カルテを確認している医者とナース

目にあらわれる症状はたくさんあり、目の病気も多数あります。加齢とともに視力が低下して視界がはっきりしなくなるのは自然現象ですが、痛みや曇り・視野欠損などがある場合は放置せずに早めに眼科を受診して検査を受けましょう。


   


目が曇るのは何かの病気?注意したい6大病気と治療方法


1)そもそも目が曇るとはなに? 

目が曇る・目がかすむ・目がぼやけるなど、視界の症状の表し方はいつくかあります 「目が曇る」という症状は、視界が曇る・視界が白く霞むといった状態のことをあらわします。 2重に見える状態とは違い、視界が霧がかったように見えます。 

視界が曇っている状態が一時でなく長く続いたり、光が眩しい・視力の低下・目の痛みや充血などがあらわれた場合は、検査を受けるようにしましょう。

2)なぜ症状があらわれる?目が曇る症状で考えられる4大原因とは 

(1)眼精疲労 

長時間の読書やスマホ・PCなどを眺めることが一番の原因です。集中している時はまばたきの回数が減り、目が乾いてしまいます。目の表面が乾くとホコリやゴミなどで傷がつきやすくなり、視界が曇って見える場合があります。また、そこから菌が侵入して目の充血や痛みがあらわれます。 

(2)メガネやコンタクトレンズ 

長時間コンタクトレンズを使用していると乾燥したり汚れるようになり、視界が曇ります。また、度の合わないメガネやコンタクトレンズの使用で目が疲れたり視力が低下する場合があります。 

(3)目の病気 

・水晶体が濁る 

・目の中の圧力が上昇する 

・眼球を包んでいる膜に炎症が起こる 

目にこれらの症状があらわれると、視界が曇るようになる場合があります。 

(4)糖尿病が原因 

糖尿病・高血糖が原因で、目の血管が詰まり視界に異常があらわれる可能性があります。

Woman at doctor

3)種類の解説!目が曇る症状で考えられる主な6種類の病気とは 

(1)白内障 

本来は透明の水晶体が、加齢・怪我・先天性・病気などが原因で、水晶体のタンパク質が変化して濁る病気です。光が眩しい・視界が曇る・視力が低下するなどの症状があらわれます。水晶体が濁ると、目に入ってくる光がうまく取り込めなかったり反射してまぶしく感じます。眼科では、それ用の点眼薬で瞳孔を開かせ、光を目に当てて水晶体を観察する「細隙灯顕微鏡」という検査が行われます。治療は主に、進行を遅らせる点眼薬や内服薬が処方されます。進行度により、濁った水晶体を取り除いて人工レンズを埋め込む手術が行われます。 

(2)緑内障 

目の中にも圧力があり、一定の量の水が存在しています。目の中に水が作られる→流れる、という仕組みで眼圧は一定に保たれています。水分量が増える、流れ出る量が減る、といった状況になると、眼圧が上昇して視力が低下し、かすみや視野の欠損があらわれます。緑内障は一度発症すると治らず失明する可能性が高い病気と言われているにもかかわらず、緑内障の90%の人は自分が緑内障だとは気づかなかったという現状で、自覚症状に気づきにくい病気です。 

なぜ眼圧が上昇してしまうのか、という原因ははっきりと解明されていませんが、遺伝・強度の近視・低体温・低血圧なども眼圧上昇の要因になるのではないかと言われています。眼球の圧力を測定する眼圧検査・見える範囲や感度を片目ずつ測る視野検査・目の深部にある後部硝子体や網膜・視神経を観察する眼底検査などが行われます。治療は主に進行を抑えるために眼圧を下げる点眼薬が処方されます。症状が酷い場合は、眼圧が上昇しないように水を排出する道を造ったり、水の排出を妨げている部位を排除するレーザー治療が行われます。

(3)糖尿病・糖尿病網膜症 

糖尿病になると目にも症状があらわれます。血糖値が高いとブドウ糖が上手く吸収できなくなり、血中にブドウ糖成分が溢れるようになり、血管が閉塞するようになります。目の組織には細かい血管が密集しているので、血管閉塞のせいで栄養が届かなくなり、視力の低下を起こすようになります。また、それを補おうとして新しい血管が生成されますが、もろく破れやすいために出血しやすく、網膜が剥がれる「網膜剥離」を発症する場合があり、それを「糖尿病網膜症」と言います。糖尿病の治療とともに、眼科での治療が必要になります。 

(4)ぶどう膜炎 

眼球は、強膜・脈絡膜・角膜という3層の膜で覆われています。脈絡膜には、ピントを合わせる役目の「毛様体」と、光の量を調節する黒目の茶色部分の「虹彩」が含まれ、それらをあわせたものを「ぶどう膜」と言い、炎症が起こった場合を「ぶどう膜炎」と言います。隣接している強膜や網膜などが炎症を起こした場合も、ぶどう膜炎に含まれます。 

病原菌の感染や免疫異常、「ベーチェット病」「サルコイドーシス」「原田病」が主な原因で発症すると言われています。視界が曇る・光がまぶしい・充血・痛みなどを発生し、「飛蚊症」などもあらわれます。治療は、炎症をおさえる点眼薬・内服薬・注射などが行われます。 

(5)ポスナーシュロスマン症候群 

急激な目のかすみや曇り、視野に虹がかったような症状があらわれます。眼圧が上昇することが原因で発症し、目の圧迫感や頭痛を伴うこともあります。治療は主に点眼薬が使われます。多くは数日で眼圧が下がり予後は良好とされていますが、数カ月から数年かけて進行する場合もあるので注意が必要です。 

(6)黄斑前膜 

網膜の表面に薄い膜が張る病気です。膜のせいで網膜でとらえる画像がかすんでしまい、視力の低下や目の曇りがあらわれます。症状が軽い場合は定期的な検診で様子を見ますが、悪化した場合は手術が必要になります。 

4)日常生活から改善を!症状への一般的な予防ポイント 

一時的な視界の曇り・かすみ・ぼやけは、眼精疲労やドライアイが原因である場合がほとんどです。次のことを実践して目に負担がかからないようにしましょう。 

・目を休ませる 

・目薬をさす 

・目の働きを助けるサプリや食事を摂取する 

・読書や液晶画面を長時間見る時は正しい姿勢をとり、まめに休憩を挟む 

加齢が原因で視力が低下したり病気になるのは仕方がないことですが、できるかぎり健康的な生活を続けて定期的に検診を受け、少しでも普段と違う・おかしいな、と感じたら、早めに眼科を受診するようにしてください。


   


今回のまとめ 

1)そもそも目が曇るとはなに? 

2)この違和感は病気?病気かどうかの見分け方・判断基準とは 

3)なぜ症状があらわれる?目が曇る症状で考えられる4大原因とは 

4)種類の解説!目が曇る症状で考えられる主な6種類の病気とは 

5)日常生活から改善を!症状への一般的な予防ポイント