Woman with migraine in doctor's office

頭痛をひと言で言っても様々なものがあります。カキ氷を食べた時 風を引いた時、肩がこった時など。日常的に経験するため、危険な病気が原因の頭痛に気付かない場合があるのではないでしょうか。頭痛の場所が分かればその原因や対策が見えてくる可能性が高まります。今回は頭痛の場所について詳しくお伝えをしていきます。


   


頭痛の場所による違いを解説!5種類の頭痛と病気のリスク


1)大別する2グループの頭痛とは?

頭痛には、人の命にとって、危険ではない頭痛と、危険な病気が隠れている頭痛が あります。次のように2つに区分されます。               

(1)一次性頭痛

病気が原因でない          

(2)二次性頭痛

病気が原因である

この2つのグループに分けられますが、頭痛の症状で、どちらの区分に当てはまるのか診断することは難しく、吐き気やしびれ、意識障害など、頭痛と一緒に起こる他の症状が重要になります。人は、頭の痛みを頭の半分あるいは全体で感じます。頭部の一部に炎症や病みがあっても、その部位が痛いと感じることはありません。痛みを頭全体で感じるように出来ています。関連痛といいます。

脳自体に痛みを感じる部位は無く、周辺組織の血管や神経が痛みを感じます。血管は、局所に痛みを感じると、その痛みを広い範囲に伝えます。皮膚とは、痛みの感じ方が違いますね。頭痛は、頭部の血管にトラブルを抱えている場合が多いです。頭痛の痛みだけで、原因を特定する難しさはここにあるかもしれません。

2)種類の違いを理解しよう!主な5種類の頭痛とは?

頭痛の原因の90%を、病気が原因ではない一次性頭痛が占めます。命に関わる頭痛が 10%あることを知っておきたいですね。  

(1)一次性頭痛  

慢性的に起きる頭痛で、病気が原因の頭痛ではありません。  

※「一次性頭痛」について更に詳しい内容をお知りになりたい方は『頭痛の代表的な2種類!一次性と二次性頭痛とは』こちらもお役立てください。

(2)偏頭痛   

一般に月に1回、多いときで週に1~2回の頻度で発作が起きます。女性に多く男性の4倍になります。頭痛の発作の前に、目がチカチカするなどの前兆があり光、音、においに敏感になります。思春期から30歳までに多く発症します。

※「偏頭痛」について更に詳しい内容をお知りになりたい方は『偏頭痛の3つの対処方法!2つの治療法とは』こちらもお役立てください。   

(3)緊張性頭痛

頭痛の原因の70~80%を占めます。毎日起きる場合と、月の半分、あるいは1年に数回の頻度で起きる場合があります。性別に関係なく症状が見られ、中高年に多く起きます。

※「緊張性頭痛」について更に詳しい内容をお知りになりたい方は『筋緊張性頭痛の6つの原因!5つの生活改善のすすめ』こちらもお役立てください。

(4)群発性頭痛

一般に年に1回あるいは数年に1回の頻度で起きます。1度頭痛が起きると一定期間(1~2ヶ月間)続きます。20~30代の男性に多く起きます。

※「群発性頭痛」について更に詳しい内容をお知りになりたい方は『群発性頭痛の2つの症状!解消のポイントとは』こちらもお役立てください。   

(5)二次性頭痛 

頭痛の原因が病気です。命に関わる病気を紹介します。頭痛の性質(急性と亜急性)で区分します。

※「二次性頭痛」について更に詳しい内容をお知りになりたい方は『頭痛の代表的な2種類!一次性と二次性頭痛とは』こちらもお役立てください。          

・急性頭痛

突如激しい痛みが起きる頭痛です。           

・亜急性頭痛

時間の経過とともに、痛みが大きくなる頭痛です。    

・くも膜下出血 

血管が破裂する病気です。発症の半数が即死またはこん睡状態になります。    

・脳出血  

脳内で出血する病気です。1度発症したら根本治療はありません。致死率は70%です。   

・亜急性頭痛    

・脳腫瘍    

細胞の遺伝子の変化により大きく成長する腫瘍です。致死率は10~90%と幅広いです。腫瘍のできる場所や悪性あるいは良性の違いで大きく変わります。

Stethoscope in hands

3)場所による違い・・頭痛の起こる場所とその症状

一次性頭痛と二次性頭痛は、症状が似ています。頭痛が気になって、医師に相談する時は、「いつ起きたか?」「どんな時に起きたか?」など詳しく説明しましょう。また、頭痛が起きた時に、 吐き気やしびれなど体の異変があれば、頭痛とあわせて相談しましょう。  

(1)一次性頭痛    

・偏頭痛   

こめかみから目にかけてズキズキ痛みます。頭部の片側が痛む場合と両方痛む場合があります。1度発作がおきると数時間から3日程度痛みが続きます。                          

・緊張性頭痛 

後頭部から首にかけて締め付けられるような痛みです。痛みは、30分程度から数日程度続きます。   

・群発性頭痛 

目の周辺や奥、上あご付近が激しく痛みます。15分~3時間程度続きます。とても耐えられないほどの痛みです。 

(2)二次性頭痛     

・くも膜下出血 

後頭部~頭部全体に今までにない痛みの頭痛が突発的に起きます。吐き気や嘔吐、意識障害などを伴います。   

・脳出血  

後頭部~頭部全体に激しい頭痛が起きます。吐き気や嘔吐、手足の麻痺を伴います。

・脳腫瘍    

時間の経過とともに痛みが増します。後頭部~頭部全体が痛みます。 嘔吐や意識障害を伴います。腫瘍が出来た場所によって、感覚や視覚、言語などいろいろな障害を起こします。

4)頭の構造  

頭部は、外側から頭皮、筋肉、頭蓋骨、髄膜、脳の順に構成されます。脳を中心に何重にも重なって 保護するように出来ています。髄膜は、脳に近いほうから(軟膜、くも膜、硬膜)の3つの層で出来ています。この中を血管や神経が、たくさん通っています。二次性頭痛で紹介した病気は、脳や脳と髄膜の 間(脳の中~脳の表面)で起こります。

検査を詳細に伝える医師

5)何が原因?それぞれの頭痛の原因とは  

頭痛の痛みが起きる原因は次の通りです。血管に起因していることが多いです。  

(1)一次性頭痛 

・偏頭痛   

ストレスで血管内に痛み物質が分泌され、炎症と腫れが起きます。血管も大きく広がり炎症部と腫れた部分を刺激して、痛みます。   

・緊張性頭痛 

ストレスで筋肉や精神が緊張します。筋肉が緊張し続けると老廃物が溜まり、コリができます。これが神経を刺激します。   

・群発性頭痛 

ストレスにより血管の拡張と炎症が起こります。これにより痛みが発生します。  

(2)二次性頭痛 

・くも膜下出血 

血管の破裂と出血による周辺組織の圧迫で痛みが起きます。くも膜と脳の間にあるくも膜下腔で、動脈瘤が破裂します。脳の表面で起きます。  

※「くも膜下出血」について更に詳しい内容をお知りになりたい方は『くも膜下出血の5つの原因!4つの治療法とは』こちらもお役立てください。  

・脳出血  

血管からの出血とそれに伴う周辺組織の圧迫で痛みが起きます。脳の深い場所で起きる出血が、60%です。動脈硬化などで弱くなった細い血管から出血します。  

※「脳出血」について更に詳しい内容をお知りになりたい方は『脳出血の5つの症状!6つの予防法とは』こちらもお役立てください。   

・脳腫瘍   

腫瘍が徐々に大きくなることで、周辺組織を圧迫し痛みが起きます。腫瘍は、脳や脳の周りの膜や神経にできます。

※「脳腫瘍」について更に詳しい内容をお知りになりたい方は『脳腫瘍の6つの症状!4つの原因とは』こちらもお役立てください。

6)試せる対処方法とは?それぞれの頭痛への対処・解消方法

頭痛が気になったら、早めに医師に相談しましょう。    

(1)一次性頭痛      

・偏頭痛  

暗くて静かな部屋で横になります。痛む部分を冷やすことも効果的です。   

・緊張性頭痛 

筋肉のコリをほぐします。マッサージや温めることで血流を改善します。ストレスによる心身の緊張が原因です。リラックスすることを心がけましょう。正しい姿勢を維持して気分転換することも効果的です。

・群発性頭痛 

深呼吸(酸素の吸引)を行います。患部を冷やすことも効果的です。群発発症期は、アルコールやタバコは控えましょう。気圧の変化にも注意しましょう。発作の引き金になります。  

(2)二次性頭痛 

・くも膜下出血 

・脳出血 

・脳腫瘍          

生活習慣を見直すことが大切です。高血圧やコレステロールなどに注意しましょう。ストレス解消や適切な食事を心がけ、タバコやアルコールは控えましょう。


   


今回のまとめ

1)大別する2グループの頭痛とは?

2)種類の違いを理解しよう!主な5種類の頭痛とは?

3)場所による違い・・頭痛の起こる場所とその症状

4)頭の構造 

5)何が原因?それぞれの頭痛の原因とは  

6)試せる対処方法とは?それぞれの頭痛への対処・解消方法

頭痛には、人の命にとって危険な病気が隠れている場合があります。 その多くは、生活習慣と深く関わりがあります。規則正しい生活と早めの医師への相談を心がけましょう。