患者にカルテを使って説明をする男性の医者

からだの中で、頭は非常に固い骨に守られている部分です。誰もが「頭はからだの中で、重量感がある部分」と考えがちですが、実際は体重の2%程度。

非常に緻密にできている脳の異変は、頭痛というサインでわかります。今回は脳の病気について考えてみます。


   


3種類の脳の病気!症状・治療・予防方法とは


1)脳は「大」と「小」さらに「右」と「左」に分けられる

脳は頭部にありますが、大まかに「大脳」と「小脳」とに分かれています。大脳は五感と思考を、小脳はからだのバランス(平衡感覚など)を担当します。

そのほかに脳の奥にある「中脳」「間脳」「延髄」がありますが、これは大脳と小脳をつなぐ中継地点、あるいは伝導する役割を持っています。

また、大脳の右半分を「右脳」、左半分を「左脳」と呼びますが、右脳は「空間や全体を大きくつかむ」、左脳は「言葉や数字を細かく分析する」機能があります。

 (1)大脳

普段は気がつかないが、脳疾患でその凄さがわかる部分です。オートバイでの転倒事故で最も多いのが「脳挫傷」です。

ライダーは外部の衝撃から頭を守るヘルメットを装着していますので、ある程度の衝撃には耐えられる…はずですが、実際に守られるのは「頭蓋骨」だけです。

実は、脳の中身は豆腐のブロックが積み重なったような構造をしています。ですから、外部の衝撃が脳内の出血に及ぶ可能性は100か0かの「運」でしかありません。

前頭葉

大脳の中で最も「人間らしい部分」は額の真ん中から左右付近にある「前頭葉(ぜんとうよう)」です。

この部分は頭の断層画像(輪切り)見ればわかりますが、右のこの部分が黒くなっている(血液が滞っている)といった証拠で、「注意力が欠けている」、左脳のこの部分に血流が停止していることで、「計算ができない」といった障害がはっきりと表れます。

側頭葉

頭の左右(こめかみ付近より下)にあるのが「側頭葉(そくとうよう)」です。「聴覚」「言語」「記憶」音や色、形の情報処理を行います。

よく「海馬(かいば)」にダメージを受けていて、記憶が飛ぶ…という人がいますが、海馬は側頭葉に位置しています。

 後頭葉

「視覚」に関係する部分が「後頭葉(こうとうよう)」です。脳の後ろ側にあり、左半分にダメージがあると右視界が認識できなくなり、言葉が出ない「失語」になります。右半分の場合は、左にあるものがわからなくなります。

 頭頂葉

頭のつむじ付近から左右に広がる部分が「頭頂葉(とうちょうよう)」、ここは「左右がわからない」「料理の手順が覚えられない」といった症状に関係します。

つまり、大脳は幾つかのパーツに分かれる、というよりも「その付近で血管が破裂する、あるいは神経が途切れる…」場合に、独特な障害が発生して、結果として「こういうことができないから、大脳のここがダメージを受けている」という分類の元になるのです。

 (2)小脳

実は「精神疾患(統合分裂病、うつ、自閉症)」に深く関係するとと見られているのが小脳です。小脳は「小さい脳」ではありません。大脳に含まれる「中脳」よりも大きく,脳の中で2番目に大きな面積を持ちます。

大脳が感覚や知覚や順序など、いわばスマートフォンの「アプリ」が集まった場所であるのに対し、小脳はこうした「アプリ」をいかに素早く、引っ張り出すかといった「脳の指令」に関係するところです。

様々な感覚をつなぐ神経細胞は、小脳の中に1,000億個(ちなみに大脳には数百億個)これで小脳はとんでもないスーパーコンピューターであることがわかるでしょう。

精神疾患やうつ、自閉症は原因や治療法が確立されていません。ですが、小脳を「鍛える」ことが、これらの病気を治癒する大きなポイントになるかもしれない、というのが昨今の世界の医学界の共通認識です。

脳の構造

 

(出典:ナオルコム(http://www.naoru.com/nou.htm))


2)脳の病気にはどんなものがあるのか

ここまで、大まかに脳の仕組みと役割を述べてきました。大脳と小脳、そして大脳を右左に分けることで、特徴的な「障害」が分かることも、理解していただけたと思います。

頭蓋骨は頑丈ですが、中身の脳は脂質が大半でゆらゆらしています。だからこそ、メスで手術しやすいわけです。ここでは脳の疾病について述べてみます。

(1)大脳で起こる2つの主な病気

「アルツハイマー病」「パーキンソン病」

重さ1,400gの脳。この脳を作る細胞は、一度損傷してしまえば再生は不可能です。そのため、脳の病気は死に至るものが数多く存在します。

ですが、多くの場合脳の病気や損傷によって「後遺症が症状として表れることが特徴であり、多くの病院でリハビリテーションが行われます。

脳の病気ですが、まず神経細胞が異常に変性する「アルツハイマー病」「パーキンソン病」。これは、神経細胞に普段は存在しない物質が入り込み、住み着く(変性)状態を言います。

脳細胞が破壊され、どんどん萎縮してしまう「アルツハイマー」の場合は、アセチルコリンという神経伝達物質が減ることで起こります。

通常脳内の神経伝達物質はリサイクルされるため、減ることはありません。物忘れがひどくなり、暴力的になってしまうなど、まさに大脳が狙い撃ちにされる疾患で、神経細胞が次々と死んでしまいます。

結果脳は1,000g以下になり、そのため、投薬治療が中心で行われ、塩酸ドネペジル(アリセプト)という治療薬がアセチルコリンの量を回復させます。

1,000人に1人が罹患する「パーキンソン病」。歩く際に片足を引きずり、手の震えが止まらないなどの症状が特徴です。

また、多くの人が座る姿勢の際に震える足を両手で抑える仕草をします。歩くスピードが遅くなり、筆記の字がだんだん小さくなる、あるいは頻尿・便秘・立ちくらみ・発汗が異常に多い…などもあります。

臨床はまず神経内科の領域です。神経疾患の臨床検査には、血液検査、X線検査、CT検査、MRI検査などがありますが、パーキンソン病の場合はこれらの検査では異常が見られません。

治療は投薬が中心で、「L-ドパ」、「ドパミン受容体刺激薬」、「抗コリン薬」、「ドパミン放出促進薬」、「ノルアドレナリン補充薬」を使います。

パーキンソン病は、大脳と脳幹(大脳の下の部分)の2箇所で異常が起こることでドパミン(あるいはドーパミン)という神経伝達物質が極端に減る病気。そのため、薬剤はドパミンの量を増やし、ドパミンを受け止める作用を強める役割を果たします。

 (2)脳腫瘍、でも「がん」とは違う「原発性脳腫瘍」

腫瘍…しゅよう、と聞くと誰でも「新生物」=「がん」と暗い気持ちになってしまいます。ですが、腫瘍には良性と悪性があり、原発性脳腫瘍は良性がほとんどですので、摘出するか焼き切るなどの方法で治ります。

ただ、腫瘍はどんどん浸潤(しんじゅん=進行すること)してしまうので、外科手術、放射線療法、化学療法などを組み合わせて行います。

髄膜腫(ずいまくしゅ)

40歳から60歳の女性に多い脳腫瘍です。原因ははっきりせず、脳の内部ではなく外側(頭蓋骨の裏側)にできる腫瘍で、画像診断ですぐに判別できます。

吐き気や嘔吐、頭痛などが朝続く…といった症状が出ますが、これは脳を外側から圧迫していることから起こる症状です。

CTで腫瘍が見つかった場合は頭部の皮膚を切開し、頭蓋骨を腫瘍のサイズに切り取らなければなりません。摘出後は切り取った頭蓋骨を戻し、皮膚を縫い合わせます。

神経膠腫(しんけいこうしゅ、グリオーマ)

これは、病名ではなく悪性腫瘍のひとつを指します。前頭葉と頭頂葉の界で発生する場合は手足に障害が発生し、脳のどの部位に起こるかで症状が決まってきます。

神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)、つまり神経細胞ではなくグリア細胞とも言われるものに異常を来たすことから、名付けられました。

神経細胞の50倍もの数がある神経膠細胞は、神経細胞の動きを助ける役割がありますが、それが果たせないため、腫瘍としてどんどん進行し、悪性になった場合は余命率が落ちることでも知られます。

治療方法は摘出、放射線など様々ですが、厄介な局面が多いため、治験協力を求める大学病院が多く存在します。

(3)他のがんから発生する「転移性脳腫瘍」

原発性に対して「転移性」と言うことからも解るように、別の臓器がんから飛び火してくる脳腫瘍です。

転移の元の6割は肺がんで、次に消化器系16%、乳がん11%となっています。悪性腫瘍は進行が早く、特に脳の場合は開頭手術による摘出手術が最も効果的です。

放射線による全脳照射(頭部めがけて360度から放射線を当て、腫瘍を焼き切る治療方法)も行われていますが、一度に行える時間は限られ、数週間置いて再び行うなど場合もあります。

ただ、最近は日々放射線医療機器が進歩し、定位的放射線手術(脳の3D断面画像を下に、ミクロン単位でコンピューターに腫瘍位置情報を分析させ、照射する)の効果が上がっています。

その他には「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」があります。これは、原子炉等から発生する中性子とほう素との反応を利用する手術方法。

正常細胞にあまり損傷を与えず、腫瘍細胞のみを選択的に破壊できるため、がん細胞と正常細胞が混在している悪性度の高い脳腫瘍手術として注目されています。


 

きっかけはお医者さんの言葉でした。

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今回のまとめ

1)脳は大脳と小脳とに大きく2つに分かれている

2)大脳は人間の感情や思考、行動に深く関係している

3)脳の病気は大きく分けて3つある

4)脳腫瘍は良性と悪性で大きく違う

脳の病気は頭痛や吐き気といった症状で、初めてわかるものや事故による脳障害など、様々です。

ですが、脳の病気は必ずと言って良いほど「手足の震え」「失語症」「性格異変」…といった問題行動で判明します。なにかおかしい…と周りが気づいた段階で、神経内科や脳神経外科に診療してもらうのが一番です。