脳の検査結果を確認する女性の医者

原因不明の頭痛が続くと「もしかして脳梗塞かしら」なんて会話をしたことありませんか。そんな場合はほぼ脳梗塞の可能性はありません。なぜかというと、脳梗塞には明らかな前兆があるからです。

今回は脳梗塞の初期・中期・後期症状などをご紹介します。


   


脳梗塞の4つの初期症状!対処法・治療法とは


1)脳梗塞の3つの種類とその特徴  

(1)ラクナ梗塞 

脳のなかの細い血管(動脈)か詰まってしまタイプの脳梗塞です。直径1.5cm以下の小さい梗塞のことを言います。高血圧の人に起こりやすく、脳梗塞全体の35%がこのタイプだと言われています。 

血圧が高くなると、血管壁にかかる圧力が増すため、血管が硬くもろくなっていきます(動脈硬化)。それがラクナ梗塞につながりやすい最大の要因なのです。 

(2)アテローム血栓性脳梗塞 

アテローム血栓性脳梗塞は、ラクナ梗塞とは反対に、脳の太い動脈に血栓が出来て詰まってしまうタイプの脳梗塞です。また、脳ではなく頸動脈に動脈硬化が発生することによっても起こります。 

以前はラクナ梗塞の次に多い脳梗塞でしたが、最近ではこのアテローム血栓性脳梗塞の方が増えてきているようです。 

(3)心原性(しんげんせい)脳梗塞症 

心原性脳梗塞症は、読んで字のごとく心臓が原因で起こる脳梗塞です。つまり、心臓でできた血の固まり(血栓)が頸動脈を通って脳の血管で詰まることをいいます。 

上記2つの脳梗塞にくらべ、心臓で出来る血栓が大きいため、心原性の脳梗塞の場合は、影響を受ける脳の範囲が広いため、症状も強く出ることが特徴です。 

2)脳梗塞の初期症状!4つのチェック項目  

(1)呂律が回らなくなる 

(2)言葉がなかなか出てこない 

(3)顔の片方がゆがんでいる(笑った時に口角の上がり方が「明らかに」違う) 

(4)目を閉じて手を横に挙げると、片側が上がりにくかったり、片側だけ下がってくる 

上記のような症状が現れたら、仮に一過性だったとしてもすぐに病院を受診しましょう。なぜなら脳梗塞の中でもラクナ梗塞は「無症候性脳梗塞」や「隠れ脳梗塞」と言われ、発見が遅れがちだからです。早期発見が早期回復につながります。 

3)脳梗塞の5つの中期症状 

脳梗塞は本当の所、症候が現れた時点で即、要治療タイミングなので厳密な意味では初期・中期・後期というカテゴライズは出来ません。ここでは症状の軽重で一応の区分けをしています。 

(1)一時的に片側の目が見えなくなる 

(2)皮膚の感覚が麻痺する 

(3)めまい・吐き気・嘔吐 

(4)食べ物が飲み込みにくくなる 

(5)片側の手足の感覚異常

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4)脳梗塞の6つの後期症状  

(1)手足の麻痺・感覚異常・ 意識障害が同時に起こる 

(2)失語症 

(3)失認症 

(4)両目ともに左右のどちらかを向いたままになる 

(5)半身まひ 

(6)目的にあった動作や行動ができなくなる 

5)脳梗塞の考えられる4つの原因とは  

(1)生活習慣病 

例えば高血圧を例にとると、血圧が高いというのは全ての生活習慣病のリスクを高めますが、脳梗塞においても同じことです。血液が強い力で脳の血管を圧迫することによって動脈硬化が加速し、結果として脳梗塞へと至ります。 

その他にも脂質異常症や糖尿病、飲酒や喫煙の習慣、運動不足や肥満などによっても動脈硬化のリスクが高くなります。 

(2)心房細動 

不整脈の一つの症状で、心臓の電気系統の異常により正常な脈搏が保てなくなります。動機や息切れなどが起こりやすくなります。 

(3)洞不全症候群 

心臓が正常に働くために機能している洞結節という部分の働きが悪くなって不整脈が現れます。動機やめまい、疲労や失神発作を繰り返します。 

(4)心臓弁膜症 

心臓に人工の弁が入っていることで起こるケースがあります。  

6)脳梗塞の前兆段階でできる対処法とは  

救急車を呼んで下さい。これだけです。なぜなら、脳梗塞は自覚症状が現れた段階でただちに治療する必要があるからです。発症から4時間以内に治療することで後遺症のリスクが格段に低くなります。 

症状が強くないから自分の足で歩いていこうと考えるのもキケンです。途中で意識障害が起こったら、結果的に治療が遅れます。前兆が現れたら自己判断せずに、すぐに救急車を呼びましょう。 

病院の受付

7)脳梗塞の検査方法 

(1)脳ドック検査

脳梗塞の検査は一般的に脳ドッグで行うことが多いです。MRIやMRAなどの画像診断から、血圧脈波検査、血液検査、心電図、尿検査、知能検査などで網羅的に診てもらえます。 

(2)費用

費用は病院によってさまざまですが、簡易脳ドッグの場合だとMRAやフレアー法断層撮影などで2万円前後で診てもらえるようです。網羅的に診てもらう場合には8万円ほどかかるところが多いようです。 

人口の多い都心や周辺の都市では病院の数も多いので、この分野でも価格競争が起こっていて、比較的安価で診てもらえるケースがみられます。 

8)脳梗塞への2つの治療方法  

脳梗塞の治療は一般的に脳神経外科を受診するとよいでしょう。治療期間や費用は病院によってもまちまちですし、個人差が大きいので、担当のお医者様に相談すると良いでしょう。 

(1)投薬治療 

脳梗塞の治療は一般的に投薬治療が中心になります。血栓を溶かす薬や血栓ができるのを予防する薬、脳を保護する薬や脳の腫れを抑える薬などを併用して治療します。 

(2)リハビリ 

脳梗塞が起こった場合には、病院でしばらく安静にした後、症状変化を見ながら座ったり立ったりするところから初めて、徐々に一人で歩けるようにリハビリしていきます。  

9)脳梗塞への日常からできる3つの予防ポイント  

(1)生活習慣の改善 

脳梗塞を起こす人は高血圧や脂質異常症、肥満などを併せ持っていることが多いです。なので、根本的に生活習慣を見直すことが肝心です。 

(2)食事の見直し 

糖分や脂肪分の多いものを摂りすぎていないか、水分は足りているか、野菜や果物は不足していないかなど、体調や体重の変化に気をつけながら、改善することが大事です。 

(3)定期的な検診 

忙しい毎日を送っていると、ついつい自分の身体のことを後回しにしてしまいがちです。脳障害は近年、働き盛りの40代にも増えてきています。40歳を過ぎたら定期的に人間ドッグなどで検査を受けるようにしましょう。 


   


今回のまとめ  

1)脳梗塞の3つの種類とその特徴  

2)脳梗塞の初期症状!4つのチェック項目 

3)脳梗塞の5つの中期症状 

4)脳梗塞の6つの後期症状  

5)脳梗塞の考えられる4つの原因とは  

6)脳梗塞の前兆段階でできる対処法とは   

7) 脳梗塞の検査方法  

8)脳梗塞への2つの治療方法  

9)脳梗塞への日常からできる3つの予防ポイント