頭を押さえてソファで休んでいる女性

目を閉じた際に目が回ってびっくりした経験はありませんか?この時、目が回る症状の他にも身体に何らかの異常が発生したら、それは以下に挙げる病気の可能性があります。ここでは、目を閉じると目が回る場合の原因と処置について解説していきます。


   


目を閉じると目が回る!気になる2大原因と処置とは


1)そもそも目が回るとはなに?めまいの種類と症状の違い

目が回るとはめまいのことを言い、身体がバランスを上手く取れないことによって引き起こされる症状です。めまいには大きく分けて、周囲の景色がグルグルと回転して見える回転性のめまい、身体が宙に浮いたように地に足がついていない感覚を覚える浮動性のめまい、頭から血の気が引いていく失神性のめまいがあります。

2)どんな症状が?目を閉じると目が回る場合の代表的な症状とは

視界がグルグル回転するめまいが生じます。場合によっては聴覚低下、嘔吐感も併発し、長くて1週間程度症状が持続することもあります。

3)目を閉じると目が回るのはなぜ?症状の2大原因とは

(1)三半規管・脳の異常

人間は視覚、三半規管、脳の3つを使用して身体のバランスを取っています。そして、最低でもこの3つのうちの2つが正常に働いていれば身体がバランスを取れます。つまり、目を閉じることで目が回る場合、視覚を遮断して三半規管と脳の2つでバランスを取っている状態なのですが、この2つのどちらかに異常があり、実質1つの器官でバランスを取ろうとしているのでめまいが生じてしまいます。

(2)耳石の剥離

耳石は平衡石とも呼ばれ、身体の傾きを検知する役割を持っています。耳石は通常、三半規管の付け根の耳石器にありますが、加齢やカルシウム不足で剥離し、三半規管の内部に移動してしまうことで身体のバランスが取れなくなり、めまいを引き起こします。

4)試せる処置はあるの?症状への対処方法とは

めまいを感じたら無理をせずに身体を横たえて安静にします。不安感があると症状が悪化することもあるので、なるべくリラックスするように心がけましょう。

※上記の処方はあくまでも対処方法となります。違和感が続く場合は、速やかに専門医へ相談をしましょう。めまい以外にも、はっきりとした聴覚異常を自覚する、歩行が困難に感じるなどの症状が現れたら病気の疑いがあります。

Women are receiving medical attention

5)症状が続く場合は注意!考えられる3種類の病気とは

(1)前庭神経炎

片方の内耳にある前庭器官が炎症を起こして引き起こされる病気です。ウイルスが原因で前庭神経炎が発症するのではないかと考えられていますが、はっきりとしたことはまだわかっていません。症状として、数日~1週間持続する回転性のめまい、吐き気を生じます。

(2)良性発作性頭位めまい症

目を閉じた時の他、頭を動かしたり横になったりしたときに回転性のめまいを感じます。めまいは発生した後数秒~数十秒経てば治まります。めまいを繰り返すごとに症状が緩和し、最後には消えてなくなります。良性発作性頭位めまい症は更年期以降の女性に多い傾向があると言われています。また、耳に原因がある病気の中で、発症する頻度が高い特徴があります。

(3)メニエール病

激しい回転性のめまいが特徴の病気です。内耳にできた内リンパ水腫により圧力がかかることがメニエール病の直接の原因になります。目を閉じている時に限らず、開いている時でもめまいが起こります。また、めまいの他には耳が聞こえにくい、耳鳴り、嘔吐、吐き気などの症状も現れます。メニエール病は、最初は聴覚異常から始まることが多く、続いてめまいが起こる時と安定している時を繰り返します。

6)治まらない場合は専門家へ!症状への検査・治療方法

(1)検査方法

・前庭神経炎

外耳道に温水または冷水を注ぎ、三半規管を刺激することによって眼振、めまいを引き起こし、その持続時間や眼振の速度で病気の診断をする温度眼振検査が用いられます。眼振の反応が強く低下していると、前庭神経炎である可能性が高いとされます。

・良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症はめまいの現れ方に特徴があります。めまいのきっかけ、以前にも起こったことはあるか、めまいの持続時間などを問診して診断できます。良性発作性頭位めまい症では上記の温度眼振検査はほとんどの場合有効ではありません。

・メニエール病

目を閉じた状態でバランスを保っていられるか平衡感覚の検査を行います。小脳、脳幹の異常など、メニエール病の症状と類似した病気が隠れていることもあるので、神経学的な観点での診察も行います。他には点滴を行い、聴力に変化がないか調べる方法もあります。

(2)治療方法

・前庭神経炎

安静を第一にし、抗めまい薬、抗不安薬、ステロイド薬などや点滴でめまい、吐き気、炎症を治療します。前庭神経炎は早期治療によりダメージを受けた部位の回復が見込めることがあります。めまいが治まったら平衡感覚を鍛えるリハビリを行い、病気の回復に努めます。

・良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症にはエプリ―法と言う治療方法があります。これは、後半器官に溜まった耳石を正常な位置に戻すのに有効と言われている理学療法です。エプリ―法は横になった患者の頭部や身体を決められた手順通りに運動させて行います。また、必要に応じて抗めまい薬、血流改善薬、抗不安薬などの薬が処方され、症状の緩和が試みられます。

・メニエール病

基本は薬物の投与で治療が行われます。めまい、嘔吐を抑える抗ヒスタミン、ジフェンヒドラミン、血の流れの改善薬、ビタミン剤、内リンパ水腫の改善薬として利尿剤などが処方されます。薬も飲めないほど嘔吐感が強い時は、めまい止めの点滴が行われます。また、薬物の投与に関わらず病状が改善しない場合は手術も視野に入ってきますが、実際に手術が行われるのは全体の10%ほどになります。

7)生活習慣を整えよう!目を閉じると目が回る症状への予防とは

食事は3食しっかり食べる、睡眠時間を十分に取るなど、規則正しい生活リズムを心がけます。また、アルコールやタバコは血行を悪くし、めまいを引き起こしやすくなるので控えましょう。


   


今回のまとめ

1)そもそも目が回るとはなに?めまいの種類と症状の違い

2)どんな症状が?目を閉じると目が回る場合の代表的な症状とは

3)目を閉じると目が回るのはなぜ?症状の2大原因とは

4)試せる処置はあるの?症状への対処方法とは

5)これは病気の疑いも?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは

6)症状が続く場合は注意!考えられる3種類の病気とは

7)治まらない場合は専門家へ!症状への検査・治療方法

8)生活習慣を整えよう!目を閉じると目が回る症状への予防とは