喉の診察を行う医師

みなさん、痰が絡んだりすることってありませんか。風邪をひいていない時でも痰が絡みやすい方はいると思います。しかし、痰が出るということは身体の病変のサインであります。

今回は痰が絡む病気や原因、治療方法などをご紹介します。


   


痰が絡む場合の6つの病気の可能性!治療方法とは


1) 痰が絡む場合の7つの症状

(1) 咳込み

咳をすることが多くなります。咳払いを頻繁にすることもあります。痰が詰まらないようにしたりする為の自己防衛でもあります。

(2) 息苦しさ

痰が絡み、痰の状態によっては呼吸がしずらくなったり息苦しさを感じたりすることがあります。

(3) 発熱

微熱が出ることや、高熱がでることがあります。

(4) 喘鳴

ヒューヒューと痰が絡んだり気管が狭くなることによって、喘鳴が出ることがあります。

(5) 痰の色

痰の色が、緑色、黄色、血の混じった色の痰が出ることがあります。

(6) 喉の痛み

痰が絡んだり、咳や咳払いのしすぎなどによって、喉に痛みを生じることがあります。

(7) 鼻水

痰の絡みと共に鼻水がでることがあります。鼻水の色も水滴のようなサラサラした鼻水から、粘着質な黄色、緑色といった鼻水が出ることがあります。

2) 痰が絡む場合の4大原因

(1) 空気汚染

空気が汚れていたり人工的に作られ気化された、化学物質「PM2,5」など吸うことで痰の絡みがでることがあります。

(2) アレルギー

アレルギーを持っている方は、花粉の時期や季節の変わり目などに敏感です。埃などによっても痰が絡むことがあります。

(3) 細菌やウィルス

細菌やウィルスに感染することで、痰の絡みが出ることがあります。痰は身体に悪い物を出すという防衛機能の為、微量の感染でもその他の症状がでることがなく一時的に痰の絡みが強くなることがあります。

(4) 病気

痰の絡み、色の変化やその他の症状が出始め病気によって、痰の絡みが強くなることがありあます。

3) 痰が絡む場合への4つの対処法

(1) 市販薬

痰の絡みが出た時に一時的な対処法としてご紹介します。去痰剤という痰を出しやすくする薬などがドラッグストアなどで販売されていますので、受診することが一番ですが、時間がない方や受診前などに服用することをお勧めします。

(2) カフェイン

痰が絡んで息が苦しい時など、コーヒーを飲んでみましょう。カフェインなどには気管支を広げる作用などもありますので、痰も出しやすくなり呼吸も楽になるでしょう。

(3) 側臥位「そくがい」

痰が絡んで、息が苦しく寝れない場合など横に向いて足を少し曲げて寝てみましょう。

痰が詰まることも防げますし呼吸も楽になる為、夜間帯などに病院が開いてない時間などに側臥位にしてみましょう。介護施設や病院でも対処法などで使われている技術です。

(4) ファーラー位

30度~60度と上半身を上げて様子を見てみましょう。痰が絡んで息が苦しい時などに上半身を上げて過ごすと呼吸が楽になります。介護施設や病院などでも使われている対処法の一つで技術です。

※上記の対処方法はあくまでも瞬間的な対処方法となります。痛みや違和感が続く場合は、速やかに専門医で検査を受けましょう

Closeup on medical doctor woman writing in clipboard

4) 痰が絡む場合に考えられる6つの病気

(1) 風邪

細菌やウィルス感染や身体の免疫力が低下してる時などに発症する病気です。痰が絡む、鼻水、咳が出る、発熱などの症状があります。

(2) インフルエンザ

インフルエンザウィルスに感染することによって発病します。時期や年によってA型B型が流行ったりと異なりますが、A型は急な発熱や寒気など起き風邪症状がでます。

B型は微熱が続いたりとなかなか気づかないことなどがあります。痰の絡みが強くなります。

(3) 喘息

汚れた空気を吸ったり、タバコの副流煙をすったり花粉の時期などや風邪と併発することがあります。

気管支という肺とつながっている部分が狭くなり、肺に十分な酸素を送れなくなる病気です。咳や痰の症状がでたり、重度になれば呼吸困難で死亡する方もいる病気です。

(4) 花粉症

花粉によってアレルギー症状が起こる病気です。時期や植物の種類によって発症の仕方も異なりますが、症状は鼻水や痰が絡むことなどがあります。

(5) 肺炎

風邪の菌や細菌によって引き起こされる病気です。ウィルスや誤嚥によっても起きます。咳や痰、呼吸困難や肺の痛みなどの症状がでます。

(6) 肺結核

結核菌という細菌が体内に入り込み、感染して起こる病気です。咳や血痰など微熱が続いたり肺の痛みなどが症状としてあります。

昔は労咳と呼ばれていた死亡率の高い病気でしたが、今は医学の進歩などにより治療が可能な病気です。

5) 痰が止まらない症状への6つの検査方法

(1) 聴診

小さい診療所でも行う検査です。聴診器という器具で、背中や胸などに当て呼吸音などを聴き取ります。

息を吸った時や吐いた時の音で正常か異常かを聴き取り診断します。診療所やどこの病院でもまず行われますが、呼吸器内科をお勧めします。

(2) レントゲン

健康診断でも行われる検査です。胸部レントゲン撮影をします。気管支の状態や肺の状態などを調べることができます。診療所でも検査できますが、呼吸器内科をお勧めします。

(3) 血液検査

採血して、血液中の成分を検査します。炎症反応やインフルエンザなどウィルス反応を調べることができます。診療所でも検査することができますが、呼吸器内科を受診することをお勧めします。

(4) 胸部CT検査

胸部をCT検査し画像処理して異常などを調べる検査です。X線よりも細かく調べることができます。レントゲンと同じく、異常がある場合は白く写ります。

また造影剤など注入し検査することによって、血管なども調べることができます。微量ですが被ばくするため妊婦などは説明することをお勧めします。

呼吸器内科を受診することが良いですが、置いてないところもあるので総合病院へ受診することをお勧めします。

(5) 肺シンチグラム

呼吸器内科や総合病院などで検査が行われます。呼吸機能や肺の血流障害などを調べる検査です。テクネシウムという製剤を注入し、正面、後ろ、斜めと撮影し画像処理した後に診断します。

血管が狭くなっていると注入した製剤が写らず、血流が悪い部分は薄い画像として異常が確認されます。薬物アレルギーの方などは事前に説明しましょう。

検査中なども気持ち悪くなったりなどしたら看護師などに言いましょう。呼吸器内科へ受診することをお勧めします。

(6) 喀痰検査

痰を取り、痰の中にあるウィルスや細菌その他の成分を調べ検査します。血痰が出た時や痰の色を説明した際に行われることがあります。

診療所でも行われることがありますが、呼吸器内科へ受診することをお勧めします。

Stethoscope in hands

6) 痰が止まらない症状への3つの治療方法

(1) 薬物療法

痰が絡むなど症状がある場合は去痰剤や感染からくる症状には抗生物質を処方されることがあります。

咳止め、解熱剤、気管支拡張剤など組み合わせて処方される為、副作用や状態が改善されない時はすぐに受診し医師と相談しましょう。

(2) 吸入

気管支拡張剤を入れた器具から出る白い霧を吸入することによって気管支を広げ呼吸を楽にする治療法です。喘息発作などがひどい場合などに行われます。

(3) 点滴

気管支拡張剤の点滴をすることにより、気管支を広げ呼吸を楽にする治療法です。また抗生剤なども点滴することもあります。

7) 痰へ日常からできる4つの予防習慣とは

(1) 加湿

部屋の湿度に気をつけ、加湿器を使用して乾燥を防ぎましょう。湿らしたタオルを、置いとくだけでも加湿効果が出るので、加湿器がない方などお勧めです。

(2) 食事

3食食べるように心がけ、野菜、魚、肉とバランスの良い食事をしましょう。栄養のある食事を摂取することにより、体の免疫力が上がるので風邪の予防につながります。

(3) タバコを控える

タバコは肺や気管支にダメージを与えます。喫煙する方は、咳や咳払いなど、痰が絡むことが多くなることがあります。

タバコを控えたり、禁煙外来などに行くことによって、痰や咳などの症状は軽減されます。そして、いろんな病気の予防につながります。

(4) マスク着用

外出時などマスクを着用することにより100%とは言えませんが、風邪を予防できたり花粉や汚染された空気を吸うことを抑えることができます。痰が絡むことが軽減されるでしょう。


   


今回のまとめ

1) 痰が絡む場合の7つの症状

2) 痰が絡む場合の4大原因

3) 痰が絡む場合への4つの対処法

4) 痰が絡む場合に考えられる6つの病気

5) 痰が止まらない症状への6つの検査方法

6) 痰が止まらない症状への3つの治療方法

7) 痰へ日常からできる4つの予防習慣とは