患者に問診を行う男性のドクター

普段の生活の中で、慢性的に立ちくらみと頭痛が同時にやってくることはないでしょうか。仕事や勉強、家事などの日常生活に支障が来すほどなら、何かの悪い病気かもしれません。今回はただの立ちくらみでだけではなく、頭痛を伴う原因・症状・病気の可能性・対処方法をお伝えします。


   


立ちくらみと頭痛が同時に!考えられる3大原因と対処方法


1)症状の解説!立ちくらみの種類と特徴の違い

(1)めまいがしてしゃがみ込んでしまう

座っている状態から起き上がるとふらっとめまいが起きて下にしゃがんでしまうというものです。数十秒〜1分ぐらいで収まり、再び立ち上がることができます。倒れ込む直前は、目の前が暗くなることや血の気がひくような感じがします。

(2)吐き気や発汗がある

めまいがするだけでなく、吐き気や汗をかくという症状もあります。横になり、2〜3分ほどで回復する場合がほとんどです。吐き気は、めまいがした時に眼球が反対方向に動く眼振が理由で起きます。耳の中にある前庭神経が刺激されるからだと言われています。

2)何が原因?立ちくらみで頭痛が伴う3大原因とは

(1)過度なストレス

ストレスを溜めすぎると、自律神経の交換副神経が緊張してしまい、ホルモンバランスが崩れて体全体の機能が低下します。脳に流れる血液も足りなくなり、血管を収縮するのが困難になるためたちくらみや頭痛が起きます。他にも妊娠時の血流の変化、薬物の副作用などがあります。

(2)生活習慣

不眠や十分な栄養を取らない食事を続けていると、疲労や倦怠感が現れ、血液のめぐりが悪くなり、貧血などが起きて立ちくらみや頭痛が起きます。普段の食事にビタミン豊富な野菜や大豆を摂らずに、ジャンクフードやコンビニ弁当で済ましている人は注意が必要です。

(3)病気によるもの

脳の病気により立ちくらみと頭痛が起きることがあります。動脈硬化によりもろくなった血管に高血圧が加わり破れて起きる脳出血や脳の血管にできた血栓が詰まることで起きる脳梗塞などの脳卒中と呼ばれる病気が原因となることがあります。それらの病気の初期症状として頭痛やめまいが起きるので、ただの疲れのせいだと勘違いしてしまう場合があります。

doctor giving pills to woman at hospital

3)試したい応急処置!立ちくらみへの対処法とは

(1)すぐ横になる

立ちくらみがしたら倒れて怪我をしないようすぐにしゃがみましょう。頭痛がするのならベッドなどで横になることをお勧めします。仰向けになり両手を伸ばして握る動作と開く動作を10回ほど繰り返すと血行がよくなり、回復します。立ち上がる時は仰向けの状態からいきなり立ち上がるのではなく、横向きになり手をついてゆっくり起き上がりましょう。

(2)体を温める

自律神経を回復させるには体を温めるのも一つの手です。体を温めると血行がよくなるので、回復の助けになります。立ちくらみがしたら横になりタオルケットや毛布で体を温めましょう。回復してきたらその日の入浴はいつもより長くゆっくり入って体を温めましょう。

4)症状が続く場合に・・考えられる3種類の病気とは

(1)起立性低血圧症

脳に送られる血液が一時的に少なくなると起立性低血圧症になる可能性があります。寝た状態から素早く立ち上がると立ちくらみや頭痛、吐き気などの症状がでます。場合によっては失神することもあります。立ち上がった時の重力で、脳の血液が下がるため、このような症状が起きます。

(2)貧血

貧血によってめまいや立ちくらみ、頭痛が起きる場合もあります。貧血は血液中の赤血球やヘモグロビンの色素などが酸素をうまく供給できなくなることで起きます。貧血になる原因は、ビタミンCや鉄分、たんぱく質などが不足することで起きます。特に出産後は鉄分が不足がちになるので注意が必要です。

(3)脳卒中

脳の血管が破れる脳出血や、知らない間にできた血管のこぶが破裂するくも膜下出血、動脈硬化により脳の血管が詰まる脳梗塞などの脳血管障害のことを脳卒中と言いますが、後遺症や最悪死に至る怖い病気です。初期症状として立ちくらみや頭痛などが出てくると言われています。脳卒中になる原因としては、高血圧、肥満、ストレス、糖尿病などが挙げられます。脳卒中は脳神経外科や脳神経内科などで診てもらうことができます。

患者に薬の説明を行う医師

5)専門家で検査を!治まらない場合にすべき検査方法とは

(1)血液検査

立ちくらみが続くようなら、内科で血液検査をして原因を調べてもらいましょう。血液検査は体内部の状況が良く分かるので、立ちくらみの原因を調べやすいとされています。血液に含まれるヘモグロビンの基準値が男性で13.0〜16g、女性で11.5〜15gほどとされおり、血液検査でどれくらいなのか調べることができます。基準値を下回ると貧血の可能性が高いと言われています。

(2)血圧検査

低血圧が原因で立ちくらみになっているのかもしれません。低血圧を測る場合は、座っている状態と横になっている状態の時に測ります。横を向いている時の数値と比較して起立後1分〜10分までの最高血圧20mmhg以上または10mmhg以上最低血圧が低下すれば低血圧だと言われています。

(3)CT検査

CT検査は、体にエックス線を照射して通過したエックス線量をデーターにしてコンピューター処理をすることで体内部を画像化することができるものです。検査は脳神経内科や脳神経外科で受けることができます。CTは手間と時間がかからない検査にも関わらず、脳出血の診断に強いと言われています。脳梗塞においては分かりにくいため、より精密なMR検査も受けることをお勧めします。

6)病気の場合には?行われる可能性のある治療方法

(1)薬物療法

起立性低血圧症であるならば、神経内科などで立ちくらみに良いとされる漢方薬、ビタミン剤、自律神経を活性化させるメチコバールが処方される場合があります。まずは問診から始まり、血液検査や血圧検査を行ってから医師が処方するかどうか判断します。市販にも立ちくらみの薬が売っていることもありますが、自己判断では自身の体に合うかどうか分からないので、担当医の指示に従う方が無難です。

7)日常生活から改善を!立ちくらみへの予防習慣とは

(1)鉄分を意識して摂る

鉄分は、血液を作って酸素を運ぶ効果があり、立ちくらみを予防してくれます。1日の必要な摂取量は男性で12mg、女性で15mgとされているので、これを下回らないようにしましょう。あさりは100g中3.8mg、豚レバー100g中13.0mg含まれています。ひじきでは乾燥しているもので100g中55mgも含まれていると言われています。さらにビタミンCが多いピーマンやニガウリなどと一緒に食べれば鉄分の吸収率が上がります。

(2)ストレスや疲れを溜めない

自律神経がすり減らないように、ストレスや疲れを感じたら休息を取ることが大切です。無理に仕事や勉強を続けて倒れ、治療期間が早期の療養より長引いてしまうこともあるので注意しましょう。ストレスを解消するのは、趣味を楽しむことや、運動などをすると良いと言われています。普段とは違うことをすると、脳は刺激されることで活性化されてリフレッシュします。体全体を使うジョギングは血行もよくなるので、貧血の予防にもなります。バッティングセンターなども刺激が強く楽しくできるスポーツなのでお勧めです。


 


今回のまとめ

1)症状の解説!立ちくらみの2つの種類と特徴の違い

2)何が原因?立ちくらみで頭痛が伴う3大原因とは

3)応急処置!立ちくらみへの2つの対処方法とは

4)症状が続く場合に・・考えられる3種類の病気とは

5)専門家での検査を!治まらない場合にすべき検査方法

6)病気の場合には?行われる可能性のある治療方法とは

7)日常生活から改善を!立ちくらみへの予防習慣