手を広げるドクター

頭痛とは、厄介な症状です。なぜなら、痛みの原因が「頭の中」である場合と「全く違う部位」である場合があるためです。

ドラッグストアで頭痛薬を買って飲んでも、まるで効き目がないことが多いのです。今回「頭痛薬が効かない」原因対処法をお伝えします。


   


頭痛薬が効かない3つの原因!対処法とは


1)頭痛薬の主な2つの種類とは

市販されている頭痛薬は大きく分けて2つの種類があります。まず、実際によく知られている薬品名と照らし合わせてその特徴を挙げてみます。

(1)頭の痛みに直接効く薬

痛みとは、簡単に言えば、痛いと感じる感覚のことです。例えば、腕に切り傷を負った場合、その部分に痛みが感じられます。

それは切り傷を負った刺激を末梢神経とよばれる神経が脳に伝え、脳が痛みを抑えようと指令を出します。指令を実行するのが脊髄で、再び末梢神経が痛み止めを飲もう、と行動へ移します。

末梢神経は首から下にあるものです。首にある脊髄、そして脳への痛みの伝達の役割を持っています。

ところで、頭が痛いという症状はどこのだれが起こしているのでしょうか。実は、人体の中のホルモンがその犯人なのです。ホルモンの中に初痛物質があり、妊婦さんがつわりで具合が悪くなったり、吐き気が起こることと共通しています。

頭痛薬で最も歴史のある薬が、アセチルサリチル酸、別名アスピリン。体内で酵素の働きを抑えるものです。

酵素は細胞の中で様々な変化を遂げていく特徴があり、善悪の判断なくどんどん動き回ります。痛みが消えずに続くのもその影響です。

ですから、アセチルサリチル酸が含まれている頭痛薬は、痛みをブロックする役割があります。この薬を解熱鎮痛剤と呼びます。

※代表的な薬は第一三共の「ロキソニンS」です。

(2)痛みを脳に伝えないようにする薬

次は、痛みそのものを抑えるのではなく、痛いという感覚を脳に伝えないようにする薬です。

頭が痛い、とはいっても痛みを伝える末梢神経、そしてそこから脳や脊髄といった中枢神経へ伝達し、痛みを感じて、再び末梢神経に対処法を伝えるこの通り一遍の動作を、途中で断ち切ってしまうのが、催眠鎮痛剤と呼ばれる薬です。

とりわけ、ストレスのせいで頭痛が頻繁に起こる人は、不眠症になるケースが典型的です。そのため、睡眠薬として市販されているものが多く、睡眠剤、通称みんざい、とも言われるものがよく売れています。

この薬は、連休が続いたり、年末年始などの休みがあるときに、服用して治すのに最適です。眠くなる成分があることから、普段の日の運転中の服用は、やめておきましょう。

※代表的なものは、大正製薬の「ナロンエース」とシオノギ製薬の「セデス・ハイ」です。

Doctor and surgeon reading notes


2)鎮痛剤を服用しても、効き目がない場合

頭痛の仕組み、痛いという意味が多少はお分かりになったと思います。では、こうした薬が痛みを解消してくれない、という場合はどういうことを言うのでしょうか。体の仕組みで紐解いてみましょう。

(1)末梢神経が傷んでいる

頭が痛い、けれども脳神経外科でCTを撮っても異状なし、そういった場合に疑う1番目は末梢神経の損傷です。

例えば、手足が冷えることで、頭が痛くなることがあります。冷房風に数時間当たっている間に頭が痛くなってくる場合は、手足の寒さと頭の痛さの両方を感じることができます。

これは、頭が痛いという指令を脳が発しており、寒さからくる要因だということを体に伝達しているわけです。

ところが、頭が痛いのに手足は平気…ということもありえます。手足の末梢神経がどこかで断ち切れており、脳だけが痛みを感じた場合、痛みを抑えようとしても原因が「寒さ」にあるわけですから、薬は効き目がありません。

つまり、体のどこかが病気であったり、怪我を負っていた場合は、頭痛薬は効き目を失います。血圧が高い、脈拍が早い、糖尿病など生活習慣病の場合は、頭痛薬の効果は非常に薄いのです。

(2)血流が悪い、危険度が高い場合

血液は心臓から動脈を通って全身に辿りつき、静脈を伝ってまた心臓に帰っていきます。動脈注射は綺麗な血液、静脈注射は汚れた血液が各々回っていることになります。

ですが、この両方の流れが遅くなってしまうと、血管に圧力がかかります。食事をして胃で栄養分が吸収され、消化されたあとは、血液で運ばれる栄養分。

食べたはいいが、運ばれずに渋滞してしまう血管道路では、血管そのものがパンパンになり、中には破裂してしまうこともあります。

その一つがくも膜下出血ですが、これは大変な衝撃として頭痛を引き起こします。ここまでくると、薬はなんの薬にもたちません。

薬ができることは、あくまでも痛みを発生する物質の動きをブロックするか、ごまかすことです。頭痛薬は痛みが敵であって、疾病や損傷を治すことはできないのです。

(3)血流が悪い、危険度が低い場合

もう一つは日々の運動不足です。誰もが経験する立ちっぱなし、座りっぱなし、緊張しっぱなしという3つのしっぱなし生活。

満員電車や車の運転、そして仕事もそのうちの一つでしょう。ほとんどの人は、筋肉を鍛える、脂肪を減らすということばかりを考えますが、大事なことは、血管の中の血流を良くすることです。

末梢神経も同じですが、同じ姿勢でいることは、血管や神経の自由度を妨げていることになります。これでは、いくら薬を飲んでも痛みは解消しません。

体を動かす、例えばテレビ体操というNHKの10分番組がありますが、ここには毎回違うストレッチメニューが用意されています。

座りながらのストレッチもあれば、タオルを使った簡単なものもあります。1日24時間のうち、わずか10分だけストレッチを行うだけで、筋肉は柔らかくなり、血管の流れも良くなります。

 

   


今回のまとめ

1)頭痛薬には2つの種類があり、解熱鎮痛剤と睡眠鎮痛剤があります。

2)頭痛薬が効かない場合は3つあり、いずれも健康体でない場合に発生します。