医師の話を聞く病気の夫と横に座る妻

厚生労働省が毎年発表している「人口動態統計の概況」によりますと、平成24年にくも膜下出血で亡くなった方は1年間で1万3004にのぼりました。また、くも膜下出血は男性に多いイメージがありますが、女性の方が男性よりも発症率が3倍高く、死亡率も1.5倍程高い傾向にあります。特に高齢になると発症率はより高くなっていきます。くも膜下出血は突然やってきますが、その予兆や発症した時の迅速な対応、治療で命を取り留める事が出来ます。

くも膜下出血を発症した方のうち、50%の方が生還され、生還された30%の方に後遺症が残りますが、予後のリハビリで通常の暮らしを問題なく過ごせる様になる方もいらっしゃいます。以下にくも膜下出血の原因と予防、くも膜下出血の予兆、その治療法と後遺症、急性期から維持期までのリハビリについてまとめますので、参考にしてみて下さい。


   


要確認!くも膜下出血の4つの症状と注意したい前兆症状


1)くも膜下出血の原因と予防

そもそも、くも膜下出血とはどのような病気なのでしょうか。それは脳を覆う髄膜のうち、二層目と三層目の間にある「くも膜下腔」に出血が生じることにより発症します。くも膜下腔に溜まった血液が頭蓋内圧を上げたり、髄膜を刺激し、また、血液が脳細胞に十分に渡らなくなるため、脳虚血を起こします。これが続くと、死に至るのです。では、くも膜下出血が発症する前に、原因となるものを取り除く事は出来ないのでしょうか。

くも膜下出血は、突然起こる病と言われており、80パーセントの方が脳動脈瘤により発症すると言われています。脳動脈瘤によるくも膜下出血が起こらない様にするには、まずこの脳動脈瘤を見つけ、破裂しない様に処置をすることが有効な手段です。では、破裂前の脳動脈瘤を見つけたら、すぐに手術をしなくてはならないのかというと、そうではありません。

実は、普通の人でも20人に1人が破裂前の動脈瘤を持っています。そのうちの半数はくも膜下出血を起こさずに一生を過ごす事が出来ます。破裂前の動脈瘤を、未破裂動脈瘤と言いますが、これには破裂するものと破裂しないものがあるのです。脳ドッグなどで未破裂動脈瘤が見つかったとしても、慌てずに医師に相談しましょう。また、喫煙はくも膜下出血の危険因子として知られています。喫煙をされている方は禁煙する事で、非喫煙者と同等のリスク低下に繋がります。

2)症状の確認を!くも膜下出血の前兆症状とは?

くも膜下出血を経験された方によく見られるのはハンマーやバットで殴られたような頭痛」です。このような強烈な頭痛が起こると、救急車が到着する前に亡くなられたり、昏睡状態に陥ります。このような症状が起きる前に、前兆のような症状が起こる場合があります。しかし、この前兆はくも膜下出血を起こした全ての人に見られる訳ではなく、全体の30パーセント程と言われています。

残りの半数以上の方は前兆を感じられる事無く発症していますが、もし前兆と思われる症状がありましたら、すぐに病院へ行って医師に相談してください。前兆は、未破裂動脈瘤により引き起こされます。

(1)頭痛と視界の変化

未破裂動脈瘤が拡大する事により、周囲の組織を圧迫、刺激をし、頭痛や物が二重に見えたり、片方の目の瞳孔が拡大するという前兆を引き起こします。また、未破裂動脈瘤からの少量の出血を警告出血といい、こちらも頭痛を引き起こします。この頭痛は、数週間にわたり数回繰り返される事もあります。

(2)手足の麻痺

未破裂動脈瘤の中に血栓が出来、脳の血流が一時的に悪くなる、一過性虚血発作(TIA)が起こる場合もあります。こちらは、手足の麻痺など脳梗塞の症状が短時間で消失するものを言います。これらの症状が見られた場合は自己判断せず、速やかに医師に相談してください。

3)どのような症状が現れる?くも膜下出血の主な4つの症状

先述もしましたが、くも膜下出血の症状の代表的なものには「ハンマーやバットで殴られたような頭痛」がありますが、痛みの程度は、大声で叫んでそのまま昏睡、呼吸停止してしまうものから、なんとなく頭が痛いというような、軽い不快の症状まで様々です。また、頭痛を感じる部位は後頭部に多く見られますが、後頭部だけではなく、頭部の様々な場所で起こります。

(1)血圧上昇

(2)嘔吐

(3)意識障害

(4)首の硬直

くも膜下出血の身体所見に、首の屈曲テストがあります。首を前屈の要領で曲げ、胸につける事が難しければ、何らかの異常が考えられるというものです。いずれの場合も自己判断せず、速やかに医師に相談しましょう。

Two women doctors talk about examination

4)専門家での治療とは?くも膜下出血の診断と2種類の治療法

くも膜下出血は緊急を要するため、発症後はすぐに脳の様子を調べる必要があります。頭部CTスキャン、MRI、腰椎穿刺、脳血管撮影などで診断されます。治療は主に、開頭によるクリッピング術、コイル塞栓術があります。

(1)クリッピング術

クリッピング術は頭部を開き、動脈瘤の付け根をクリップで閉じる手術です。

(2)コイル塞栓術

コイル塞栓術では、股の付け根にある大腿動脈からカテーテルを入れ、動脈瘤にプラチナ製のコイルを入れます。どちらも、動脈瘤の中に血液が入らない様にする手術です。どちらの手術を行うかは、脳動脈瘤や患者の様子から、医師が判断します。

5)大切な手術後・・術後の障害とリハビリテーションとは?

(1)急性期のリハビリテーション

くも膜下出血を発症してしばらくは、生命の危機や治療のため安静を必要とする事が多いのですが、そのまま安静にしていると、特に高齢者の場合には廃用症候群を起こしてしまうことがありますこれは長期の安静による心身の機能が低下する症状で、筋萎縮きんいしゅく)関節拘縮(かんせつこうしゅく)褥瘡(床ずれ)があります。

また、障害は身体だけに起こる物ではありません。精神への影響もあります。安静だからと誰とも関わりがない状態を続けていると、気力の低下、うつ状態や認知症が悪化する事に繋がります。これらの症状が起きた場合、くも膜下出血による今後のリハビリテーションの前に廃用症候群治療に時間がかかり、その後のリハビリテーションの効果が低下してしまう事がありますそのため、早めにリハビリテーションを開始し、廃用症候群の予防に努める事が大切です。医師と十分相談の上、行って下さい。

(2)回復期の後遺症とリハビリテーション

くも膜下出血による直接の後遺症は、発症全体の3分の1に見られ、脳の障害を受けた部位によって様々なものが見られます。しかしリハビリをする事で、機能回復が早まったり、社会復帰する方もおられます。それには発症後の早い段階でのリハビリが重要です。運動障害では歩行訓練などを行い、麻痺が残る場合には日常生活と同じような訓練が行われます。発声・嚥下障害では、発声の練習を行ったり、飲み込む練習、舌や首、肩を動かす訓練も行われます。

<高次機能障害>

脳の損傷により、脳の情報処理がうまく行かなくなった状態を、高次脳機能障害と言います。記憶や注意、行動、言語、感情などの機能に障害がおこります。失語症、記憶障害、半側空間無視などの失認症、精神面での障害などがあります。全ての人に全ての障害が出る訳ではないので、訓練は個人の障害の程度により異なります。医師や理学療法士、視覚聴覚士と相談して、リハビリテーションを行って下さい。

(3)維持期のリハビリテーション

維持期のリハビリテーションは、自宅または施設にて行います。維持期を自宅で過ごされる方は、自宅の段差を無くしたり、手すりをつけたりといった工夫が必要になります。また、施設で過ごされる方も、早い段階で施設と連絡を取る様にして下さい。維持期のリハビリテーションは、日々の生活自体がリハビリテーションとなります。歩行や、衣服の着脱、歯磨きや食事といった日常の動作を行い、回復期に回復した機能を維持できる様にしていきます。

くも膜下出血は多くの場合、突然に起こります。そのため、術後に後遺症が残ると、以前の自分と比べてしまう事があります。しかし、昨日より今日、今日より明日と、一歩ずつ前向きにリハビリテーションを続けられる人の方が、回復力は高いのです。家族の協力も大切ですが、自分自身で出来る事はなるべく自分で行い、回復した機能を維持し、更に向上させていきましょう。

また、ご家族の方は、どうしても出来ない事には手を貸し、それ以外は見守る事が大切です。手を貸しすぎると、回復期に回復した機能を維持出来なくなる可能性もあります。自分の力で回復、維持できるようになると、自信に繋がります。自信は心身の機能の回復、更にはその人らしさを取り戻していくことに繋がるでしょう。


 

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今回のまとめ

1)くも膜下出血の原因と予防

2)症状の確認を!くも膜下出血の前兆症状とは?

3)どのような症状が現れる?くも膜下出血の主な4つの症状

4)専門家での治療とは?くも膜下出血の診断と2種類の治療法

5)大切な手術後・・術後の障害とリハビリテーションとは?