看護師と患者の手

突然「ピクピク」と二の腕が痙攣したことはありませんか?原因は栄養不足や筋肉、精神的なストレス、もしかしたら脳の病気が隠れているかもしれません。

様々な原因や対処法を探り、病気かどうかのチェック法や検査法、治療法も合わせて紹介していきます。


   


【4種類の原因】二の腕が痙攣?チェックすべき項目と治療法


1)そもそも「痙攣」とはなに?他の似ている症状との違いとは

(1)痙攣とは何?

自分の意思とは関係なく筋肉が収縮する事です。症状として筋肉がピクピクしたり筋肉が硬直してしまいます。また「しゃっくり」も横隔膜の筋肉による痙攣です。

(2)他の似ている症状との違いとは?

良く間違えられやすいのは脳の障害による「てんかんの発作」です。これは脳の神経細胞に起こる痙攣の発作で、脳の異常による症状であり、通常の痙攣は体の起こる筋肉の発作を意味します。

2)どんな症状が現れる?二の腕が痙攣した場合の代表的な症状とは?

二の腕をグッと力こぶを作るときにできる筋肉「上腕二頭筋」に痙攣が起こります。良質な筋肉を鍛えていながらも、筋肉健康体でなければならないのですが、究極に腕に付加がかかってしまった時に筋肉がピクピクと痙攣してしまいます。痙攣そのものは数時間続くことがありますが、一日経てば治ることがほとんどです。

3)なぜ痙攣が?二の腕の痙攣で考えられる4大原因

(1)カリウム不足

特に体においてカリウム不足が筋肉の痙攣を起こしていると考えられます。そもそも「カリウム」は体内の塩分と水分のバランスを調節してくれる役目がありますが、このカリウムのバランスが乱れると筋肉の収縮もうまく機能しないため、二の腕の痙攣が起こります。

(2)重い荷物を持つ

普段重い荷物を持つ生活習慣が根付いていない状態で、急に重い荷物を持つと二の腕に付加がかかってしまいます。普段から二の腕を使った運動をしていると良いのですが、筋肉に負担が掛かりすぎて筋肉の繊維が追い付かないことで痙攣が起こります。

(3)運動などの付加

二の腕の運動は限られた筋トレしかないのですが、腕立て伏せなど二の腕を鍛える際に、前後のケアを怠ってしまうと筋肉の硬直を招き柔軟さを失い、痙攣をしやすい環境です。

(4)自律神経の乱れ

精神的なストレスがかかると「自律神経」が乱れることがわかっています。この自律神経は意思とは関係なく、心臓や筋肉を動かしているのですが、自律神経が乱れると筋肉が硬直し痙攣しやすくなります。

4)試せる処置はある?痙攣への対処方法とは?

(1)ストレッチをする

二の腕の筋肉の収縮をスムーズにしておくためには日頃からのストレッチが有効です。気がついたときにでも腕を10秒くらい伸ばすことでも血行が良くなります。

(2)睡眠で体を休める

睡眠は脳や体を休めるには大切な事です。特に睡眠時は自律神経の「副交感神経」が優位になり体がリラックスした状態になります。1日8時間くらいの睡眠で充分に体がリラックスできます。

(3)セルフマッサージをする

まずは腕の力こぶは片方の親指の腹の固い部分で筋肉のコリをほぐすようにさすってあげましょう。そして肩の内側(胸筋)なども負荷がかかっているので、この部分もマッサージしてあげる事で血行が良くなり肩こりにも効果があります。

(4)自律神経を整える

一番は呼吸を整えることが大事です。自律神経が乱れている人は呼吸が浅い傾向があります。鼻から息を3秒かけて吸って10秒かけてゆっくり吐き出します。この時お腹が膨らむことを意識しましょう。

PCを確認している医者

5)病気の可能性も?病気かどうかのチェックと判断基準とは

運動のしすぎなどの一過性の痙攣は、ある程度体を休めることで改善されているのですが、なかなか痙攣が改善される見込みがない症状は、心因性からくる物や重い病気の可能性が考えられます。一週間以上様子を見ても治らない場合は病院に行くことがお勧めです。

6)症状が続く場合が注意!可能性のある3種類の病気とは

(1)てんかん

脳が発作的に痙攣を起こし急に意識障害が勃発する病気で、大脳に数ある神経細胞が過剰に反応して活動する事で起こると言われています。原因はまだはっきりとしていませんが、遺伝性や外傷性ショックや脳腫瘍などが原因である可能性があります。

(2)心因性ストレス

意思とは別に体の操作を行うのが自律神経です。呼吸をしたり心臓を動かしたり筋肉を動かしたりするのですが、体や精神的ストレスがあると知らずのうちに筋肉が硬直してしまい、血流が悪くなると同時に筋肉に栄養が届きにくくなることで痙攣が起こります。

(3)ALS筋萎縮性側索硬化症

脳から末梢神経に信号を送り、そこから筋肉に伝わる運動神経細胞が侵される難病です。二の腕はもちろん手足や体全体の痙攣が起こります。この症状は、痙攣に冒された手足は細くなって行くのが特徴です。

7)症状が気になる場合へ試すべき検査・治療方法

(1)検査方法

「疲れたな」と感じた時に起こる二の腕の痙攣は心療内科や神経内科を受診してみましょう。また筋肉のコリを和らげるためにも針灸医でも診てもらいましょう。

その他にも痙攣は重い病気の可能性が隠れている場合があります。これは「脳」の病気がほとんどです。MRIで脳の異常の有無の検査を行い、脳波検査や画像モニターを使った検査も行います。

(2)治療方法

脳の病気である「てんかん」「ALS筋萎縮性側索硬化症」の場合ほとんど薬物療法で治療を行いますが、薬物でも改善が見られない場合は食事療法などを取り入れて経過観察をしていきます。

脳の病気に関しては入院が必要な場合もあるため、3割負担の治療費で賄うことができ、加えて入院の日数に合わせた費用が必要となります。

8)生活習慣から改善を!痙攣の症状への5つの予防習慣

(1)運動を少し控えてみる

運動すると健康にいいと思いがちですが、筋肉が痙攣をしている時は逆に筋肉を休ませてあげる事が大切です。筋肉にも自律神経である「交感神経」「副交感神経」があり、この2つのバランスを整える事で二の腕の痙攣を予防することができます。

(2)ストレスを溜め込まない

何事にもストレスは心や体にも良くありません。心身のストレス「心因性」は脳に影響を与えてしまいます。脳の機能が低下をしてしまうと、神経を司る「自律神経」が乱れを生じ、筋肉の硬直の原因となってしまい痙攣を起こしてしまいます。

(3)カリウムの多い食事を意識する

カリウムは筋肉の収縮をするための大切な潤滑油です。偏った食生活をすると筋肉の収縮機能や炎症の治癒力などが衰えてしまい、筋肉本来の機能が失われてしまいます。特に「カリウム」は野菜や果物に多く含まれています。

(4)睡眠をしっかり取る

睡眠は体の栄養補給法です。脳や体をゆっくり休める事で疲れた体をリフレッシュしてくれます。また筋肉や脳のリラックス状態の時間をたっぷり使う事によって自律神経の安定にもつながって、血液の循環も整い痙攣がしにくくなります。

(5)二の腕ストレッチ

二の腕は生活上において様々なシーンで使われる大切な筋肉です。両腕を横に伸ばし、手のひらを上に向けるように10秒ほどキープします。朝起きた時は時間を見つけて行うと効果的です。


   


まとめ

1)「痙攣」とは、意思とは関係なく筋肉が収縮する事です

2)間違えられる症状は「てんかん」です

3)痙攣が起こる原因は4つあります

4)もし痙攣が起こったら心身を休めることが大切です

5)脳機能が原因で痙攣が起こる事もあります

6)自律神経が原因だと心療内科を紹介される場合があります

7)カリウムの多い食事を心がけるようにします