薬を手に持ってベッドで横になる女性

多くの人はめまいの症状があってもそのうち治るだろうと考えてほったらかしにしているのではないでしょうか。

しかしめまいや吐き気の原因には、さまざまのものが考えられます。今回はめまいと吐き気が同時にくる原因、考えられる病気、またその対処法をお伝えします。


   


めまいと吐き気の2つの原因!3つの対処法とは


1)めまいのメカニズムとは

(1)平衡感覚=前庭神経系

めまいとは、体の平衡バランスが崩れた状態を言います。左右のバランスが悪くなった状態です。人は、通常平衡バランスを取る器官があります。

人が自然に立ったり歩いたり運動したりするためには、目で見る間隔である視覚や内耳にある平衡感覚機器である前庭神経系からの情報とともに体幹部からの情報を介して中枢前庭系である小脳と大脳が統合、分析します。

(2)小脳と脳幹

この中で小脳で分析した結果を脳幹を通って目や首、手足、体幹などの運動系の伝わり、それぞれの場所でそれぞれの運動を制御します。この伝える仕組みのどこかで障害が生じ、うまく働かない時にめまいとなります。


2)めまいの主な2つの原因とは

めまいの多くは、ある突然になの前触れもなく起こることが多いです。しかしある特定の状況となって時に起こるめまいもあります。

(1)良性発作性頭位めまい症

その一つが、良性発作性頭位めまい症です。その名前が表す通り、寝返りをうったとき、洗濯物を干そうと上を向いたとき、洗髪しようと下を向いたときなど頭とある位置にしたときにめまいが起こります。

数十秒から1,2分で通常は収まりますが、同じ頭の位置にすると繰り返しめまいが起こることがあります。

(2)起立性低血圧

次に急に立ち上がったりしたときに起こるめまいは、起立性低血圧です。若年層でよく起こす朝礼など長時間立っていると起こる起立性調整障害などがあります。これは成長とともになくなるので通常心配する必要はありません。


3)めまいの主な4つの症状とは

下記がめまいの起こり方による分類となります。

(1)ぐるぐる回転しているように感じる回転性めまい

 内耳の異常など末梢性めまいの場合が多いと言われています。

(2)ふわふわする浮動性めまいとグラグラする動揺性めまいに分けることができる非回転性のめまい

  両方の内耳や、脳の障害によるものが多いと言われています

(3)立ちくらみなどのように目の前が一瞬まっくらになる眼前暗黒感

(4)歩行中につまずきやすくなる平衡失調

すべてがこれに当てはまるものではないので決めつけるべきではありません。また回転性は浮動性や動揺性と比較して症状が激しい場合が多いです。


4)吐き気のメカニズムとは

(1)自律神経症状

吐き気は自律神経症状と言われています。吐き気とは胃の中にあるのものを出したいという差し迫った不快感です。

(2)脳内の嘔吐中枢の指令

吐き気は、何らかの原因により人に良くない食べ物を食べたときなど吐き出さなければならないと脳にある嘔吐中枢が刺激され吐き気または嘔吐します。

通常食べ物を食べた時は、口から喉、食道、胃、十二指腸へ移動します。最終消化を経て肛門から廃棄物として排出されます。

しかし何らかの原因による十二指腸から胃に向かって内容物を押し出そうとします。その後呼吸が止まり胃の内容物が一気に押し出されるのが嘔吐です。

The doctor has to fill out a medical record


5)吐き気の主な3つの原因と考えられる24の病気

一般的には、

(1)体調不良

(2)過度の飲食

(3)人に良くない食べ物を食べたとき

など吐き出さなければならないと脳にある嘔吐中枢が刺激され嘔吐します。

その他長時間乗り物に乗って激しく揺られるなどの刺激によっても吐き気が起こる場合があります。不快な画像や音声を見たり聞くなどの精神的なストレスによっても吐き気が起きる場合もあります。

病気による症状の「吐き気」として次のものがあります。

・逆流性食道炎

・胃酸過多症

・食中毒

・急性胃炎

・慢性胃炎

・胃潰瘍

・十二指腸潰瘍

・胃がん

・腹膜炎

・膵炎

・虫垂炎

・腸閉塞などの消化器系の疾病

・胆石

・胆のう炎

・尿路結石

・髄膜炎

・脳腫瘍

くも膜下出血など脳出血

・ウイルス性肝炎

・片頭痛

・緑内障

・メニエール病

・心筋梗塞

・糖尿病

などがあります。吐き気はコントロールすることができません。


6)めまいと吐き気が同時にくる場合の考えられる2つの病気とは

(1)メニエール病

(2)前庭神経症

回転性や浮動性、動揺性のめまいが起こった時は、多くの場合吐き気や嘔吐、顔面蒼白、冷や汗といった症状が起こっている場合が多く、自律神経系が乱れていることによって起こる場合が多く、自律神経症状と言われます。

自律神経とは、意思とは関係なく、刺激や情報に反応して、体の機能をコントロールしている神経のことです。

律神経系と平衡感覚を伝える前庭神経系は結びついているため、前庭神経系が障害となると自律神経系にも混乱が生じます。

そのためめまいと伴う吐き気をはじめとする自律神経症状が起こります。この症状だけでは病気を判断することはできませんが、メニエール病や前庭神経症と言う病気では、必ずめまいと吐き気を伴います。


7)めまいと吐き気が同時にきた場合にすぐできる3つの対処法とは

めまいと吐き気が起こるときは、次の病気が疑われます。速やかに医師の診断を受けて原因究明を行うのが最善ですが、とりあえずは他の症状がないかを確認します。

(1)歩行障害や意識障害

脳で危険な障害が起こっている可能性が高くなります。神経障害を伴う場合は、一刻も早く専門医師の診断を受けて適切な治療を受けるべきです。

このような症状がない場合は、メニエール病や前庭神経症が考えられます。

(2)メニエール病と思われる場合

屋内の薄暗く静かな部屋で横になり目を閉じて安静にしてください。横を向いて寝ると気分が悪くなることがあります。その場合、楽な方向に寝てください。

(3)前庭神経症と思われる場合

目の動きに特徴が出る場合が多いので目を観察します。前庭神経症である場合は、不自然に眼球が動いている場合が多い。

ウィルス感染等別な要因による場合が多いと思われるのでその元となると疑われる病気に応じた対応をしてください。

Multiethnic medical research team working at desk


8)めまいと吐き気が同時にきた場合の受診前の13の質問項目

めまいが起きて病院を受診するとき次の項目について整理しておくとより正確な診断が速やかに可能となります。

(1)いつどのようにおこったか

(2)めまいの継続時間

(3)めまいは何回起こっているか

(4)耳鳴り、難聴はあるのか

(5)手足のしびれなど神経症状がないか

(6)意識の状態

(7)吐き気など自律神経症状があるか

(8)疲労、ストレス、睡眠不足はないか

(9)持病と病歴

(10)薬の使用歴

(11)飲酒、喫煙は

(12)乗り物酔いをするのか

(13)アレルギーの有無

この後、病院にて次の診断の検査を受けます。


9)めまいと吐き気が同時にきた場合の11種類の検査項目

(1)眼球の動き

・各種眼振検査:眼球の揺れを観察する。

・温度刺激検査:内耳の障害程度は調べる。

・視標追跡検査:動く点を目で追ってそのスムーズかを調べる。

・視運動性眼振検査:縞模様を左右上下に早く動かして判別できる速度を調べる。

・回転刺激検査:三半規管の反応と脳での情報処理能力を調べる。

・電気眼振計検査:眼振や眼球運動を電気的に調べる。

(2)平衡機能

・直立検査:目を閉じて直立できるか調べる。

・足踏み検査:その場でスムーズに足踏みができるか調べる。

・歩行検査:前進後進歩行を行い内耳の障害を調べる。

・書字検査:目を閉じて字を書いて平衡機能を調べる。

・重心動揺検査:からだの重心を調べる。

めまいで受診する時多くの人は、内科を受診します。しかし多くの場合めまいを起こす病気は、耳鼻咽喉科系の病気が多いです。

そのため内科を受診して原因がわからない場合、耳鼻咽喉科での検査を勧められます。ただし神経障害がある場合は、脳神経外科または神経外科を受診してください。


10)めまいと吐き気へ効果的な摂取すべき2つの栄養素とは

(1)ビタミンB群

めまいを軽くするのに役立つがビタミンB群です。そのなかでもビタミンB12は、神経の代謝を促す作用があり、治療薬にも使われています。

睡眠が覚醒のリズムを整えるので生活リズムの改善にも効果があります。豚肉、ウルメイワシ、サンマ、あさり、しじみ、カキ、すじこに含まれます。

(2)ビタミンC

ストレスによって体が疲れるとめまいの症状が強くなるときがあります。そのストレスを解消するホルモンの分泌の手助けを行うビタミンCが必要です。

体内に蓄積され難いので毎日とるようにします。イチゴなどの果物、ブロッコリーなどの野菜に多く含まれます。カルシウムについてもストレス解消に役立つと言われています。

めまいがあるときは、神経を刺激するカフェインや香辛料が含まれる食品を取らないようにしましょう。


11)めまいと吐き気へ未然にできる2つの予防ポイント

(1)生活のリズムを整える

・生活のリズムは大きく分けると「睡眠」「食事」「労働」「休養」「運動」の5つの要素から成り立っています。この要素をバランスよくこなす。

・食事、睡眠のリズムを整えるため、朝食抜きや夜更かしという不規則な生活を改める。

・早寝、早起きのリズムになるように少しずつリズムを変えていく。

(2)ストレスを解消する

・忙しいときほど休んで休養してストレスを解消する。

・適度な運動でストレス耐力を上げる。

このようにめまいは普段の生活習慣が大きく関わっています。健康な体と健康な精神を得ることができる生活を過ごすことを目指しましょう。


   


今回のまとめ

1)めまいのメカニズムとは

2)めまいの原因とは

3)吐き気のメカニズムとは

4)吐き気の原因とは

5)吐き気から考えられる病気とは

6)めまいと吐き気が同時にくる場合の考えられる病気とは

7)めまいと吐き気が同時にきた場合にすぐできる対処法とは

8)受診前に準備をすべき13の質問項目

9)めまいと吐き気が同時にきた場合の11種類の検査方法とは

10) めまいと吐き気へ効果的な摂取すべき2つの栄養素とは

11)めまいと吐き気へ未然にできる2つの予防ポイント