これらのことを継続して行うことでテストステロンは増やせます。

運動は1日30分程度で十分ですが、継続しなければ意味がありません。


4)女性の更年期障害2つの対処法

(1)カルシウムとビタミンDを摂る

閉経後の女性は骨粗鬆症になりやすいため、若いうちからカルシウムを摂って骨を強くしておきましょう。目安は1日1000~1500mgです。牛乳や乳製品、大豆製品に含まれます。

また、ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を促します。きのこ類やにしんなどの魚やハムに含まれています。

(2)日光浴しながらのウォーキング

カルシムを摂った後に日光に当たると骨に栄養素が吸収されやすくなります。また、閉経後は肥満になりやすいので、今から運動する習慣をつけておきましょう。

ウォーキング以外には水泳や軽いジョギング、エアロビクス、ダンスがオススメです。運動時間は1日30分、1週間に30回以上の運動が必要です。


   


今回のまとめ

1)LOH症候群は男性が40代から50代で発症することが多いが若年性もある

2)女性の更年期障害は50代で発症することが多いが若年性もある

3)LOH症候群の予防法はバランスの取れた食事と継続的な運動

4)更年期障害の予防はカルシウムとビタミンDの摂取と継続的な運動