オフィスで頭をかかえる女性

みなさんは肩こりや首こり、めまいが慢性的に気になってはいませんか。マッサージしても良くならない肩こりや首こり。

なぜだか理由がわからないめまいは、もしかしたら重篤な病気の予兆かもしれません。今回はめまいと首こりが同時に起こる原因、考えられる病気、その対処法をお伝えします。


   


首こりとめまいが同時に?考えられる4つの原因と病気とは


1)種類の違いがある?めまいの2種類とは

(1) 回転性めまい

目を開けている時に景色や周囲がぐるぐると回っているような感じがします。立っている時や座っている時、目を閉じていても渦の中に吸い込まれるようなめまいを感じます。

軽度では横や上など頭を一定の方向に動かした時に何秒間かぐるぐると目が回る感じがします。重度になると症状がきつく、起き上がるのが困難になります。

(2) 動揺性めまい

歩いていても雲の上を歩いているような、ふわふわして宙に浮いたような感じがします。椅子やソファーに腰かけていても吸い込まれるような感じがします。

肩こりや首こりと関係が深いため「頸性めまい」とも言われます。

2)どんな症状が?めまいの代表的な症状とは

(1) 頭痛

慢性的に頭痛がする人も多いようです。

(2) 吐き気

めまいに伴って症状がでる人もいます。

(3) 集中力の低下、気力の低下

疲れが取れず、だるさから集中力や気力の低下を引き起こします。

(4) 眼精疲労

眼が疲れます。

(5) 不眠、睡眠不足

体調の悪さから良く眠れない人もいます。

(6) 冷え症

血流が悪くなることにより手足の冷えが出る人もいます。

回転性めまいは年齢にかかわらず女性に多くみられます。30~50歳代までの比較的若い年齢層のめまいの原因は、筋肉の緊張による肩こり、首こりが考えられます。

更年期前後(50歳前後)になると自律神経のバランスの崩れから生じることがあり、こちらも女性が多いです。さらに60~70歳代になると、これまでの年代では比較的女性が多かったのに対して男性が多くなってきます。

3)何が原因なの?めまいの主な6大原因とは

めまいが起こる流れとしては、何らかの理由により血液循環の悪化(血行不良)が起こり、すると筋肉への酸素不足が起こります。

そして乳酸などの疲労物質が蓄積し、首周辺の筋肉が硬直します。すると首こりが起こり、首こりからめまいが起きます。

(1) 骨(鎖骨、肩甲骨)関節の以上による首の筋肉疲労

これにより首こりが起こりめまいが起こります。

(2) 内蔵の異常、病気

腎臓、腸、肝臓、胃などの異常や病気(心筋梗塞、狭心症、糖尿病、高血圧など)が原因で血液の循環が悪化し、筋肉へ酸素が行き渡らず首こりが起こりめまいが起こります。

(3) 長時間同じ姿勢で作業をする

パソコンなどのデスクワークで長時間同じ姿勢で作業したり無理な姿勢を長時間摂ることで筋肉の伸縮が行われず、血液循環が悪化し首こりが起こりめまいが起こります。

(4) 眼精疲労

パソコン、ゲーム、携帯電話など眼が疲れる生活を送ることが多く、眼に疲労が溜まると血液の循環が悪化し首こりが起こりめまいが起こります。

(5) ストレス(精神的緊張)

ストレス、不安、緊張が続くと交感神経が優位になり、血液の循環が悪化し首こりが起こりめまいが起こります。

(6) 筋力不足(運動不足)

男性に比べ女性に肩こり、首こりが多いのは、女性が男性に比べて筋力が弱いことが原因と考えられています。腕立て伏せなど筋力アップをすると改善するかもしれません。

4)要チェック!首こりとめまいが同時に起こる4つの原因

(1)椎骨動脈の血流障害

原因として最も多い。頸椎を動かすことにより椎骨動脈が圧迫され血流が低下します。頸椎の歪みが影響します。

(2)頸椎の骨棘(こつきょく)による椎骨動脈の圧迫

加齢などにより頸椎に骨棘という尖った突起ができ、動かすことにより骨棘が椎骨動脈を圧迫し血流を障害します。

(3)交感神経の異常

肩こりや首のこりにより緊張が高まり血流を低下させ、平衡感覚を刺激しめまいを起こします。

(4)小脳、脳幹への圧迫

頭蓋(頭の骨)、首が歪むことにより、そのすぐ裏にある小脳や脳幹と呼ばれる場所に定期的な刺激が入り、誤った情報が脳に送られます。

※4つの原因のうち1つではなく、4つの原因が複雑に絡み合いめまいを起こしていることが多いと言えるでしょう

Doctor checking medical records with his assistant

5)続く場合は注意!首こりとめまいから考えられる5種類の病気

(1)小脳の出血

回転性めまいの場合に考えられます。

(2)脳梗塞

回転性めまいの場合に考えられます。

(3)椎骨脳底動脈循環不全

回転性めまいの場合に考えられます。めまいが数分間続くこともあります。

(4)脳卒中(脳梗塞、脳出血)

動揺性めまいの場合に考えられます。

中高年の人が急にめまいを起こした場合、脳卒中を考えた方が良いでしょう。ふつう脳卒中では手足の運動障害や発語障害などほかの神経症状を伴うことが多いが、小脳や脳幹部の脳卒中ではまれにめまいだけということもあります。

(5)甲状腺機能低下症

動揺性めまいの場合に考えられます。

この病気の場合、体の各機能が低下し、脳にも引き起こされることがあり、脳の機能が低下した結果めまいを起こします。その他、貧血、多血症、高血圧症、低血圧相、糖尿病なども疑われる病気の一つです。

動揺性めまいの中には、ゆるやかに進行する脳神経の病気が原因のこともありますが、この場合はめまい以外にも神経症状(歩行障害などの運動機能障害、失調症など)がみられるようになるので、健康な人の動揺性めまいとの区別は比較的簡単です。

6)専門医で試される可能性のある検査方法

検査をするには費用が気になりますが、軽くすぐ終わるものであれば1,000円もかからないものから、しっかりとした検査では10,000円程度かかるものまであります。

検査をするのなら、しっかりとしたものをお勧めします。めまいは放置しておくと場合によっては命を落としかねない、あるいは身体に障害が残る病気を発症する恐れがあるからです。

・整形外科

治療上でカギを握るのは首です。肩こり、首こりが気になる人。

・神経内科

肩こり、首こりもあるがほかの症状も心配な人。めまい、ふらつき、手、腕へのしびれ、力が入らないなどの症状では筋肉や脳、神経、脊髄に異常がないかどうか検査します。

症状の原因が脳であれば脳神経外科へ、骨であれば整形外科へと専門家へ紹介してもらうことができます。

・脳神経外科

肩こりからとは思えないような今までにない頭痛、嘔吐では脳神経外科の受診が良いかもしれません。

(1)問診

・どのようなきっかけでめまいが起こるのか

・首をどのように動かした時に起こるのか、同じ動作でめまいが再現するのか

・めまいの症状、めまいに伴う症状

・肩こり、首こりはあるのか

・首を痛めた経験はあるのか(過去のスポーツでの怪我など)

できるだけ詳しく伝えられるように自分で確認しておきましょう。

(2)耳に関する検査

平衡機能検査、聴力検査、内耳機能検査

めまいの原因が耳にないか調べます。

(3)脳に関する検査

脳MR、脳波

めまいの原因が脳にないか調べます。

(4)目に関する検査

眼科医による診察をします。

めまいの原因が目にないか調べます。

(5)画像検査、X線検査

骨棘や異常がないか調べます。

(6)その他

CT、MRI、血管造影検査、血液検査、心電図、自律神経機能など。

7)どんな治療が?行われる可能性のある治療方法とは

(1)薬物治療

抗めまい薬を使用し、めまいの症状を和らげます。

(2)循環改善薬

血流の流れを良くします。

(3)筋弛緩薬

肩こりや首こりを和らげます。

(4)抗不安薬

めまいに対する不安感を軽減します。

(5)湿布

肩こり、首こりに湿布をします。

頸椎に明らかな異常がある時は整形外科でも頸椎固定、牽引、頸椎の温熱療法などの治療を行うことがあります。

8)大切な治療後・・治療後の予後の生活とは?

日常生活において肩こり、首こりを作らない癖をつけます。

(1)同じ姿勢や作業を長時間とることを避ける

(2)冷やさないで温める

(3)整体やマッサージを受けてこりを取る

(4)定期的な運動を心がける

9)日常から改善を!首こりとめまいへの予防ポイント

(1)運動不足の解消

長時間同じ姿勢で過ごすことが多いと血行不良から筋肉が緊張し肩こり、首こりが起きます。肩や首を軽くマッサージするだけでも血行の改善になります。

デスクワークの合間など、血行の循環が悪化している時には1時間に1回は休憩して身体を動かしましょう。背伸びしたり腕や肩を大きくゆっくり回しましょう。

(2)冷え性の改善

肩を動かしたり首を動かしたりと全身運動を意識して行うと軽減されます。

(3)ストレスを溜めない

趣味を作るなど楽しめることをしてストレスを発散させましょう。

(4)食生活で改善する

欧米化した肉類中心の食生活は血液をドロドロにします。血液をサラサラにする食品を積極的に摂りましょう。

血液をサラサラにする食品

・大豆(納豆、豆腐)

・野菜(特に玉ねぎ)

・果物(特にリンゴ)

・魚介類(特に青魚)

・酢(黒酢)


   


今回のまとめ

1)種類の違いがある?めまいの2種類とは

2)どんな症状が?めまいの代表的な症状とは

3)何が原因なの?めまいの主な6大原因とは

4)要チェック!首こりとめまいが同時に起こる4つの原因

5)続く場合は注意!首こりとめまいから考えられる5種類の病気

6)専門医で試される可能性のある検査方法

7)どんな治療が?行われる可能性のある治療方法とは

8)大切な治療後・・治療後の予後の生活とは?

9)日常から改善を!首こりとめまいへの予防ポイント