耳鳴りを起こしている女性

突然ピーやキーンといった音が聞こえてきて、数分経つと鳴り止むような耳鳴りは非常に多くの方が経験されたことがあると思います。今回は日本人の10人に1人は悩んでいると言われる程身近でもある耳鳴りの、原因や対処法をお伝えします。



耳鳴りの原因を解説!キーンと音がする5つの理由とは


1)どんな症状が現れる?耳鳴りの代表的な症状とは

(1)自覚的な耳鳴り

本人にしか聞こえない耳鳴りです。キーンやジーなど人によって聞こえる音が違います。

(2)他覚的な耳鳴り

筋肉の音や血流の音が聞こえてくるものです。高血圧の人に多く見られます。

(3)めまいや難聴を伴う

血流の悪さや脳の機能低下、ストレスや骨の歪み、肩こりや病気が原因となっている場合が多いです。

(4)耳に圧迫感や痛みを感じる

飛行機や気圧の高い山に登った時の様な圧迫感や針が刺さるような痛みを感じることがあります。

2)何が原因なの?考えられる主な4つの原因とは

(1)加齢

耳鳴りとは聴力が低下して聞こえなくなった周波数の音が聞こえてくるので、加齢によって高い音を効く聴力が低下すると、高い音の耳鳴りが聞こえます。

(2)ストレス

過度のストレスを感じると、耳は自己防衛本能を発揮し、聞きたくない声や音を強制的にシャットダウンするように働きかけるとされています。

(3)睡眠不足

寝不足や疲労による睡眠不足が原因でも耳鳴りを感じることがあります。自分なりの安眠方法や疲労解消法を見つけましょう。

(4)病気によるもの

精神的なものから脳の腫瘍が関係しているなど、様々な病気の症状の1つに耳鳴りがあります。耳鳴りの他に、耳閉感や聴力低下、めまいなどの症状を伴うことが多いです。

3)種類にも違いがある!耳鳴りの4種類と特徴

(1)「キーン」という金属音のような音の耳鳴り

加齢により耳の機能が衰えると聞こえやすい音です。自律神経失調症の場合でも聞こえることがあります。

(2)「ジー」とセミの鳴き声のような音の耳鳴り

突発性難聴などで起こりやすい耳鳴りです。突然片側だけが聞こえなくなるのが特徴です。

(3)「ボー」という低い音の耳鳴り

メニエール病など、めまいを伴う病気で起こりやすい耳鳴りです。

(4)「ピー」という電子音のような音の耳鳴り

高音の音が耳鳴りとして聞こえる場合、ストレスや老化による難聴などの可能性が考えられます。


   


4)耳鳴りでキーンと音がする5つの理由とは?

(1)加齢によるもの

耳の奥の有毛細胞の働きが、衰えたり老化によって壊れたりすると、耳鳴りや難聴といった症状を引き起こしてしまいます。耳鳴りは更年期障害の1つだとも言われています。

(2)ストレスによるもの

耳鳴りはかなりの割合で精神的な問題が原因となっていることが多いです。睡眠不足や疲労、不安やストレスなどを感じやすい方によく見られる症状です。

(3)突発性難聴の症状

キーンという耳鳴りは突発性難聴の症状の1つです。突然片方の耳が聞こえなくなる、めまいがするなどの症状を伴います。

(4)脳梗塞の予兆

キーンという高い音は脳に何らかの異常がある可能性が考えられます。脳梗塞は脳の血管が動脈硬化によって狭くなったり詰まったりして起こる病気です。特に血管が脈打つように聞こえる「拍動性耳鳴り」を感じる場合は症状が悪化している可能性があるので、すぐに病院を受診しましょう。

(5)腫瘍によるもの

聴神経に腫瘍ができ、「キーン」という音がして片側の耳のみ聞こえが悪くなります。その他顔面の痺れや痙攣などといった症状も見られます。

5)気になる場合は専門家へ!試される可能性のある対処方法

(1)テレビの音や音楽を利用する

耳鳴りがして眠れないという場合は、テレビや音楽を聞きながら寝ると、耳鳴りが聞こえにくくなり、気にならなくなります。

(2)漢方薬を使用してみる

「葛根湯」をお湯に溶かして飲むと、血行が良くなり肩こりや耳鳴りが解消される効果があります。

(3)ツボを押してみる

「耳鳴帯」を押すことで耳鳴りを緩和する効果があります。また、「耳門」「聴宮」「聴会」も疲労やストレスなどの原因を取り除き、耳鳴りを緩和する効果があります。

 6)症状が続く場合は注意!考えられる6種類の病気

(1)メニエール病

メニエール病は鼓膜奥の内耳が大きく関係しています。内耳の内リンパ液が増えすぎて、水ぶくれのような状態になることが耳鳴りや難聴の原因となると言われています。肉体・精神的疲労や睡眠不足などのストレスを感じる人に多く見られ、進行すると治療が難しくなります。

(2)突発性難聴

突然片方の耳の聞こえが悪くなる原因不明の病気です。悪化すると治療が困難になるため、聴力を元に戻すには少しでも早く病院へ行くことが重要です。

(3)急性中耳炎

風邪を引いて鼓膜の奥に風邪の最近やウイルスが入り込んで炎症を起こすと、急性中耳炎となり、症状の1つとして耳鳴りがすることがあります。

(4)自律神経失調症

症状の1つとして、耳鳴りや耳がつまったような感覚を覚えることがあります。自律神経失調症になると免疫力が低下し、耳の奥が細菌に感染して炎症を起こしたり、血管が細くなって血流が悪くなってしまい、結果耳鳴りを引き起こしてしまう原因となることがあります。

(5)脳梗塞・脳腫瘍

耳鳴りは脳に何らかの異常がある可能性が考えられます。動脈硬化や高血圧によって脳の血管が狭くなったり詰まったりして起こる脳梗塞や、脳の血管や神経を浸潤してゆく脳腫瘍などの病気が起きているかもしれません。その他、聴力低下・耳鳴り・めまい・ふらつきなどの症状が現れることがあります。

(6)心臓神経症

精神的ストレスや過労などが原因で、動悸・呼吸困難・胸痛のほか、頭痛・めまい・耳鳴り・不眠などの症状が起こります。


 


7)どんな検査がある?試される可能性のある検査方法

聴力低下に関しては、発症からどれだけ短時間に治療に入れるかで、聴力が元に戻るかどうかが決まってくるので、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

(1)耳鏡検査

耳鏡という器具を使用して、耳の孔~外耳道や鼓膜の状態をチェックします。額帯鏡で耳の中を照らしながら、直接肉眼で観察していきます。

(2)鼓膜内視鏡

電子スコープを使用して鼓膜の状態をモニターで拡大して観察する方法です。

(3)標準純音聴力検査

防音室に入って左右の聴力を調べます。難聴の有無や程度を調べる検査です。

(4)語音聴力検査

ヘッドフォンを装着し、「ア」「キ」などの単音節の語音を聞かせ、言葉の聞き取りやすさを調べます。難聴のタイプや補聴器を装着した時、効果が出るかどうかを推測します。

(5)平衡機能検査

めまいがあるかを検査します。メガネ型のゴーグルを装着し、眼球の動きをチェックします。

(6)聴器レントゲン検査

耳の周囲の骨の状態をチェックするために行われます。

(7)耳漏培養検査

耳だれの中の最近の種類や抗菌剤の効きやすさを検査します。

※費用は初診で2000円~6000円程かかります。症状や検査内容によって診察費用は変わってきます。

8)生活習慣から改善を!耳鳴りへの予防ポイントとは

(1)肩こりを解消する

首周りや肩には重要な血管が多く集まっているため、血行不良による肩こりは耳鳴りを引き起こしてしまう原因となります。肩や肩甲骨周辺を中心にストレッチを行ったり、マッサージで筋肉をほぐしたり、肩こりのツボに温湿布を貼るのも効果があります。

(2)睡眠不足を解消する

ストレス解消や寝具の見直し、睡眠時無呼吸症候群の治療など、寝不足の原因を取り除き、質の良い睡眠をとることも耳鳴りの予防に繋がります。

(3)血行をよくする

耳への血流が悪くなると、難聴や耳鳴りなどの症状が出ることがあります。適度な運動や入浴、耳の後ろを温めるなどが効果的です。

(4)大音量の音を聞かない

ヘッドフォンは日頃から周囲の会話が聞こえる程度にしておきましょう。

(5)食事で予防

黒豆・ほうれん草・胡麻などは、老化を防止してリンパの流れを良くしてくれるので、耳鳴りの予防に効果があります。


 


今回のまとめ

1)どんな症状が現れる?耳鳴りの代表的な症状とは

2)何が原因なの?考えられる主な4つの原因とは

3)種類にも違いがある!耳鳴りの4種類と特徴

4)耳鳴りでキーンと音がする5つの理由とは?

5)気になる場合は専門家へ!試される可能性のある対処方法

6)症状が続く場合は注意!考えられる6種類の病気

7)どんな検査がある?試される可能性のある検査方法

8)生活習慣から改善を!耳鳴りへの予防ポイントとは