ベッドで休む具合の悪い女性

頭痛には大きくは、一次性頭痛、二次性頭痛とがあり、片頭痛、群発頭痛から、くも膜下出血、脳出血、と生命に関わる頭痛と様々で、横になると頭痛がする場合は脳の病気の可能性もあります。今回は横になると頭痛がする原因や考えられる病気の可能性についてお伝えします。


   


横になると頭痛がするのはなぜ?気になる6大原因と対処法


1)原因は何?横になると頭痛がする6大原因

(1)高たんぱく・高脂肪・塩分の摂りすぎ

高たんぱく、高脂肪、塩分の摂りすぎると高血圧や動脈硬化の原因になり、さらに放置してしまうと様々な病気を引き起こします。

(2)過度の飲酒

お酒を飲むと、血管が拡張し血圧は下がりますが、お酒の量が増えると血管が収縮し血圧が上がり、習慣的にお酒を多く飲むと高血圧の可能性が高くなります。

(3)喫煙

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、一酸化炭素はヘモグロビンと結合し酸素を運ぶ機能が低下し酸素が欠乏した状態になります。また悪玉コレステロールが血管にたまりやすくなるので動脈硬化の原因になります。

(4)過度のストレス

ストレスがかかると自律神経が乱れ、血糖値をあげるホルモンが多く分泌され血管壁が傷つきやすくなり高血圧や動脈硬化の原因となります。

(5)運動不足

摂取した食事のエネルギーが消費されず肥満につながり、また血行不良にもなり全身に栄養や酸素が十分に運ばれず血管が詰まりやすくなり動脈硬化の原因となります。

(6)加齢

一般的に年齢が高くなりなると血圧も高くなり血管も老化するので動脈硬化の可能性が高くなります。高血圧、動脈硬化、糖尿病を放っておくと様々な病気の原因になり脳腫瘍、脳梗塞にも繋がります。

2)症状のチェックポイント!横になると頭痛がする12の症状

下記で当てはまる項目が多いほど、何らかの疾患の可能性が考えられます。

(1)吐き気、嘔吐を伴う頭痛

(2)朝起きたときに頭痛

(3)数週間から数ヶ月と時間とともに痛みが強くなる

(4)締めつけられるような痛み

(5)運動、顔面麻痺

(6)意識が朦朧となる、意識を失う

(7)めまい、立ちくらみ

(8)物がかすむ、霧がかかったよう、2重に見える、視界が悪くなるなどの視覚障害

(9)ろれつが回らないなどの言語障害

(10)耳鳴り、難聴

(11)手足のしびれ

(12)発作、痙攣

カルテに記入をする医師

3)症状が続く場合は注意!考えられる2種類の病気とは

(1)脳腫瘍

脳は頭蓋骨のよって保護されていますが、その頭蓋骨の内側にできる腫瘍が脳腫瘍です。脳腫瘍は大きく分けて、脳以外から腫瘍が転移した転移性脳腫瘍と脳の細胞でできる原発性脳腫瘍があり、原発性脳腫瘍はさらに神経膠腫、髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫などにわかれます。原発性脳腫瘍は良性、悪性とありますが進行が早く早期発見、早期治療が鍵となります。腫瘍ができると頭蓋骨内部に圧力が高くなり、頭痛や嘔吐などの症状があわわれてきます。

(2)脳梗塞

脳の血管の内側がコレステロールなどがたまる動脈硬化を起こし、血管が狭くなったり詰まったりして血液が流れないことによって酸素と栄養が運ばれなくなり細胞が壊死を起こす病気で、高血圧、高脂血症、糖尿病が進むと起こりやすいと言われています。通常夜間は血圧が下がりますが、なんらかの原因で下がらない、もしくは血圧があがり頭痛の症状が出ます。

5)専門家での検査を!ひどく頭痛がする場合にすべき検査とは

脳神経科・頭痛外来を受診します。

(1)血液検査

脳梗塞リスクマーカー検査という脳梗塞になる可能性を検査しますので、実際に脳梗塞かどうかの検査ではありませんが、血中のアクロレインと炎症物質を測定し年齢を加味し評価します。

(2)脳脊髄液検査

腰に針を刺し髄液を採取します。髄液にウィルスや細菌に感染していないかどうか、変化で脳や精髄になんらかの異常があることがわかる場合があります。

(3)脳血管造影検査

カテーテルと呼ばれる細い管を血管に入れ造影剤を注入して脳の血管を検査します。

(4)頭部MRI検査

強い磁石と電波を利用して、頭部の断面を撮影する検査です。費用は健康保険3割負担で5,000円から8,000円前後です。

(5)頭部CT検査

頭部をX線で撮影し、頭蓋骨の内側を輪切りにして画像を映し出し、投影剤を注入する方法としない方法があります。費用は健康保険3割負担で5,000円から8,000円前後です。

Four doctors have a meeting

6)病気の場合には・・行われる可能性のある治療方法

神経内科・脳神経外科を受診します。

(1)薬物治療

脳梗塞の治療の場合には下記の治療が考えられます。

・血栓溶解療法

血管に詰まっている血栓を溶かす血栓溶解療法

・抗凝固療法

血液を固まりにくくする抗凝固療法

・抗血小板療法

血小板が多すぎると血液が固まりやすくなるので、それを抑える抗血小板療法

・血液希釈療法

溶液で血液を希釈し粘性を下げる血液希釈療法

・脳浮腫軽減療法

血液中の水分が溜まり腫れた状態の脳浮腫は脳にダメージを与えるので軽減させる脳浮腫軽減療法

・脳保護療法

脳梗塞によって発生した活性酸素を取り除く脳保護療法などがあります。

(2)手術

脳腫瘍は良性脳腫瘍と悪性脳腫瘍脳があり腫瘍を摘出する外科手術です。

(3)化学療法

がん細胞の増殖を抑える抗がん剤による治療で外科的手術と合わせて行う場合がほとんどです。抗がん剤の副作用ですが、抗がん剤はがん細胞の増殖を抑える一方で正常な細胞も傷つけるため起こりますが、今では様々な種類の抗がん剤があり副作用を軽減する薬も処方されます。

(4)免疫細胞療法

血液の中から免疫細胞を取り出し、専用の培養液で活性化、増殖させ生理食塩水とともに点滴剤として投与します。免疫細胞療法には樹状細胞ワクチン療法、NK細胞療法、アルファ・ベータTという細胞を活性化、増殖アルファ・ベータT細胞療法、CTL療法などの種類があります。現在は保険が適用されず自由診療になり費用は高額です。

(5)放射線療法

脳腫瘍の場合、外科手術では腫瘍をすべて取り除くことができないため放射線治療が行われます。放射線治療には通常分割外照射と定位的照射の2つがあり、通常分割外照射は全体に照射し、定位的照射はピンポイントで照射します。健康保険でも検査、治療、入院、手術費用など高額になるので高額療養費制度を受けることが一般的で所得によって自己負担額が変ります。

7)生活から改善を!横になると頭痛がする場合への予防ポイント

(1)バランスのとれた食事

(2)食物繊維を積極的に摂取する

(3)適度な有酸素運動

(4)自分にあったストレス発散

(5)腹式呼吸で自律神経を整える

(6)質の良い睡眠をとる

(7)過度の飲酒、タバコを控える

(8)高血圧、動脈硬化、糖尿病に注意する


   


今回のまとめ

1)血圧計などを利用し血圧の管理をする

2)高血圧、動脈硬化は早めに対処する

3)横になっても治まらない頭痛はすぐに受診する

4)生活習慣病は放っておくと生命に関わる病気の原因になる

5)高たんぱく、高脂肪、塩分を控える