脳の検査結果を確認し合う医者

脳内出血は後遺症が出やすい病気です。脳は硬い頭蓋骨とその内側にあるくも膜下に守られています。

脳内の血管が破れて出血することを脳内出血、くも膜下で出血する場合はくも膜下出血と呼びます。今回は日本人の死因で4番目に多い脳出血に含まれる脳内出血の症状原因をお伝えします。


   


脳出血の2つの主な原因!5つの症状とは


1)脳内出血とは何か

(1)コレステロールが溜まって発生

脳内出血は、文字通り脳内の血管から出血することで、パイプ状になっている血管に様々なコレステロールが溜まって細くなることが原因です。

(2)50代以降〜発症しやすい

長年運動不足や脂身の多い肉を食べ続けていることで、動脈硬化が起こりますが、発症する時期は50歳代以降がもっとも多くなります。

(3)脳梗塞から脳内出血へ

動脈は、口から取り込んだ栄養と酸素を血液が運ぶ道。ここが細くなったり、もろくなってくると酸欠になったり血液が行き渡らなくなります。

この際、出血には至らず、血管内が詰まった状態で症状が出ることを脳梗塞といい、血管の内圧が高まり、血液が血管を破って外へ吹き出してしまうことを、脳内出血と呼びます。


2)脳内出血の2つの主な原因

脳内出血は、誰でも起こる可能性のある高血圧性脳内出血と、先天性の奇形による毛細血管の欠損という2つの原因があります。

(1)高血圧性脳内出血

一般的に、血管内の障壁、つまり食生活の不摂生や運動不足が積もり積もった結果、動脈硬化となります。

簡単に言えば高カロリーな食生活、塩分の取りすぎやメタボ体質が、まさに動脈硬化と友達関係にあると言ってよいでしょう。

よく血圧を測る、と言いますが、これは血管の内圧のことではありません。両腕で血圧を測ることから分かるのは、心臓がぎゅっと縮まったときの数値が最大血圧、逆に大きく広がったときの数値が最小血圧です。

健康診断で高血圧が指摘される人が多いのですが、これは心臓に負担がかかっていることを示しています。

(2)先天性の毛細血管の欠損

20歳程度で脳内出血に見舞われる場合は、AVMと呼ばれる、先天性の血管異常で間違いありません。

心臓から動脈を通ってあらゆる器官や毛細血管に至るまで血液を送り届けるには、心臓がまさにポンプの役目をしなければなりません。

ところが、肝心の血管内でところどころ内圧がかかってしまう障壁があると、心臓はより力を入れなければ血液を流せません。

いよいよ多量の血液が細い血管を土砂のように流れたら、どうなるでしょうか。すなわち、堤防を越えて決壊する川のように、血管は壊死してしまいます。

このとき、血液は脳内に溢れ出し、結果として意識がもうろうとなります。また、そのままの場合は75%は死に至ります。

AVMは脳動静脈奇形を指します。奇形、とあることから分かるように、これは生まれつきの脳血管異常です。

血管は動脈を通り脳に血液が送られますが、その先は毛細血管と呼ばれる細い管です。網目のように張り巡らされた毛細血管は、酸素を運んだ帰り道に二酸化炭素や老廃物を運んで心臓に戻ってきます。

ところが、AVMはこの毛細血管に血液が流れない状態を言います場合によっては動脈から静脈へと直接繋がってしまうケースもあり内圧の高い動脈と内圧の低い静脈の絶妙なバランスが壊れてしまうのです。

簡単に言えば、動脈は太めのホース、静脈は細めのホースと考えましょう。動脈を通る血液の勢いは毛細血管で隅々まで広がることで、穏やかになるのに、動脈の力強さそのままに静脈に血液が流れてしまうと、高血圧のまま心臓に帰ってくることになってしまいます。

他には、海綿状血管腫(かいめんじょうけっかんしゅ)・硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう)が知られています。いずれも、脳内の血管を原因とする脳内出血です。

救急病棟


3)脳内出血の5つの症状とは

脳内の血管が破れ、出血した場合に起こる症状は非常に厄介なものが多く、重い後遺症であったり、最悪の場合は死に至ることもしばしばです。その特徴を知っておきましょう。

(1)頭がぐるぐるする、めまいがする

遊園地のジェットコースターに乗車後に感じる、強烈なめまいや回転感覚が突然起きるケース。または、まっすぐに歩けず、頭痛や嘔吐が止まらない場合は、小脳での出血が原因です。自分で起き上がることができず、救急車で運ばれる場合は、まずCTスキャンで小脳の手術を行います。小脳出血の患者は脳出血の5%、後遺症がなく生存率も高い脳内出血と言われています。

(2)体の半分が動かない、言葉がもつれる

右の手でものを持とうとして、落としてしまう。からだの右側方向にある、テレビのリモコンに気がつかない。歩くと必ず右か左の足を引きずっている。

話しをしようとしても、妙にもつれるような話し方になってしまう、手にけいれんが起きる、こうした症状がある場合は、大脳皮質下出血、と言われる症例です。

その数は10%ほどで、リハビリで普段通りの生活に復帰できる場合が殆どですが、軽い片麻痺が残ります。

出血の部位は頭頂葉、側頭葉、前頭葉などで、ものを感じたり考えたりする重要な部分を含んでいます。

(3)激しいしびれ、感覚障害がある

しびれは、神経に触れることでおきますが、出血がさらに広範囲に進むと、もはやしびれを通り越して、無感覚になってしまうことがあります。

熱い風呂でやけどしてもわからない、方角がわからない、揺れているのかどうかがわからない、道路を歩いていても、車道の真ん中を歩いてしまう、などというケースもあります。

また、片麻痺が残り、意識がもうろうとなってしまったり、痛みが常に続くなどの後遺症があります。脳内出血患者の35%がこの視床出血と呼ばれる症例で、出血の状態によっては死亡するケースが多く見られます。

なお、認知症を発症させることで知られるパーキンソン病も、視床に原因があるとされています。多くの手術を行っている近畿大学病院では、視床での手術で神経機能を改善することが知られています。

ただ、出血の場合は同じ視床とはいっても、危険度は格段に高いものとなります。

(4)突然意識が薄れる、ろれつが回らなくなる

脳内出血の約40%から50%がこの状態、失語症が一番の症状です。言葉がわからない、本が読めない、話せないといった状態が失語症で、右利きの人は左半身が片麻痺し、左利きの人は右半身が片麻痺する傾向があります。

症状で一番多いのは頭痛が先に起こってから、次第に意識が遠のいていくことです。これは、被殻出血と呼ばれる症状で、大脳の中でも認知機能、感情、動機づけや学習機能といった、もっとも人間らしい部分にあたるため、症状自体は軽いのですが麻痺が残ります。

(5)発作を起こしてから数時間で死亡する、もっとも危険な症状

さて、いままでの4つの症状とは違い、呼吸ができなくなる、瞳孔が開きっぱなし、意識がない、からだが全く動かない、そして発作からわずか数分で昏睡状態に落ちる場合は、脳幹出血が原因です。

これは脳内出血の10%とも言われ、早急な手術が必要です。


4)脳内出血の治療法とは

脳出血はいずれも、頭痛や吐き気、嘔吐、歩行障害、麻痺、ろれつが回らないなどのはっきりした症状が出てきます。そのため、本人の意識がしっかりとしているうちに脳外科、脳神経外科で検査を受けることが必要です。

(1)治療は、脳機能回復にはつながらない

理論的には脳内の血管を新しいものと取り替えれば、機能回復につながると言えます。が、それは現在のところ不可能です。

腫瘍を取り除く、あるいはむくみを切除するといった手術は、開頭手術であったり、内視鏡や針によって血液を吸い出す以外に方法はありません。

脳の手術は、出血でなければ後遺症がない治癒が可能な場合が多いのですが、出血してしまった場合は、その場所を突き止めて、正常な血管の血流を正常にさせるような処置を行います。

脳は大変入り組んだ構造であり、無菌室で行うにしても、針穴に糸を入れるような非常に細かい手わざを必要とします。ですから、病院によっては他の病院から専門医を症例ごとに来てもらうのが普通です。

(2)緊急性が低い場合は、インフォームドコンセプトが可能

脳内出血とはいっても、病院ではすぐに手術するかどうかは、検査内容や専門医の確保で都合がつかない場合もあります。

なんとなくふらふらする、めまいが止まらないといった予兆段階では、どの大学病院でもインフォームドコンセプトが可能。

ですから、CTやMRIの検査結果で、脳のどの部分に出血があり、術後の予測はどうかをしっかり確かめるのが大事でしょう。

脳は手術後に70%が後遺症を抱えると言われますので、むしろ術後の生活環境についての知識も医師や看護師、病院の専門職員から聞いておくことが必要です。


 

きっかけはお医者さんの言葉でした。

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今回のまとめ

1)脳内出血は、くも膜下出血や脳梗塞と共に、死亡率の高い病気のひとつ

2)原因は高血圧である場合がほとんどで、その他は先天性のAVMなど

3)脳内出血が原因となる症状は、めまいや頭痛、嘔吐、しびれなど目に見えるものが多い

4)突然意識がもうろうとなったり、ろれつが回らない場合は、緊急性の高い脳出血

5)手術による治療でも、脳機能回復は難しい