クローズアップされた目

緑内障は40代で17人に1人がかかるといわれている病気です。また、緑内障は失明率が、糖尿病を上回り1位です。

しかし、緑内障について正しい知識を持っていれば、失明を防ぐことができます。自分は若いから大丈夫、コンタクトレンズの定期健診を受けていないけど「まぁ、いいや」と思っている方は、要注意です。

緑内障はある日突然悪化し、救急車を呼ばなければならないような症状が起きることがあります。この機会に正しい知識を身に着けてください。


   


緑内障の5段階の症状!4つの緑内障の種類とは


 1)眼圧とはなにか

緑内障は、眼球から脳へ映像を伝えている視神経という神経が委縮する病気です。

視神経は束になっているので、数本が委縮しても正常に機能しますが、全体の50%以上が委縮すると視野に異常がおこります。

視神経の委縮は眼圧が高くなると徐々に圧迫されて委縮し始めます。この眼圧とは、一言でいうと「眼球の硬さ」です。

まぶたを閉じて眼球を押すと硬さを感じます。これは、正確に映像を脳に届けるためにはある程度の硬さが必要だからです。

眼球の硬さは、房水という眼球内を循環しているによってコントロールされています。

毛様体で房水が産出され、眼球内を循環して栄養補給と新陳代謝をうながして、隅角で排出されて血管内へ流れ込みます。

眼圧というのは、房水の産出と排出により、10㎜Hgから21㎜Hgに保たれています。

しかし、なんらかの理由で房水の排出が滞り、眼球内に房水がとどまると圧力が高まり、視神経の委縮が進みます。

この時の眼圧が21㎜Hgを超えると異常値とされ、緑内障と診断されます。


2)緑内障の原因は4タイプ

緑内障には原因別に下記の4つに分けられます。このうちの“原発〟とは原因不明という意味で、緑内障の90%がこの原発型です。

(1)原発閉塞隅角緑内障

房水の排出口がふさがれて発症します。遠視の人が多く発症します。また、50代前後の女性に多く、発症率では男性の2倍の女性が発症しています。

この緑内障はある日突然、房水の排出口がふさがれ、眼球内に房水がたまるため症状は急性化しやすいため、急激に悪化する場合が多いといわれています。

(2)原発開放隅角緑内障

房水の排出口の繊維柱帯が目詰まりをおこして緑内障を発症します。年齢が40歳以上家で族内に緑内障の人がいる、または近視が強い人が多く発症しています。

男女比は同じぐらいで、4つのタイプの中では比較的、発症頻度が高いタイプです。

(3)正常眼圧緑内障

名前の通り眼圧は21㎜Hg以下であるのに緑内障と診断される緑内障です。この緑内障は視神経が弱いと発症します。神経は身体中を走る電気コードのようなものです。

視神経というコードが細く弱いと、弱い力でも圧力がかかれば委縮してしまう、というのがこの緑内障の特長です。

この緑内障は近年増えてきていますが、眼圧が正常であるため、眼圧検査では発見することができません。

(4)先天緑内障/発育異常型緑内障

隅角の先天的な異常により発症する緑内障です。近年、眼鏡やコンタクトレンズを作る時に、健診で医師から視神経に先天性の異常があるので、定期的に検査をするように勧められたという方が増えています。

軽度の異常は日常生活に支障はありませんが、少しの眼圧異常で緑内障になりやすいため、1年に1度は視野の検査を受けるようにしましょう。

Gynecologist analyzing tests results


3)緑内障の2つの症状とは

緑内障には急性と慢性の2タイプがあります。割合は急性10%慢性90%と圧倒的に慢性タイプが多くなります。

(1)急性の症状

急激な目の痛み、頭痛、嘔吐や多量の汗といった症状が現れます。これは眼圧が急激に上昇するためにおこります。

正常時には透明な角膜がにごるため、目のかすみや虹視(照明等を見ると虹の輪のようなものが見える)がおこります。急性症状が出ると早くて1晩遅くとも数日で失明に至ります。

すぐに眼科を受診すれば、ほとんどの場合は失明に至りませんが、頭痛と嘔吐や多量の汗という症状にとらわれ、内科などを受診してしまうと見落とされてしまうことがあります。

急激な目の痛みを感じたら緑内障を疑ってください。

(2)慢性の症状

・早期

症状はなく、神経の委縮がはじまっているが検査をしても、異常なしと言われます。

・初期

網膜の中心ではなく、少し上の部分や鼻に近い部分が見えにくくなるが、自覚症状はありません。検査で発見されるようになります。

・中期

網膜の中心上部から鼻の方へ向かって弓形に視野障害がおこります。視野の4分の1が欠け、自覚症状が出てきます。

・末期

視野の障害がおこり、テレビの一部が見えない、新聞や雑誌で文字が抜けてしまうなど、生活に支障がおこります。

視野の中心部は見えますし、視力低下もありませんが、常に筒をのぞいているような状況のため、歩行障害もおこり始めます。

しかし、これ以上悪化すると中心部の視野もなくなり、視力は次第に低下して失明します。


   


今回のまとめ

1)眼圧は眼球の硬さをコントロールする、房水の産出と排出により変動する

2)緑内障の症状は急性と慢性があり、頭痛を伴う眼の痛みは緑内障を疑う

3)緑内障の原因は多くが原因不明