熱で寝込む子ども

体調を改善するには、栄養をつけることが大切です。しかし、高熱では、食事を摂取するのも、病院へ行くのも億劫ですね。その場合は、まず、市販薬を用いて身体を楽にするとよいでしょう。今回は、高熱を伴う頭痛の原因や和らげる対処法を紹介したいと思います。


   


高熱を伴う頭痛に!気になる原因と試したい3つの対処方法


1)どんな症状が現れる?高熱時の身体の変化とは

高熱が出たとき、身体の中には、ウイルスや細菌がいると考えてよいでしょう。そこで、高熱の体の変化について、下記に説明したいと思います。

(1)高熱って何度のこと

咄嗟に聞かれて、わからなくなった方もいるのではないでしょうか。 高熱とは、38度以上のことをいいます。

(2)高熱になる理由=ウイルスや細菌が原因

高熱の症状が表れている身体の中では、病原体を排除するために、熱心に免疫活動が行われています。ちなみに、ここでいう病原体とは、ウイルスや細菌が持っている毒素のこと。この毒素は、人間の体内に入ると、体温を上昇させて、病原体を増加していくのです。その病原体を追い出すために、免疫活動を活性化することで高熱になります。 この他にも、高熱になる理由として、炎症や膿が原因で起こることもあります。今回、紹介させて頂くのは、高熱を伴う頭痛を和らげる対処法です。この高熱を伴う頭痛の症状は、前述させて頂きましたウイルスや細菌が原因で起こります。

(3)高熱の身体の2つの変化とは

高熱になると身体に、どのような変化が表れるのでしょうか。ウイルスや細菌の増加の他に、下記の変化も表れます。脱水症状 よって、高熱になると「ウイルスや細菌の増加」「高熱による脱水症状」この2つが、高熱の身体の変化です。

2)なぜ熱で頭痛が?高熱で頭痛が起こる原因とは

(1)高熱で頭痛が起こったら=脳炎と髄膜炎の疑い 

高熱を伴う頭痛で、疑わなくてはならない病気は、髄膜炎や脳炎でしょう。

・脳炎

脳炎には日本脳炎があって、日本と韓国では、ワクチンによって流行が阻止されています。最近の日本では、日本脳炎に掛かったという話を殆ど聞かないので、ワクチン接種をする必要はない、と思っている方もいるかもしれませんね。しかし、1999年以降、10歳、30歳、40歳の若年の患者が発生しているのです。発生源は、「 蚊 」。日本脳炎ウイルスを持った蚊が、毎年、飛び回っているのです。よって、高熱で頭痛が起こる1つ目の理由は脳炎で、脳炎は、ワクチン接種をしていない方の身体に蚊が刺すことによって発症します。

・髄膜炎

次に、高熱で頭痛が起こる2つ目の理由は、髄膜炎です。 髄膜炎とは、軟膜、クモ膜、クモ膜下腔に炎症が起きている状態のこと。また、髄膜炎の原因は、細菌が原因のものと、ウイルスが原因のものがあるのです。細菌が原因のものを化膿性髄膜炎といい、ウイルスが原因のものを無菌性髄膜炎といいます。

(2)脳炎の症状 ・脳炎の初期症状

脳炎の初期症状は、医師でも判断が難しいのです。なぜなら、風邪の症状と似ているからです。しかし、不可解な言動も症状に表れているのであれば、医師に相談をしてみるといいかもしれません。なぜなら、脳炎は、早期の治療を行わないと、更に危険な状態に陥るからです。

(3)髄膜脳炎の症状

髄膜脳炎とは、無菌性髄膜脳炎の症状が脳の中にも表れた状態のことをいいます。 症状は以下のとおりです。高熱 頭痛 嘔吐 意識障害 けいれん 脳がむくむ ちなみに、脳がむくむと、むくみの圧によって圧迫されて脳細胞が悪化してしまうのです。また、前述の症状は、脳圧が高くなったことによって起きるものです。 子どもの場合は、腹痛や下痢も症状として多く表れると言われています。

(4)脳炎の死亡率と障害

・脳炎の死亡率

脳炎の死亡率は、20~40% 特に幼少時や老人の死亡率は高いと言われています。

・障害

小児が脳炎に掛かってしまうと、重度の障害が心配されます。精神発達遅滞、精神障害、痙攣、麻痺、パーキンソン病様症状などです。

(5)脳炎の後遺症

脳炎の後遺症は、生存者の45~70%

(6)脳炎の予防

脳炎は、症状が表れた時点で、ウイルスが脳内に侵入している状態です。症状が表れた時点で、治療が困難とされています。そのため、脳炎に掛からないようにするためには、やはり、ワクチン接種が大切なのです。日本脳炎の予防に役立つ不活化ワクチンの詳細は、以下のとおりです。

・第1期

初年度に1~2週間隔で2回。更に、1年後に1回 合計3回 ちなみに、第1期は、通常3歳で行われます。

・第2期

9歳~12歳 第3期 14~15歳 それぞれ1回追加接種を受けることとされています。

(7)細菌性髄膜炎の受診のタイミング

細菌性髄膜炎の初期症状は、発熱、嘔吐、下痢といった風邪に似た症状です。そのため、医師でも診断が難しいとされています。ともなると、受診のタイミングです。「ぐったりしている・けいれんが止まらない・頭痛・高熱」このような症状のときに、医師に診察をしてもらうことで、確かな判断が得られるでしょう。

Closeup on medical doctor woman writing in clipboard

3)試せる対処方法はある?高熱を伴う頭痛への処置方法

病院へ行くのが難しい場合は、市販の薬が役立つでしょう。 解熱鎮痛薬には、痛みと、熱を鎮める役割をもっています。高熱を伴う頭痛を和らげることに適した解熱鎮痛薬の成分は、以下のとおりです。 

(1)アセトアミノフェン

この解熱鎮痛薬の特徴は以下のとおりです。 胃腸への負担が少ない この成分が主成分の場合は、空腹どきでも飲めるものもある。 子ども用としても用いられる

(2)イブプロフェン

この解熱鎮痛薬の特徴は以下のとおりです。 炎症を抑える 痛みや熱を鎮める 15歳未満の子どもは、服用を認められていない。

4)熱を下げる為には?高熱を下げる為の対処方法

(1)布団を少なめにする

高熱のときは、脱水症状を避けるために、布団を少なめにします。

(2)水分の補給

高熱のときは、脱水症状を起こしやすい状態です。こまめに水分を摂取するとよいでしょう。

(3)冷やす

冷やす場所は、脈が振れる場所。 おでこ 脇の下、首、足の付け根などを冷やします。 また、ぬるま湯を浸して絞ったタオルで全身を拭くのもよいでしょう。高熱のときは、体力が消耗していて、湯船に浸かる気にもなれないもの。前述のようにタオルで拭くことによって、さっぱりします。


   


今回のまとめ

1)高熱を伴う頭痛は、ウイルスや細菌が原因のことがある。

2)高熱と伴う頭痛は、髄膜炎や脳炎の疑いがある。

3)脳炎は、いまでも存在している病気。そのため、ワクチン接種が必要。

4)高熱を伴う頭痛の市販薬には、アセトアミノフェンと、イブプロフェンが効果的。

5)高熱を下げるポイントは、脈が振れる場所を冷やす。