手に病気の違和感を感じている女性

人前で話す時などに緊張していて手が震えることってありますよね。もちろん冬の寒い日にそんな経験をする事もあると思います。

慢性的に手が震える症状には脳障害など大きな病気が潜んでいるケースもあります。今回は手が震える原因・治療方法などをお伝えします。


   


手が震える5つの病気!原因・治療・予防方法


1)手が震える5つの種類と症状の違い 

手が震えることを医学的用語では振戦といいます。筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことによって震えが現れている状態のことを言います。まず振戦の種類について見ていきたいと思います。 

(1)生理的振戦 

寒さやストレス、緊張からくる震えです。ほぼ一定の周波数でもって、不随意に(意思とは関係なく)無目的に起こるもののことを言います。 

(2)本態性振戦 

特に原因となる病気がないにもかかわらず震えだけがあるケースで、振戦の中で最もポピュラーなものです。「本態性」とは、医学用語で「原因不明」ということを言います。

本態性高血圧などのようにも使われるので、ご存じの方もいらっしゃるかも知れません。 

(3)安静時振戦 

安静(筋の随意収縮が全く見られない状態)にしている時に、震えが現れますが、動かすと止まります。パーキンソン病の代表的な症状です。 

(4)動作時振戦 

随意行動にともなっておこる振戦です。姿勢振戦と運動時振戦に分けられます。姿勢振戦は、手を一定の場所で保とうとすると震えが起こるケースです。

グルメ番組で手がアップになった時に震えているのを見たことがある方も多のではないでしょうか。 

生理的振戦や本態性振戦のことが多いですが、中には甲状腺機能の障害など、病気が原因で起こるケースもあります。    

(5)運動時振戦 

動作にともなって起きる振戦です。本態性の振戦と病的な振戦の両方のケースが考えられます。 

・単純運動時振戦 

例えば飲み物を飲む時にコップを持つと震えが出るケースで、口元まで来ると震えが収まるような場合です。本態性振戦のことが多いようです。 

・企図振戦 

何か目的のある事をしようとすると手が震えるようなケースです。先の例だと、コップを 口に近付けるほど酷くなるような場合が企図振戦にあたります。小脳の障害で起こる場合が多いようです。 

・羽ばたき振戦 

 手を広げたり腕を伸ばしたりした時に、ゆっくりとした不規則な震えが起きるケースで す。肝機能障害が原因である事が多いようです。 

2)手が震える5大原因とは 

(1)本態性のもの 

いわゆる「原因不明」で起こるケースです。高齢になるに従って増えてきますが、その場合も老化が原因という訳ではありません。 

(2)神経変性 

原因不明の神経の変性によって起こるケースです。パーキンソン病が代表的疾患です。 

(3)極度のストレス 

パニック障害と同じように、不安障害の症状として起こるケースです。 

(4)アルコール 

アルコール依存症の典型的な症状です。 

(5)病気 

肝機能障害や脳の疾患、肝臓や甲状腺など様々な原因で震えが起こることがあります。 

Female doctor making notes

3)手が震える症状が続く場合の5つの病気 

(1)パーキンソン病 

手が震える場合の病気でまず考えられるのがパーキンソン病です。ゆっくりと進行する神経が変性する疾患ですが、現在の所はっきりとした原因は分かっていません。 

俳優のマイケル・J・フォックスさんや、元プロボクシング世界チャンピオンのモハメド・アリさんが罹患したことでも知られるようになりました。 

安静時の手の震えのほかに、動き出すまでに時間がかかり、いざ動くとストップが利きにくいという、突進歩行という歩行困難も特徴です。 

(2)アルコール依存症 

アルコールに対する身体的依存性のため、アルコールを絶ったりすることで手の震えが起こります。 

(3)書痙(しょけい) 

文字を書こうとすると手が震え、書字困難が著しい場合です。パニック障害と同じ不安障害の一種とされており、極度のストレスが原因だと言われています。 

(4)甲状腺機能亢進症 

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで交感神経が過度に優位になり、異様に汗をかいたり、手が震えたり、疲れやすくなったりします。眼球突出も代表的な症状の一つです。 

(5)脳梗塞 

脳の血管が詰まって、血液が流れなくなった先の細胞が壊死する病気です。壊死した部分によって手が震えたり、めまいやしびれなど様々な症状が現れます。 

4)手が震える場合の対処法 

本態性振戦であればそれほど心配することはないと思いますが、日常生活に支障をきたすような場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。

自己判断で放置していると、思わぬ病気を招いてしまう危険性もあります。 

5)手が震える場合にすべき3つの検査法 

(1)MRI 

脳梗塞が疑われる場合には、MRIによる画像診断が有効です。

3割負担の場合、単純MRI検査で8,000円程度、造影MRI検査で10,000円から13,000円ほどの所が多いようです。神経内科や脳神経科、脳外科などで診てもらえます。 

(2)エコー 

脳梗塞の場合に頚部に超音波を当て、頸動脈の状態を確認します。3割負担の場合、3,000円前後の所が多いようです。脳ドッグの検査項目にも入っています。 

(3)問診 

アルコール依存症や書痙など、精神的な疾患の場合は心療内科での問診を行います。費用は病院によってまちまちなので、電話で聞くかホームページで調べるとよいでしょう。 

Closeup on concerned medical doctor woman sitting in office

6)手が震える場合にすべき4つの治療法 

治療期間や費用に関しては患者さんによってまちまちです。特にアルコール依存症などは、長期にわたって経過を観察する必要があります。担当のお医者様に相談されるとよいでしょう。 

(1)投薬治療 

症状に対する対処療法として、また脳梗塞の後に投薬治療が行われます。 

(2)カウンセリング 

アルコール依存症や不安障害の一種である書痙などの場合には、カウンセリングによって問題を明確にして、症状の改善を図ります。 

(3)手術 

病巣を取り除いて回復するような状態であれば、手術も選択肢に入ります。 

(4)リハビリ 

パーキンソン病の場合には、投薬治療と並行して、筋力を維持するようリハビリを行うことが大事です。 

7)手の震えを予防する為の3つの生活習慣 

(1)生活習慣の見直し 

特にアルコール依存症の場合には、ストレスの原因となるものを明確にし、逃避行動に走らないようにすることが大事です。不安障害もストレスが原因になるので、同様のことが言えます。 

(2)食習慣の見直し 

一説によるとパーキンソン病患者さんは、冷たい食べ物や飲み物を好む傾向があるそうです。体を冷やすことは万病につながるので注意が必要です。 

(3)睡眠習慣 

いくら栄養に気をつけたり、運動をしていても睡眠が足りないと体の回復は追いつきません。しっかりと質の良い睡眠をとることがなによりも健康に取って大事です。 


   


今回のまとめ 

1)手が震える5つの種類と症状の違い 

2)手が震える5大原因とは 

3)手が震える症状が続く場合の5つの病気 

4)手が震える場合の対処法 

5)手が震える場合にすべき3つの検査法 

6)手が震える場合にすべき4つの治療法 

7)手の震えを予防する為の3つの生活習慣