男性の血圧測定を行う男性医師

血圧が低くて朝起きるのがつらい、顔色が悪い、満員電車に乗ると気分が悪くなる、など低血圧の人には人それぞれ悩みがあります。

その中に頭痛が辛いと悩んでいる人もいるでしょう。今回は低血圧と頭痛の原因、そして頭痛を解消する食事についてお伝えします。


   


低血圧の頭痛の6大原因!摂取したい4つの栄養素


1)血圧の数値とは

(1)血圧は病気を早期発見出来る指標

血液は心臓の縮小や拡張により血管に送られます。心臓の拍動時に血管にかかる圧力が血圧です。血圧は身体にある血管すべてにかかりますが、測定するのは上腕動脈です。

では、なぜ血圧を調べるのでしょうか。血圧測定では高血圧ではないかを調べます。これは心臓や脳の重篤な病気を引き起こすのが高血圧だからです。

血圧測定では上と下があり、上というのは最高血圧のことをいい、心臓が収縮した時に動脈にかかる圧力のことです。下というのは最低血圧のことをいい、心臓が拡張した時に動脈にかかる圧力のことです。

(2)血圧の正常値

それでは正常値とはいくつを指すのでしょうか。国で定めている正常値は収縮期血圧120mmHg未満、拡張期血圧80mmHgです。

しかし、血圧は1日の中で変動しますし、自宅で測るのと病院で測るのでも変動します。一般に正常値といわれるのは、収縮期血圧129mmHg未満、拡張期血圧84mmHgです。

血圧測定で上と下どちらかが超えると高血圧または高血圧予備軍になり、下回ると低血圧といいます。


2)低血圧の7つの症状とは

低血圧の症状は抗範囲であり、現れる症状は人により異なります。

(1)全身症状

身体がだるい、季節の変わり目に弱い、無理がきかない、疲れがとれにくい、低体温、乗り物酔い、など。低血圧の人の特徴で多いのが、朝起きられず午前中は不調だが、午後になるとだんだん元気になり、夜は元気になるという症状です。

(2)脳循環器系の症状

めまい(立ちくらみ、ふらふら感、浮遊感、回転性めまい)、頭痛、頭重、身体が揺れているような身体動揺感、耳鳴り、血の気が引く感じ、失神、眼の奥が痛いなど

(3)循環器系の症状

動悸、息切れ、胸の痛み、不整脈、頻脈、夕方になると下肢の浮腫(むくみ)出る、体位を変えると動悸がするなど

(4)呼吸器系症状

呼吸困難、過換気症候群、胸痛(狭心症と間違えられるような痛み)、胸部の不快感、息切れ、ため息、息苦しさなど

(5)消火器症状

食欲不振(特に朝ごはんが食べられない)、胃もたれ、朝の腹痛、便秘、下痢、腹が張る、気分が悪い、吐き気、嘔吐、偏食、食が細い、胃潰瘍、十二指腸潰瘍になりやすい、胃下垂、喉の閉そく感、過敏性腸症候群など

(6)慢性の痛み

肩こり、四肢末梢痛、四肢の冷え、しもやけ、顔面痛、腰痛、舌痛症、顎関節症、など

慢性的な痛みには、神経ブロック療法が効かないようなカウザルギア、反射性交感神経委縮症の他、線維筋痛症や慢性疲労症候群と低血圧が合併しているケースもあります。

(7)その他

眼精疲労、顔色が悪い(青白い)、夜間頻尿(3回以上)、下肢静脈瘤、汗をかきやすかったり、汗をかきにくかったりする。

Forgetful Senior Man Looking In Cupboard


3)低血圧で頭痛がおこる6つの原因

低血圧には急性と慢性があり、急性の場合は失血によるショックや心不全など他の病気が伴います。

また、慢性の低血圧にはいくつか種類がありますが、低血圧を引き起こす原因の病気があり、それにより低血圧を発症したものを、症候性低血圧といいます。

(1)症候性低血圧で頭痛を引き起こす代表的な疾患

・貧血

・肺結核などの感染症

・食後性低血圧(食後に血圧が下がる疾患)

・人工透析によるもの(透析中に血圧が変動するため突然立ち上がると血圧が下がる)

慢性的な低血圧は他にもあり、頭痛を引き起こすものは2つあります。

(2)起立性低血圧(寝ている時は正常な血圧だが、立つと低血圧になる)

(3)本態性低血圧(寝ていても立っていても血圧が低い)

なお、本態性や起立性の低血圧で、普段は頭痛の症状は出ないが、下記の症状が加わると頭痛をおこしてしまうケースがあります。

(4)神経症反応(低血圧の症状にとらわれて、すべてのことに自信が持てない)

(5)ストレスフル(繊細で細かいことが気になる性格のうえ、ストレスが加わった状況)

(6)過剰適応(低血圧の症状を隠し、健康な人と同じように振る舞おうとがんばりすぎる)

頭痛を回避するには、原因となっている疾患を治療すること、低血圧の症状である場合は血液循環を改善する、精神的な症状の場合はリラックスをするようにしましょう。


4)低血圧で頭痛がおこる場合へオススメな4つの栄養素

低血圧は体質だから仕方がないとあきらめず、自分の弱点を食事で改善して活き活きとした生活を送りましょう。

食事の効果を高めるには、食事や飲み物(お酒も含む)は温かい物を食べましょう。また、偏食はやめて、ゆっくりでも良いのでたくさん食べましょう。胃腸への血液供給を促すために、食後は休息を取りましょう。

(1)1日20~30グラムの塩分

高血圧の人は塩分控えめの食事ですが、低血圧の人は必要です。塩分は気にする必要はありません。

(2)チラミン

チラミンは血圧をコントロールします。チェダーチーズに含まれていますので、毎日少しずつ食べましょう。

(3)コエンザイムQ10

低血圧の中で特に起立性低血圧(立つとくらくらする)の人はコエンザイムQ10が不足している傾向があります。コエンザイムQ10は体内にある細胞のエネルギー代謝に必要です。

心臓や肝臓、腎臓、肺を正常に動かすには十分な量が必要です。また、これらの臓器から排出される活性酸素(体内を錆びつかせる原因)を吸収する際にもコエンザイムQ10が必要になります。

コエンザイムQ10は下記の食材に含まれています。牛肉、豚肉、鶏肉、卵、ブロッコリー、ウナギ、ナス、ピーナッツ、ゴマ、大豆、ニンニク、イワシ、キャベツ、サツマイモ、ジャガイモ、枝豆

これらに含まれているコエンザイムQ10は1日に必要な量に満たないため、サプリメントで摂取しても良いでしょう。

(4)お茶、コーヒー、紅茶

カフェインを適量摂ると自律神経(交感神経)を刺激し、心臓の力を高めて血液循環を良くします。また、一緒に砂糖やケーキ等を食べると、糖分が疲れた身体の細胞にエネルギーを補給することができます。


   


今回のまとめ

1)血圧の数値とは心臓が収縮・拡張した時に動脈にかかる圧力のこと

2)低血圧の7つの症状は全身に及ぶが症状は人によりさまざま

3)低血圧で頭痛がおこる原因は他の疾患と低血圧の症状(血液循環不良)、精神的なもの

4)低血圧を改善する食事は温かいものをゆっくり食べて食後は休息をとる