疲れて休んでいる女性

目がかすんで物がはっきり見えない、という症状は、多くの人にあらわれます。加齢や目の使いすぎが原因で発症することが多いですが、中には病気が隠れている場合もあります。急に目がかすむ症状が現れる場合は、一度眼科で検査を受けてみましょう。 


   


急に目がかすむ?気になる7大原因と注意したい病気とは


1)目がかすむとはなに?代表的な症状とは 

「目がかすむ」というのは、物が見えづらい・視界が曇る・ピントが合わないという症状です。次第に視野がはっきりしてくる場合と、常にかすんでいる場合があり、目の充血や痙攣・頭痛・肩凝りなどを伴う時があります。主に40歳以上の人に多く発症します。 

2)なぜ症状が現れる?急に目がかすむ場合の7大原因 

(1)目の疲労 

細かい作業や文字を見るなどの行為を長時間続けると、ピントを合わす働きをする「毛様体筋」という筋肉が緊張して機能が低下してしまい、一時的にピントが合わず目がかすみます。 

(2)加齢 

年齢とともに、目に入ってくる光を調節する水晶体や、毛様体筋の機能が低下します。「老眼」といって、ピントを上手く合わせられず近くの物が見えにくくなってかすむ症状です。 

(3)眼圧の上昇 

何らかの原因で眼圧が上昇すると、物がかすんで見える場合があります。眼圧とは、目の中の圧力のことです。目の中には一定の量の水が存在し、「水が作られる→流れる」という仕組みで眼圧は一定に保たれています。水分量が増えたり流れ出る量が減ると、眼圧が上昇し、目がかすむようになります。 

(4)目に傷ができる 

目を保護する働きがある涙の量が減少したり、涙の中の成分に異常が起きた場合、目が乾いたり目に傷がついてしまって物がかすんで見えます。また、砂やホコリ・ゴミが目に入り擦った時に目に傷がついてしまう場合もあります。目に入った異物を排除する為に涙の分泌が増え、目やにが増えても一時的に視野がかすんで見える場合があります。 

(5)水晶体が濁る 

水晶体の中の成分に異常が起こり、タンパク質が変性して、白く濁るようになります。水晶体はもともと透明で光をよく通しますが、濁ることで物がかすんで見えます。 

(6)視力の低下 

読書や細かい作業・パソコン・スマホ・テレビの鑑賞などを長期にわたって続けていると、片目もしくは両目の視力が低下する可能性が高くなります。さらに寝転んでこれらを行うと、画面が近い方の目に負担がかかり、片目の視力低下に繋がります。視力が低下すると、物がかすんで見えたり、遠くの物が見えにくくなります。 

(7)目以外の病気 

脳腫瘍や糖尿病などが原因で、目がかすむ場合があります。 

3)試せる応急処置とは?かすむ症状への4つの対処方法 

(1)目薬をさす 

疲れ目や目が乾いている場合は、ビタミンAやネオスチグミンメチル硫酸塩配合の目薬を使用して様子を見ます。 

(2)目を温める・冷やす 

目の周囲の筋肉をほぐして血行をよくするために、蒸しタオルなどを瞼の上に乗せて温めたり、こめかみのマッサージを行って血行を促進します。充血している場合は、目の周囲の血管を引き締めるために冷やしたタオルなどを乗せます。 

(3)休息 

目を閉じて休みます。目を使う仕事の場合は、1時間に1回10~15分程の休憩を挟んで目を休ませましょう。また、ストレスや過労で心身ともに疲労していると、自律神経が乱れて目の周囲の血管や筋肉にも影響が出ることがあります。しっかり休息をとって、身体も目も休ませてあげましょう。 

(4)眼科へ行く 

急激な目のかすみが気になる場合は、早めに眼科を受診しましょう。 

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4)病気かどうかのチェックと判断基準とは 

目のかすみが一時的なものではなく、数十分~数時間経過してもずっとかすみが続く場合は眼科を受診してください。短期間(数時間や数日単位)でかすむ症状が進行してる場合も注意が必要です。まずは早めに眼科を受診しましょう。 

5)症状が続く場合は注意!可能性のある5種類の病気とは 

(1)白内障 

水晶体が濁る病気です。主に加齢が原因ですが、糖尿病を患っていたりステロイド剤を服用している持病があると若い人でも発症しやすくなります。進行する速度が遅いことから、白内障を指摘されても放置してしまうケースが多い傾向にあります。治療法は、進行を抑える点眼薬や、濁った水晶体を取り除いて人工レンズを埋め込む手術などが行われます。 

(2)緑内障 

眼圧が上昇して視神経を損傷する病気です。脳へ画像を送る視神経が圧迫されるので、視力の低下や視野の欠ける「欠損」があらわれます。緑内障には自覚症状が殆どないので、自覚した時にはすでにかなり進行している場合があります。急性の緑内障では、目のかすみ・痛み・嘔吐等があらわれます。治療法はまず眼圧を下げる点眼薬から行われ、改善が見られない場合は内服薬、最終的には手術といった具合にすすみます。 

(3)ポスナーシュロスマン症候群 

急激な目のかすみや視野に虹がかったようになります。眼圧が上昇することが原因で発症し、目の圧迫感や頭痛を伴うこともあります。治療は主に点眼薬が使われます。たいては数日で眼圧が下がり、予後は良好とされていますが、数カ月から数年かけて進行する場合もあるので注意が必要です。 

(4)黄斑前膜 

網膜の表面に薄い膜がはったような状態になる病気です。膜のせいで網膜でとらえる画像がかすんでしまい、視力の低下や目のかすみがあらわれます。症状が軽い場合は定期的な検診で済みますが、悪化した場合は手術が必要になります。 

(5)脳や内臓の病気 

脳の視神経につながる部位などに腫瘍や出血が発生すると、視野に異変があらわれる場合があります。また、糖尿病や高脂血症などによる動脈硬化が原因で、目の周囲の血管に血栓ができると視力の低下があらわれる事があります。 

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6)専門家での検査を!症状が気になる場合へ試したい検査・治療方法 

(1)検査方法 

・視力検査…片目を塞ぎ、5m先の印が見えるかどうか調べる 

・眼圧検査…目に風をあてて眼球の硬さを測る 

・眼位検査・眼球の動きを調べる 

・細隙灯顕微鏡検査…眼の表面の角膜や内部の状態を調べる 

・視野検査…目の見える範囲や感度を片目ずつ測る 

・眼底検査…目の深部にある後部硝子体や網膜・視神経を観察する 

この他にも、涙の量を図ったり、どのあたりでピントがあうかなど、症状に応じて検査が行われます。 

(2)治療方法 

眼精疲労・視力低下・加齢による老眼などの場合は、メガネやコンタクトレンズの調整や点眼薬の処方が行われます。目の病気が発見された場合は、それに見合った治療が行われます。 

7)生活習慣から改善を!急に目がかすむ症状への予防習慣 

急な目のかすみの原因は、使いすぎによる眼精疲労がほとんどです。目を休ませる ・目薬をさしたりマッサージを行う ・目の働きを助けるサプリや食事を摂取する ・読書や液晶画面を長時間見る時は正しい姿勢をとり、まめに休憩を挟む などして、目が疲れないように気をつけましょう。 かすみが取れない・視野がおかしい・吐き気や嘔吐があるなどの場合は、早めに眼科を受診するようにしましょう。


   


今回のまとめ

1)目がかすむとはなに?代表的な症状とは 

2)なぜ症状が現れる?急に目がかすむ場合の7大原因 

3)試せる応急処置とは?かすむ症状への処方法とは 

4)病気かどうかのチェックと判断基準とは 

5)症状が続く場合は注意!可能性のある5種類の病気とは 

6)専門家での検査を!症状が気になる場合へ試したい検査・治療方法 

7)生活習慣から改善を!急に目がかすむ症状への予防習慣