ドーナツを手に持つ女性の手

「仕事の合間に頭痛があると、甘いものを食べると良くなる」こんな生活を続けている人はいませんか。低血糖で頭痛がするのだから、甘いものを食べると治るのは当然と考えていませんか。

その生活と考え方が、次の頭痛の準備をしているかもしれません。今回は、低血糖と頭痛の関係についてお伝えをします。


   


低血糖の頭痛の2大原因!3つの解消方法とは


1)低血糖の2つの原因とは

そもそも低血糖とは「血管の中の糖分が少ない」ということです。なぜ、そのような状態になるか説明しましょう。

(1)身体の中にエネルギーとなるものが少ない

山で遭難した人が、水を飲むだけで何日も生き延びて救出されるということがあります。このような時には、身体の筋肉や脂肪を分解してエネルギーに変えているワケです。

もともと体脂肪が少ない人は、このような飢餓状態に弱いと言えます。

(2)インスリンが過剰に分泌されている

血管内に取り込まれた糖分が細胞に利用されるためには、インスリンというホルモンが必要です。食べ物が腸から吸収されると、膵臓からインスリンが分泌されます。

それが血液中の糖分の分解に必要な量以上に分泌されると、一時的に血管内の糖分が極端に減少して、低血糖になります。


2)低血糖で頭痛が起こる2つの理由

低血糖で頭痛が起きる原因は2つあります。

(1)インスリンの過剰分泌

インスリンが糖分の分解をしても余ってしまったという場合、活性酸素が発生して細胞を傷つけてしまいます。脳の神経も活性酸素の刺激を受けて、痛むという具合です。

なぜこのような事が起こるか説明しましょう。朝起きてから食事をする時間も無く、職場へ行きます。途中でコーヒーなどを買って飲む人もいるでしょう。

この時には、空腹ですから砂糖入りのものを飲むかもしれません。ここでも血糖は急上昇します。ちょっとイライラしながらも、何とか昼までがんばったから、昼食はガッツリと食べたいですね。

当然、血糖値は急上昇します。そのときにはインスリンがたくさん分泌されて血管内の糖分を分解、今度はインスリンが余ってしまって低血糖、頭痛が発生というしくみです。

(2)交感神経が働いている

低血糖の状態は生命の維持にかかわりますので、脳からアドレナリンホルモンが分泌されて、食べ物を得るように活動しろという指令が出されます。

アドレナリンは血管を収縮させるので、脳の血管も収縮されて頭痛が起こります。


3)低血糖の頭痛への2つの対策とは

低血糖は確かに頭痛の原因となりますが、問題なのは高血糖とその後に起こる低血糖の頭痛です。山で遭難した時のような低血糖は、急激に起こるものでは無くじわじわと起こります。

そのため、頭痛よりも眠気やあくびが出る・ボーっとするなどの症状のほうが多いと考えます。

(1)血糖値を安定させる

脳の細胞は、ブドウ糖がたくさんあるから良く働くかというと、そうではありません。工場でのラインの仕事と同じで、作業するモノが流れてこなければ仕事になりませんが、一度にたくさん流れてきても、処理しきれなくなります。

理想は必要な量が、常に流れてくるという状態です。しかし、いつも食べ物を口にしていることはできませんね。

具体的にどうするかは、後ほど説明します。

(2)副交感神経を働かせる

交感神経と反対の作用をするのが、副交感神経です。副交感神経は、身体の緊張をほぐしてリラックスさせる神経で、胃腸の働きにも関与します。

低血糖ではなく「空腹感」から甘いものやお菓子を食べて、頭痛が良くなっている人は、胃腸を動かして副交感神経を刺激しているから、頭痛が解消しているのかもしれないのです。

このような場合は、深呼吸する・ストレッチをする・歩くなどをして、身体の緊張をほぐしましょう。

パソコンの前で頭をおさえる男性


4)低血糖の頭痛を予防する3つのポイントとは

低血糖で起こる頭痛を予防するためには、血糖値を安定させる生活習慣にすると良いでしょう。

(1)早寝・早起き・朝ごはん

早寝・早起き・朝ごはんというと小学生のようですが、やっぱりこれがベストです。しかし、大人がこれを実践するためには、少し工夫が必要です。

良い眠りを取れると、自律神経(交感神経と副交感神経)の乱れが改善します。

寝る前にゆっくりお風呂(浴槽)に入る、寝る直前までスマホやPCを見ない、寝る時にはできるだけ真っ暗闇にする、朝眼が覚めたらしっかりと太陽の光をあびるなどで、自律神経がリセットされます。

朝ごはんは炭水化物とタンパク質の両方を摂りましょう。ご飯と卵、ご飯と納豆でもギリギリクリアです。たんぱく質はゆっくりと分解されるので、血糖値を安定させるために必要です。

(2)食べる順番を工夫する・ゆっくり良く噛んで食べる

昼食をガッツリ食べることには賛成ですが、食べる順番に気を付けましょう。空腹だから大盛りラーメンの麺から! と食べると、急激に血糖値を上げてしまいます。

食べる順番は汁物、野菜、肉や魚、ご飯や麺としてみましょう。汁物で胃腸に「食事をするよ」と合図します。次に野菜などの食物繊維が入るので、糖分の吸収を遅らせます。

ご飯などの炭水化物は、最も糖に分解され易いので最後に食べます。このように考えると、ガッツリと言っても定食スタイルのほうが、血糖値を安定させるメニューですね。

(3)砂糖なしの間食のススメ

長時間の空腹を避けるほうが、血糖値を安定させます。間食にはたんぱく質がおすすめで、教科書的にはゆで卵やスルメですが、オフィスでちょっと…という場合には、茶碗蒸しなんていかがでしょう。

プリンにもたんぱく質が入っていますが、茶碗蒸しなら砂糖は極少量です。コンビニエンスストアには、卵焼きや枝豆などおかずみたいだけれど手軽に食べられそうなものもあります。

大学芋は砂糖が使われていますが、イモは食物繊維が多いので菓子よりはおすすめです。


   


今回のまとめ

1)低血糖の原因は絶対的に体内の糖分が少ないか、インスリンの過剰分泌

2)低血糖で頭痛が起こる理由はインスリンの分泌過剰か交感神経の興奮

3)低血糖の頭痛の対策は血糖値を安定させることと、副交感神経を刺激すること

4)低血糖の頭痛を予防するポイントは生活習慣により血糖値を安定させること

以上が今回の記事の内容となります。今回の記事で低血糖を伴う頭痛がある方の、症状の改善につながれば幸いです。