家にいるだけなのに、会社にいるだけなのに、なんだか耳が聞こえにくい。生活に支障をきたすほどではないけど、なんだか気持ち悪い感じがする・・。放っておけないそんな耳の症状。今回は耳が聞こえにくい状況、そしてこもる症状の原因や治療方法を紹介します。
目次
耳が聞こえにくいしこもる・・代表的な5大原因と治療方法
1)耳がこもる感じの3つの代表的な症状
(1)水が溜まっているような感じがする
耳だれが出てきたり、熱が出たり、耳が痛いという症状がでます。子供であっても耳が痛いとわかるほどの痛みが出る場合もあります。
(2)トンネルの中にいるような感じが続く
鼓膜の奥と鼻をつなぐ管が開かない時にこういう状態が続くことがあります。また、自分の声が響いたりする症状も出る場合があります。他の体への影響は特にありませんが、耳の違和感が時折でてくることがあります。
(3)片側の耳だけが聞こえにくくなる
急に片側の耳だけが全く聞こえなくなるようになります。心当たりがなくてもなってしまう場合があります。
2)耳が聞こえにくくてこもる・・?考えられる5大原因
(1)耳垢がつまっている
真っ先に考えられるのが耳垢がつまっていることが原因です。耳掃除を長期間行っていない場合、耳垢がつまってきて耳が聞こえにくくなる場合があります。また、耳垢だけでなく、ホコリやゴミ、水などもつまる原因となることがあります。
(2)騒がしい場所にいた
ライブ会場やコンサート会場に行ったり、大音量で音楽を聴くと、詰まったような感じになる場合があります。聴覚が敏感な人は騒音の中に長時間いると、聞こえにくくなることがあります。聴覚をつかさどる感覚器官の蝸牛が衝撃や損傷を受けると起こります。
(3)風邪をひいた
風邪やインフルエンザなどの後に耳が聞こえにくくなることがあります。中耳にたまった膿が鼓膜を圧迫するため、強い痛みを生じて、発熱する場合もあります。耳垂れ、膿、水などが耳からでてくる場合もあります。
(4)ストレス
ストレスを感じると、自律神経が乱れてしまい、難聴の症状が出てくることがあります。ストレスが原因の場合、耳鳴りやめまいなどの症状もともなうことがあります。また、睡眠不足なども自律神経の乱れにつながってしまいます。
(5)体重が減少した
急激なダイエットなどで、耳管を支えている脂肪が減ってしまい、鼻から中耳へ空気が漏れてしまうと耳が聞こえづらくなってしまいます。ダイエットをした人、妊娠中の女性、ピルを服用している女性にも起こることがあり、ホルモンバランスが変わることでなる場合があります。
3)自分でできることは?こもる症状への3つの対処方法
(1)耳掃除
耳垢がつまっている場合、耳掃除をすると改善される場合があります。耳の中は清潔にすることが必要になるので、まずは柔らかい綿棒などで耳掃除をしてみるといいでしょう。つまった感じではなく、聞こえていないなどの症状がみられる場合はすぐに医療機関を受診するようにしましょう。
(2)ビタミンB12を摂る
ビタミンB12には末梢神経を回復させるのを助ける効果があります。ビタミンB12を多く含む食品として、しじみ、あゆ、あさり、さんまなどがあります。緊急でない場合は食生活から改善してみるといいかもしれません。
(3)リラックスする
過度のストレスは耳が聞こえにくくなる原因となる可能性があります。自律神経を安定させることで、難聴などの症状が改善されたり、再発の防止になります。質の良い睡眠、程よい運動などでストレスを解消するようにしましょう。
4)症状が治まらない・・考えられる4種類の病気とは
(1)中耳炎
中耳の部分で炎症が起きる病気です。中耳の中に細菌やウイルスが入ってしまうことで発症します。風邪やインフルエンザになった時に菌が侵入することが多く、風邪やインフルエンザの後に耳が痛む場合は中耳炎を疑っていいでしょう。
(2)耳管狭窄症
耳の内側と外の気圧を調整している部分の働きが低下してしまう病気です。耳鳴りや自分の声がこもるような症状も伴うことがあり、自分の呼吸している音が普段より大きく聞こえるようになったら注意が必要です。
(3)突発性難聴
片耳だけが急に聞こえなくなる病気です。原因不明と言われており、ウイルスや過度のストレスが関係していると言われています。めまいや吐き気、耳鳴りなどの症状も伴うのが特徴です。
(4)メニエール病
内リンパ液が溢れて、内リンパ水腫が発生すると発症してしまう病気です。めまい、耳鳴り、難聴の症状が同時にでるので、発症すると生活に支障をきたしてしまいます。難病といわれており、完治が難しいとされています。
5)気になる場合は専門家へ!症状が続く場合にすべき検査方法
(1)聴力検査
レシーバーから流れる音が聞こえたら、ボタンを押す検査です。高さや強さの異なる音が聞こえているかどうかを調べ、空気の振動で伝わる気導と、骨から直接伝わる骨導の聴力を調べることができます。費用は2,000円前後が相場となります。
(2)ティンパノグラム
鼓膜に空気の圧力をかけて、音の伝わりの変化を見ます。耳軟化症や中耳炎などの診断に用いることがあります。費用は1,000円前後が相場となります。
(3)耳管機能検査
鼻から音を入れて、つばを飲み込んだときに中耳に達する音を記録します。耳管の開閉機能が正常かどうかがわかる検査方法です。費用は1,000円前後が相場となります。
6)病気の場合には・・病院で行われる可能性のある治療方法
(1)ステロイド剤の服用
ステロイド剤を点滴もしくは服用するという治療がほとんどの医療機関で行われている方法です。点滴や内服をしても症状が改善されない場合は、ステロイドを鼓膜に直接注射針で注入する方法もあります。点滴か内服かによって値段は変わりますが、2,000円~3,000円程度が相場です。
(2)交流磁気治療
めまいや耳鳴りの症状がある場合に積極的にこの治療方法を採用します。自律神経を調整させてくれる為、ストレスなどが原因で症状が出ている場合に効果的です。費用は時間の長さにもよりますが、2,000円程度が相場です。
(3)還元電子治療
細胞内に電子を注入することにより、細胞の酸化を防止、修復する治療方法です。こちらもめまいや耳鳴りの症状がある場合に積極的に採用される治療方法です。交感神経の緊張を緩和させ、疲労物質を除去してくれるので、免疫力・抵抗力を向上させてくれます。費用はこちらも時間の長さによりますが、2,000円~3,000円程度が相場です。
7)生活習慣の改善を!日常からできる健康な耳への3つの予防習慣とは
(1)耳の負担を減らす
生活しているうえで、耳は常に動いている状態です。耳の負担が大きくなると、症状が出たりする可能性が高くなってしまいます。イヤフォンやヘッドフォンで音楽を聴いたりする場合には、大きな音量は避け、長時間続けての使用は控えるようにしましょう。また、イヤフォンには菌が付着しやすくなっているため
(2)ストレスをためない
ストレスがたまると、自律神経が乱れてしまったり、交感神経が緊張してしまいます。また、さまざまな栄養素が耳に届きにくくなってしまったりします。入浴、睡眠、適度な運動でストレスをため込まないように心がけましょう。
(3)耳の症状に特化したサプリを飲む
イチョウ葉エキス、ビンカマイナー、トケイソウ、蜂の子などのサプリが耳の症状に効果があるとされています。4,000円程度で1ヶ月分となるので、自分に合ったサプリがあれば続けて飲んでみるのもいいかもしれません。
今回のまとめ
1)耳がこもる感じの3つの代表的な症状
2)耳が聞こえにくくてこもる・・?考えられる5大原因
3)自分でできることは?こもる症状への3つの対処方法
4)症状が治まらない・・考えられる4種類の病気とは
5)気になる場合は専門家へ!症状が続く場合にすべき検査方法
6)病気の場合には・・病院で行われる可能性のある治療方法
7)生活習慣の改善を!日常からできる健康な耳への3つの予防習慣とは
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