聴診器を患者にあてる医師

筋肉で目が疲れる、という場合は、一晩寝たり目元をひんやりさせれば疲れが治ることが知られています。しかし目元の痙攣や、麻痺の症状は何が原因なのでしょうか。

今回は目の下がピクピクする原因や対処方法、また予防方法についてお伝えをします。


   


目の下がピクピクする3つの原因!対処法とは


1)目の下がピクピクする2つの種類とは

ピクピク、とは 痙攣=けいれん を表現したものでしょう。痙攣は、自分の意志ではなく、勝手に筋肉の収縮が起こる状態です。目の下というポイントをまずみてみましょう。

(1)顔面痙攣

顔面は筋肉が様々な方向に形成されています。目の周りの場合は、片目をぐるっと囲むように 眼輪筋 という筋肉があります。まぶたを上げて、目尻上げて眼球を動かしやすくする筋肉です。

筋肉を動かすのは神経ですが、顔面神経もやはり血管から届く血液や酸素、栄養分の影響を大きく受けています。

血液を送るおおもとは、心臓。そこから動脈を通って、毛細血管に血液が運ばれますが、動脈という血管がもろくなったり、脂がくっついたままの場合、血液がきちんと送られなくなってしまいます。

これを動脈硬化といいますが、この影響はどの毛細血管に当たるのかはわかりません。それが、たまたま顔面の毛細血管に影響が生じて、神経細胞が壊されると、ピクピクと信号が発せられます。

顔面痙攣は、両方の目の下で起こるのは稀です。なぜなら、毛細血管は左右の眼球付近に別々に存在しているからです。

お分かりのように、神経細胞は壊れてしまうと、周囲のどんどん損傷が広がります。そのため、次第にあごの方へと痙攣が顔面片側を覆うようになります。

(2)三叉神経痛

目、あご、頬の広い部分は、脳神経の一つ。三叉神経とよばれるため、痙攣が起こり、痛みが伴うことから、三叉神経痛といわれます。

痛みが伴うことから、ただの震えとは違うことがわかりますが、これは痛いと感じる部分が原因ではなく、脳内の血管がこめかみあたりの三叉神経に触れることで、生じます。

このほかにも、痙攣を伴う症状はありますが、直接顔だけに集中するものは顔面神経麻痺、といったものくらいです。


2)目の下がピクピクする場合に考えられる2つの病気とは

(1)顔面麻痺

顔面痙攣についてここでは列記して行きます。顔面のけいれんがあった場合、あなたはどこの診療科で診てもらうでしょうか。目だから眼科、あるいは皮膚科、内科でしょうか。

まず、目の下やまぶたに関することですから、眼科というのは考えられますが、眼科は見ることについての専門家であることを理解しましょう。

(2)神経内科・脳神経外科

つまり、目の周りのけいれんや痛みの場合は、その原因が脳にあることを覚えておきましょう。けいれんが起きた場合は、2週間程度様子をみましょう。

それでも続く、あるいはその範囲が広がって、あごの方に及ぶようならば、神経内科か脳神経外科で診てもらいます。顔面痙攣の主な原因は、頭蓋内にある血管が顔面神経を圧迫しているからです。

そうでない場合は、顔面に腫瘍ができている可能性があります。腫瘍が顔面神経に接触し、刺激が加わって痙攣していることもあります。

(3)顔面痙攣

顔面神経が原因となる病気は、脳疾患のひとつです。脳というと、重い病気のように思われますが、全身すべての筋肉は脳の指令で動かされています。

顔面痙攣はこうした神経の動きとは関係ない、極度の緊張や衝撃、疲労感やストレス、あるいは恐怖で目をぐっとつぶってしまうことで、顔面の筋肉に力を入れてしまうことなどから起こります。

こうしたちょっとしたきっかけで、脳内の血管と神経とが圧迫し合うことになり、結果としてけいれんが起こっていく、と考えられます。

つまり、ストレスが先なのか、動脈硬化が先なのかはわかりませんが、動脈硬化が起こるとすれば、50代以上の人が多く、もし20代や30代でけいれんが起きるようなら、ストレスが起因していることが多くなります。

また、顔面けいれんをそのままにしておくと、顔面麻痺になってしまう可能性があります。

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3)目の下がピクピクする場合に自分でできる2つの対処法とは

ここでは、けいれんが起きた場合の自分でできる対処の仕方をご紹介します。

(1)深呼吸

理論的に考えると、血管と神経がけいれんに関係あることがわかりますので、血管内に酸素を送り込んで、脳内へ送ってやることが解決の一つになることがわかります。

深呼吸は、3秒間鼻からゆっくり酸素を吸い込み、7秒かけて口からゆっくり二酸化炭素を吐き出しましょう。 

(2)顔のマッサージ

血管と神経以外に、けいれんの可能性がひとつあるとすれば、筋肉です。筋肉が歪んでしまうと、血管や神経にも影響を与えます。

例えば、横を向いて寝ているならば、仰向けに寝ること。顔のマッサージというのは、顔を揉むのではなく、右を向いたり左を向く程度のことを繰り返します。つまり、顔の動きがどちらか一方に偏るのをほぐすのです。


4)目の下がピクピクする場合にすべき検査方法とは

(1)自分の疲労感をチェック

まず、自分が疲労を感じていないか、それを判断しましょう。疲労の際、ご自分特有のリラックス方法があるはずです。

ゆっくり風呂に浸かる、あるいは寝る、アロマオイルなども疲労感を和らげる効果があります。そうした方法で10日、2週間とけいれんが収まっていけば、問題はありません。

(2)神経内科・脳神経外科受診

問題がある、とすれば、けいれんの頻度が多くなることと、範囲が広くなることです。こうした場合、神経内科か脳神経外科に行きましょう。

神経内科は主にアルツハイマーなどの症例を診るところですが、首より上の部分の痛みなどを診てもらえますので、安心です。

(3)CT/MRI検査

脳神経外科で診断する場合は、まずCT、MRIといった検査を行うことで、脳内の画像を撮ります。MRIでは自己負担8,000円程度かかりますが、神経と血管の圧迫はしっかりと画像に写りますので、処置方法はすぐに決定できます。

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5)目の下がピクピクする場合への治療法とは

顔面痙攣、と診断された場合は、外科手術を行います。耳の後ろに3㎝から5cm程度の穴を開け、小脳に向かって、神経と血管の干渉部分を見つけます。その後、ゆっくりとその干渉部をはがして行きます。手術後には、けいれんは収まっています。

尚、この手術は高度な手わざが必要であり、できるだけ専門医の揃っている病院を調べてから、通院することをお勧めします。それには、看護師の情報が一番頼りになります。


6)治療後の予後とは

手術後は場合によっては嚥下障害(えんげしょうがい)=飲み込みことが難しくなり、むせること が見られる場合もあります。

理由は非常に細い神経が嚥下に関係しているため、脳内の血管の位置が変わることで、かすかに舌咽神経が微妙に当たり、障害が起こるのです。ですが、細いため、時間が経つことで解決します。


7)目の下がピクピクする場合の2つの予防ポイントとは

ポイントとしては2つ挙げられます。普段通りの生活を続ける中で問題がないか確認してみましょう。

(1)体を動かしているか

体操やスポーツの有無ではなく、カラダを使っているかどうかがポイントです。例えば、カラダの筋肉の中で普段使っていないところを、急に酷使すると炎症を発生させます。

これは顔の筋肉も同じことです。筋肉は硬くなってしまうと、静脈の血液が運ばれにくくなってしまいます。

血液は行き帰りがあります。心臓からスタートして、動脈を通りカラダのすべてに行き渡り、帰りは静脈を通って帰ってくるわけです。

行きの場合はポンプの役目のある心臓の力で血液が回りますが、帰りはポンプはなく、筋肉の収縮でやっと戻って来られるのです。ですから、筋肉は常に動かしておくことと、姿勢を良くしておくのがよいのです。

(2)深呼吸と食生活

深呼吸は健康の全ての基本。ですから、痛みがあったりけいれんを起こさないように、深呼吸を行いましょう。呼吸を整えることは、姿勢が良くなければ意味がありません。

そして、食生活では臓器に負担をかけるような、早食い、大食いを避けることです。よく噛んで食べるのが大事な理由は、胃の状態を良くしておくためです。

口腔内でできるだけ栄養分を細かくしておけば、他の臓器への負担がかからないのです。目の下がピクピクした場合は、まず自分の生活環境をよく見直してみることが一番大切だ、と言えるでしょう。


   


今回のまとめ

1)目の下がピクピクする2つの種類とは

2)目の下がピクピクする場合に考えられる2つの病気とは

3)目の下がピクピクする場合に自分でできる2つの対処法とは

4)目の下がピクピクする場合にすべき検査方法とは

5)目の下がピクピクする場合への治療法とは

6)治療後の予後とは

7)目の下がピクピクする場合の2つの予防ポイントとは