ボードを持つ男性の医師

現在、頭痛に悩まされる日本人は3〜4人に1人の割合でいるといわれています。ひとくちに頭痛と言っても、痛みを感じる箇所は人それぞれ違いますよね。そこで今回は、右後頭部の頭痛に焦点を当てて、原因対策をお伝えしていきたいと思います。


   


右後頭部に頭痛が?考えられる4種類の頭痛と病気の可能性


頭痛の90%以上は原因が頭の中にあるのではなく、頭蓋骨より外側の血管や筋肉が痛むことによって起こっており、それを一次性頭痛といいます。一次性頭痛の主な4種類

(1)偏頭痛

(2)緊張性頭痛

(3)群発性頭痛

(4)後頭部神経痛

がこれに当たります。それぞれの症状、原因と対処法について説明していきましょう。

1)偏頭痛について

(1)症状

脈に合わせた痛みであることが多く、右の後頭部、又は左の後頭部のどこか片側に痛みを感じます。ひどい場合には、両側や頭全体に痛みを感じることもあり、吐き気や嘔吐を起こしてしまうこともあります。

(2)原因と対処法

心身のストレスであることが多く、血管が拡張し、炎症を起してしまうため、頭痛が起こります。強い光や音で悪化させてしまうこともあるので、静かでなるべく暗い場所で安静にしていることが大切です。

2)緊張型頭痛について

(1)症状

頭の後頭部に締め付けられるような、圧迫感に似た痛みを感じます。ほぼ毎日痛みを感じ、めまいを起こすこともよくあります。

(2)原因と対処法

長時間同じ姿勢を続けたりした場合(パソコン作業やスマホを長時間見ていること等)に、首の筋肉に疲労がたまり、脳へ流れるべき血流が悪くなってしまうため痛みを感じます。なので、整体へ通ったり、首を回したり伸ばしたりといったコリを取るためのストレッチや、血行を良くするために湯船に浸かることで痛みは和らいできます。

3)群発性頭痛について

(1)症状

上記の緊張型頭痛のように慢性的な痛みではなく、発作的に起こります。右目、又は左目のどちらか片方の目の周囲、あるいは目の奥が激しく痛みます。こめかみも激しく痛むことがよくあります。頭痛がする方の目が充血するのが特徴です。頭痛が起こる頻度は少ないものの、転げまわる人もいるほど激しく痛みます。その他にも、涙が出る、鼻づまり等、風邪に似た症状が出る場合もあります。

(2)原因と対処法

脳に必要な栄養素を運ぶ血管が刺激を受けて痛みます。その刺激とは、お酒、タバコ、心身ストレスがほとんどです。なので禁煙や禁酒を心掛けてみて下さい。そしてなるべくストレスのかからない状況に自分を置き、リラックスすることが大切です。応急処置として、痛む場所を冷やすのも効果があります。

頭を抱えるビジネスマン


4)後頭部神経痛について

(1)症状

耳の後ろあたりに、急に痛みが出ます。右後頭部、又は左後頭部のどちらか片方が傷む場合が多いですが、ひどい場合には後頭部全体に痛みが出ます。痛みの特徴は、首の付け根からキリキリと痛みが付き上がってきます。

(2)原因と対処法

後頭部の神経が、ストレスや細菌感染などで刺激されて痛みが起こります。体調悪化による頭痛は、後頭部神経痛であることがほとんどですので、十分な睡眠や栄養を採って、神経を休ませることが大切です。体調回復や疲れからの回復と共に、痛みが治まってゆくでしょう。

5)なぜ痛くなるの?右側だけが痛む原因とは

頭痛を経験された方なら、「どうして右側だけが痛いのだろう?」「右と左で脳に大きな違いがあるのかな?」「どちらかにキズがあるのではないか?」と心配になることはよくありますよね。ですが、脳は左右対称の作りになっています。右脳と左脳の大きさは、その人が歩んできた人生によって若干の大小差はありますが、それは痛みの原因にはなりません。むしろ、先程記述したように、頭の中より、頭蓋骨の外側の血管や筋肉が痛むことが原因で頭痛が起こります。もし、右側だけがいつも痛むのであれば、

(1)右利きでいつも右手ばかり使っている(右腕、肩、首の筋肉まで使われています)

(2)利き目が右

(3)体の軸が右に傾いている(いつも右肩にカバンを掛けてしまう)

といった、上半身の右側に負荷がかかっていることが原因である場合がほとんどです。なるべく左右対称に体を使ったり、そしてストレスも頭痛に大きく関わることは先述した通りですので、ゆっくりと休むことも大切です。ですが、中には命に関わる大きな病気が潜んでいる場合もあります。

6)放っておくのは危険・・命に関わる可能性がある頭痛とは

激しい頭痛の他に下記の症状が併発する場合は注意が必要です。

(1)吐き気、嘔吐

(2)体のしびれ・麻痺

(3)高熱

(4)視力低下

の症状がひとつでも現れたら、以下の病気が疑われます。

くも膜下出血

脳出血

脳腫瘍

髄膜炎・脳炎

慢性硬膜化出血

これらを二次性頭痛といい、もし上記のような症状を強く感じたら、即病院へ行って下さい。脳神経外科が頭痛の専門ですが、近くになければまずは内科でも構いません。さて今回は、右後頭部の頭痛、その症状と原因から対処法まで、また何故、右側だけが痛むのかと、命に関わる可能性がある頭痛について述べました。右後頭部に痛みを感じていらっしゃる方のご参考になっていましたら幸いです。


   


今回のまとめ

1)4つの一次性頭痛について

2)何故、右側だけが痛むのか

3)命に関わる可能性がある頭痛