女性に資料を見せて話す男性医師

生理前の不調に悩む女性は多くいると思います。毎月憂鬱だという人もいますよね。生理前に感じる不調はさまざまですが、頭痛を感じる人は多いのではないでしょうか。

今回は生理前の頭痛を感じる原因対処法をご紹介いたします。


   


生理前の頭痛の3大原因!4つの対処法とは


1)生理前の身体の変化

女性の生理前には、ホルモンの急激な増減とセロトニンの分泌異常がおこります。

まずホルモンの急激な増減とは、女性ホルモンのエストロゲン卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)は生理周期によりバランスが変化します。

プロゲステロンは妊娠を維持するためのホルモンであり、基礎体温を高温期にします。

また、プロゲステロンは排卵後に増加し体内の水分を貯蓄する役目があるため、さまざまな器官で浮腫がおこります。

生理前に浮腫を感じるのはそのためです。この浮腫は脳内にもおこり、これが生理前の不快な症状、つまり月経前症候群(PMS)の主因といわれています。

セロトニンの分泌異常とは、月経前には脳内モルヒネといわれるβ-エンドルフィンや脳内神経伝達物質セロトニンが低下します。そのため、うつ症状やネガティブ思考になりやすくなります。

他にもインシュリンの効果が低下するため、多量のインシュリンが必要になります。そのため、麺類やパンだけなど炭水化物のみの食事をしていると、精神的に不安になったりイライラしやすくなります。

さらに、鉄分が不足することで月経前症候群(PMS)の症状を増悪させます。


2)生理前の3種類の頭痛

生理前の頭痛には3種類あります。

1)緊張型頭痛

エストロゲンとプロゲステロンの濃度が急激に増減することにより、自律神経系が乱れて脳の血管が収縮して血流が悪くなることでおきます。

症状は一般的な緊張型頭痛頭と同じで、頭が締め付けられるような鈍い痛みがあり、頭重感、額や目の奥が痛む、頭に膜かかったようにボーっとする、肩こりや首こりの症状があります。

2)月経関連片頭痛

セロトニンが減少することが原因で、脳の血管が拡張しておきます。

症状は一般的な片頭痛と同じで、ズキズキと脈打つように痛む、目がチカチカする、吐き気が伴うこともあります。

ただし、一般的な片頭痛よりも痛みが強いうえ痛む時間が長く、市販薬が効きにくいという特徴があります。

もともと片頭痛持ちの人は重症化することが多い傾向にあります。

3)虚血性貧血に伴う頭痛

生理前は血液が子宮へと大移動するため貧血のような症状が出ます。頭痛以外の症状は、頭がゆれるような感じめまい、立ちくらみ、吐き気などがおこります。

上記の3つとは別に、月経前症候群の予防や、月経困難症の治療で、ピルを服用している人は、ピルが原因で片頭痛がおこりやすくなることがあります。

ピルにはエストロゲンとプロゲステロンはが含まれており、片頭痛は血液中のエストロゲンが低下する時に生じることが多いといわれています。

また、片頭痛の人がピルを使用する場合、片頭痛の前触れがおきるか、おきないかでピルの服用ができない場合があります。

ピルを服用する場合には、必ず片頭痛がおきやすいことを医師に伝えてください。

気分が悪い女性を問診する医師


3)生理前の頭痛への4つの対処法

生理前の頭痛を予防するには、規則正しい生活、軽い運動、休養・リラックス、睡眠が基本といわれています。

これらの基本に加え、これからご紹介する4つの対処法の中からご自身に合った対処法をプラスしてみてください。

1)頭痛ダイアリー

生理周期を把握するために、基礎体温表をつけるように頭痛ダイアリーをつけましょう。ダイアリーをつけることで、自分が月経関連頭痛なのか、一般的な頭痛かを知ることができます。

頭痛ダイアリーはPCで検索すればダウンロードできるものがあります。

月経関連頭痛は通常の片頭痛よりも痛みの度合いが強いため、その恐怖心から月経前以外の日に頭痛をおこすようになることがあります。

頭痛の周期を知れば、自分の体調に合わせて仕事のスケジュールや遊びの予定を立てることができ、身体が楽になるだけでなく、精神的な負担を軽減することができます。

2)消炎鎮痛剤

痛みがある時は消炎鎮痛剤を飲みましょう。一般的な市販薬でも構いません。しかし、月経関連片頭痛は市販の消炎鎮痛剤では対処できない場合があります。

それにも関わらず、市販の消炎鎮痛剤を服用すると薬物乱用頭痛をおこします。市販の消炎鎮痛剤が効かない頭痛は、他の病気が隠れていることもあります。

効き目がないからと、用法用量を無視した服用は絶対にせず、病院へ行きましょう。

病院では、市販のものより強めの消炎鎮痛剤を処方される他、消炎鎮痛剤が効かない場合は、月経前から月経終了までの短期間トリプタンを服用する、ホルモン療法としてエストラジオールを服用する方法があります。

病院へ行く場合は、PMSに精通する婦人科、頭痛に精通する脳神経内科、脳神経外科や頭痛外来へ行きましょう。

3)漢方薬

即効性はありませんが、数ヶ月続けることで徐々に効果を感じることができます。

・桂枝茯苓丸

体力がある人に向いています。頭痛、のぼせ、めまい、肩こり腹痛に効きます。

・当帰芍薬散

体力のない人に向いています。鎮静作用があり、血流を改善します。頭痛、肩こりの他、利尿作用もあることから、むくみにも効きます。

4)食べ物

生理前の頭痛を予防する食べ物は、マグロ、カツオ、牛レバー、鶏レバー、にんにく、貝類、玄米があります。バランス良く食べましょう。

また、貧血が原因の頭痛では、ヘム鉄を摂りましょう。ヘム鉄はかつお、レバー、など魚や肉に含まれており吸収が良いのでおすすめ。

また、ヘム鉄を含んでいても吸収が悪いプルーン、野菜類、大豆などの豆類、ひじき、海藻類、はビタミンCや果実酸や動物性タンパク質と一緒に摂ると、吸収が良くなるので組み合わせて摂るようにしてください。

生理前の頭痛には、冷たい飲み物よりも温かい飲み物が良いです。


   


今回のまとめ

1)生理前の女性のカラダにはホルモンの急激な増減とセロトニンの分泌異常がおこる

2)生理前の頭痛は緊張型頭痛、月経関連片頭痛、虚血性貧血による頭痛の3つ

3)生理前の頭痛対処法は頭痛ダイアリー、消炎鎮痛剤、漢方薬、食べ物の4つ