Doctor talking to his female senior patient

突然、激しい頭痛が起こったら「くも膜下出血」を疑いましょうと一度は耳にしたことがありるかと思います。

それくらい身近に潜んでいるな病気「くも膜下出血」。今回はくも膜下出血が起こる原因と頭痛との関係をお伝えします。


   


くも膜下出血の5つの原因!4つの治療法とは


1)くも膜下出血とは何か

脳には4つの脳動脈があります。

脳動脈は、頭蓋内で細かく枝分かれして脳細胞に酸 素と栄養分を運んでいます。

この脳動脈の一部が破れたり、詰まったりして血液が運 ばれなくなると手足が麻痺したり、意識がなくなったり、ろれつがまわらないなど 様々な症状が現れます。これを「脳卒中」といいます。

くも膜下出血は、この脳卒中 の中でも脳動脈瘤が破裂して出血した症状のことを言います。

脳のくも膜と軟膜の間のくも膜下腔が出血し、脳血管の形態の異常が原因で脳動脈の一部がこぶのように膨らみ破裂するのです。くも膜下出血は緊急を要する病気です。

発症すると死亡率は50%以上にもなるので注意が必要です。 


2)くも膜下出血の5つの症状

 くも膜下出血の特徴と典型的な症状を紹介します。 

 (1) 突然頭を強く殴られたような激しい頭痛が生じる 

 (2) 同時に嘔吐やけいれんを起こす 

 (3) 意識が低下する 

 (4) 重症な場合は呼吸困難に陥る 

 (5) 出血量が少ないと頭痛や嘔吐なども症状が軽い場合もある 


3)くも膜下出血が起こる5つの原因

 くも膜下出血が起こる5つの原因を紹介します。

 (1)高血圧

高血圧が最大の原因と言われている。血圧が高いと動脈瘤にかかる圧力が高くなり破 裂の危険性が増すのがその原因 

(2)遺伝

家族に脳動脈瘤や、くも膜下出血を患った患者がいる場合、そうでない家族の2倍のリスクがあると言われています。 

(3)タバコ・飲酒

ヘビースモーカーや、大量の飲酒習慣があるなど不摂生な生活をしている場合 

(4)頭部の事故

頭を事故(交通事故、転落事故など)で強く打ったことがある場合。

(5)激しいストレス

激しいストレスを常に感じる仕事や生活を続けている場合。 

group of happy doctors meeting at hospital office


4)くも膜下出血5つの予兆 

くも膜下出血を防ぐためにも5つの予兆について知っておきましょう。

(1)血圧の乱れ

血圧が上がったり下がったりする症状を自覚したら、くも膜下出血起こす可能性が高いので要注意しましょう。 

(2) 激しい頭痛

急な激しい頭痛が起こったらくも膜下出血を疑いましょう。

別名「警告頭痛」とも言われ、後日 談として、くも膜下出血を起こした人の何割かがこの警告頭痛を体験していると言われています。 

 (3)視覚の異常

 目が痛い、物が二重に見える、まぶたが下がるなど目の異常にも注意 

(4)  頭の違和感

 もやもやする感じ、圧迫感などを覚えることもあります。 

 (5)年齢による影響

中年期以降は誰にでも起こりうると言われています。40 歳代、50 歳代では男性に多く、 60 歳代以降は女性が多いと言われています。 


5)くも膜下出血と頭痛との関係とは

日本人の 3 人に 1 人が「頭痛持ち」と言われています。実際、くも膜下出血と頭痛の関係はどうなのでしょう。

 以下3つの症状から探っていきます。 

 (1)くも膜下出血に伴う頭痛の痛みは激しい痛みが多いものの、まれに頭痛をあまり感 じないケースもある。 

(2) 頭痛の自覚症状は軽くても、めまいを感じたり、段々と気が遠くなるような感じの 頭痛が続く場合は要注意。 

(3)いつもとは違う、体験したことがないような頭痛を感じたらくも膜下出血を疑う 


6)くも膜下出血の4つの治療法・対処法

くも膜下出血の治療法と対処法を紹介します。

(1)症状が軽い場合は迅速な治療により経過も良好なことが多い。少しでもおかしいと感じたらすぐに病院へ急ぎましょう。

(2)病院では頭部 CT 検査を行い適切な治療方針を決めましょう。

(3)破裂した脳動脈瘤によるくも膜下出血の場合は手術をしましょう。

(4)今までに経験のしたことのない頭痛が起こり、それが持続するなどの場合は脳神経外科 のある専門医を受診する。軽い頭痛の場合でも頻発するなら速やかに専門医の病院の受診をしましょう。 


   


今回のまとめ 

 1)くも膜下出血は脳卒中の一つ。突然激しい頭痛が起こった、また今まで経験した ことのない頭痛を感じたら、くも膜下出血を疑う。緊急を要する病気なので速やかに脳神経科のある病院へ行き治療を受けましょう。 

 2) 頭痛以外にも同時に吐きやめまいを伴うこともある。症状が治まっても必ず脳神経外科のある専門医を受診しましょう。

 3) くも膜下出血が起こる原因は、高血圧などの病気を併発しているケースと、頭を強く打ったなど外的要因の場合もあります。また、家族にくも膜下出血の病状がある場 合は注意する。激しいストレスをためないことも重要です。 

 4) くも膜下出血の予兆について。血圧が上がったり下がったりを繰り返したら要注意です。 

 5) あまり頭痛を感じない人が急に頭痛を感じるようになったらくも膜下出血の「警告頭痛」を疑いましょう。

 6) 目に異常を感じる、頭にもやもやとした違和感や圧迫感などの症状があればくも膜下出血を疑いましょう。 

 7) くも膜下出血と頭痛はセットになっているイメージがあるが、まれに頭痛はそんなに感じない事もあるので安易な自己判断は避けましょう。 

 8) くも膜下出血と診断されても早めに治療をうければ経過は良いことも多いので、 おかしいと感じたら早めに病院へ。逆に 50%の人がくも膜下出血で助からないというデータもあります。緊急を要する病気だと理解しましょう。