体温計を図る女性

発熱は体に自然と備わっている防御機能です。安静に自己治癒を待つのが一番ですが、どうしても会社を休めない、子供が風邪をひいて苦しそうなど、何らかの対処をしたいと考える方も多いはず。

今回は発熱時に熱を下げる方法と予防のポイントをご紹介します。


   


熱を下げる5大方法!予防の4つのポイントとは


1)熱の4つの種類と症状の違いとは

(1)稽留熱(けいりゅうねつ)

最高体温が39度以上の高熱で1日を通して変動が少なく、最低でも37.5度以上の高熱が持続する熱型です。喉の痛み・関節痛・鼻水・鼻づまり・悪寒・くしゃみなどの症状が見られます。

(2)弛張熱(しちょうねつ)

最高体温が39度以上で、1日の変動が激しい。最低でも37.5度以上の熱があり、熱が上がったり下がったりする熱型です。インフルエンザなど多くの感染症や悪性腫瘍はこのタイプが多いです。

(3)間欠熱(かんけつねつ)

平熱と高熱が一定期間を置いて交互に現れる熱型です。マラリアなどの疾患はこのタイプの熱型が見られます。

(4)微熱

1日の最高体温が38度以下~37度程度の発熱のこと。日常生活にはほとんど支障をきたすことはありませんが、体内に熱っぽさや倦怠感を感じることがあります。

 2)熱の3大原因とは

(1)風邪ウイルス

風邪はウイルスによって起こる感染症です。発熱は体内の免疫力を高める効果があるので、体内に風邪ウイルスが入ると、体は熱に弱いウイルスを倒そうと発熱します。

(2)精神的ストレス

心因性による急な発熱は、ストレスに対処するために交換神経の働きが活発になることで起こります。

(3)炎症

ウイルスや薬物、やけどやアレルギー反応など、体に受けた様々な刺激によって体の防御反応として熱を起こします。その炎症部分に菌が増殖して化膿し、膿が溜まるとさらに高熱が出る場合があります。

3)熱を下げる方法!5つの対処法

(1)冷やす

額や脇の下、首の後ろ、足の付け根など太い血管が流れている場所を冷やすと、熱を下げる効果があります。保冷剤や冷えピタなどを利用すると良いでしょう。

(2)解熱剤・痛み止め

薬局やドラッグストアなどで購入できる市販薬を飲んで安静にしましょう。症状を緩和させる効果があります。服用の際は指定の用法用量を正しく守りましょう。

(3)座薬

手っ取り早く熱を下げたければ座薬を使用しましょう。消化作用などが低下していても、直接身体の粘膜内で成分が溶けるので、即効果があります。

副作用として、眠気や大量の汗が出たりするので、こまめに着替えや換気を行いましょう。

(4)睡眠

十分な睡眠をとることで身体の体力回復を促します。熱がある時は無理をせず安静にしましょう。

(5)汗をかく

水分をしっかり摂ったら、とにかく厚着をして体を温め、汗をかくようにします。汗で服が湿る度に着替えをし、こまめに水分補給を行うのがポイントです。

Woman with migraine in doctor's office

4)熱を下げる方法!5つの食事法

(1)水分

発熱時は体内の水分が不足するので、積極的に水を飲むようにしましょう。お茶やジュースよりも常温の水がおすすめです。スポーツドリンクを飲む場合も常温で飲むようにしましょう。

(2)果物

水分と一緒にビタミンも補給することができる果物は発熱時におすすめの食べ物です。りんごやオレンジなど体調に合わせて食べやすいものを口にしましょう。

(3)栄養ドリンク

食欲がなくても飲み物なら喉を通るかもしれません。エネルギー切れを防ぐために数時間ごとに少しずつ飲むのがおすすめです。

栄養ドリンクと十分な睡眠をとることで、体力回復を働きかけ、翌日には熱が下がっていることも多いです。

(4)温かい飲み物

しょうが湯は発汗を促して身体を温めてくれる効果があります。白湯やくず湯などもおすすめです。ホット蜂蜜レモンやゆず茶などはビタミンCも含まれており、さらに効果的です。

(5)消化に良い食事

卵がゆなど消化に良い食事を摂るようにしましょう。肉や刺激物など消化器官に負担がかかる食べ物は避けましょう。

5)熱を下げる方法!睡眠の3つのポイント

(1)脳をリラックスさせる

就寝1時間前にはテレビ・スマホ・パソコンなどは見ないようにして、好きな音楽を聞いたり、本を読んだり、リラックスして過ごすようにしましょう。

(2)マスクをして寝る

発熱時は喉を乾燥させないためにマスクをしたり、寝室の加湿を十分に行うようにしましょう。布団に入ったあとは暖房は消して、寝ている間の乾燥を防ぎましょう。

(3)水分補給

枕元に水分を準備しておきましょう。寝る前や途中で起きてしまった時にも水分補給を行うよう心がけて下さい。

6)熱を下げる方法!4つの市販薬の使い分け

(1)高熱が続く

熱を下げたい場合は、アセトアミノフェン・イブプロフェン・エテンザミドという成分を含む薬を選びましょう。解熱作用効果があります。例:パブロンエース(大正製薬)

(2)喉の痛み

アセトアミノフェンは喉の痛みや頭痛などの鎮痛効果があります。その他イブプロフェンやトラネキサム酸などの成分も喉の炎症を抑えてくれる働きがあります。例:コルゲンコーワ(Kowa)

(3)鼻水・鼻づまり

クロルフェニラミン・フマル酸・マレイン酸塩・クレマスチンなどの成分が苦しい鼻水や鼻づまりの症状を抑えてくれます。例:ルルアタック(第一三共ヘルスケア)

(4)

辛い咳を止めたい場合は、リン酸ジヒドロコデイン・dl-メチルエフェドリン塩酸塩を含む市販薬を選びましょう。例:パブロンエース(大正製薬)

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7)熱が続く場合に考えられる7つの病気

高熱が4日以上続く場合は風邪以外の病気が疑われます。早めに病院を受診するようにしましょう。

(1)急性肺炎

38度以上の熱が4日以上続き、強い咳を伴う場合は肺炎が疑われます。胸の痛みや呼吸困難、唇や爪が紫色に変色するなどの症状が見られます。

(2)急性腎孟炎

尿道から入った細菌が腎臓まで運ばれ感染をおこす病気です。39度近い高熱が続き、背中の腰の付近を軽く叩くと響くような痛みを感じます。

(3)菊池病(壊死性リンパ節炎)

原因不明の発熱とリンパ節腫脹をきたす病気です。自然に治りますが、高熱が続く場合は入院を必要とすることもあります。

(4)髄膜炎

ウイルスや細菌が原因で脳や脊髄を保護している髄膜が炎症を起こす病気です。激しい頭痛や38度以上の発熱、嘔吐などの症状がみられます。

(5)急性肝炎

肝炎ウイルスの感染が原因で肝機能障害を起こす病気です。発熱や頭痛、吐き気や黄疸が見られることが特徴です。

(6)感染性心内膜炎

血液内に入った細菌が心臓の内側を覆う心内膜に到達して起こる感染症です。突然の高熱や呼吸困難や食欲不振などの症状が見られます。

(7)成人発症スティル病

原因不明の発熱と同時に、かゆみや湿疹、関節痛などの症状を伴います。熱が下がれば症状もなくなります。

8)熱を予防する4つの生活習慣

(1)乾燥に注意する

空気が乾燥するとウイルスは活動しやすくなります。暖房を使用する際は加湿器などで乾燥を防ぐようにしましょう。

(2)部屋を清潔に保つ

風邪をひいている人が咳をすると約10万個のウイルスが空気中をさまようことになり、感染拡大や、いつまでたっても治らないなどの原因となってしまいます。

こまめに換気などを行い、日頃から掃除を習慣づけるなど、住環境を良くしておきましょう。

(3)マスクをする

外部からのウイルスの侵入を防ぐとともに、喉の潤いを保つことができます。人の多い場所へ出かける際などは、着用すると良いでしょう。

(4)ビタミン類を摂る

体の免疫力を高め、ウイルス感染を防止し、抗酸化作用もあるビタミン類は日頃の食事から積極的摂ると風邪予防に効果があります。

ブロッコリー・パセリ・ほうれん草・イチゴ・みかん・レモンなどに多く含まれています。


   


今回のまとめ

1)熱の4つの種類と症状の違いとは

2)熱の3大原因とは

3)熱を下げる方法!5つの対処法

4)熱を下げる方法!5つの食事法

5)熱を下げる方法!睡眠の3つのポイント

6)熱を下げる方法!4つの市販薬の使い分け

7)熱が続く場合に考えられる7つの病気

8)熱を予防する4つの生活習慣