病院のデスク

つらい頭痛で生活を乱された経験はありませんか?なぜ頭痛は脈打つような痛みが発症するのでしょうか。そもそも頭痛にはいくつか種類があるようです。

その頭痛の種類と原因、さらにどのような病気が隠れているのかのチェックや予防策などをお伝えします。


   


【解説】脈打つような頭痛はなぜ起こる?4大原因をチェック

1)頭痛にもいくつかの種類がある?4種類と特徴の違い

(1)片頭痛

週に1~2回程度の強い痛みが発症します。特徴としては頭の隅に「ズキンズキン」もしくは「ガンガン」と脈を打つような痛みがあります。さらに痛みが悪化していくにつれ、吐き気を伴うどころか嘔吐してしまう事があります。

(2)緊張型頭痛

この症状は精神的ストレスが重なってしまう頃に起こる症状で、片頭痛と比べて吐き気や嘔吐をするほどの症状がなく、目の奥やこめかみが締め付けられるような違和感や、後頭部を締め付けらるような感覚が起こり、痛みというよりは頭皮が痺れるような感覚があります。

(3)群発頭痛

主に1~2ケ月ほどの間に毎日起こる頭痛が特徴ですが、片頭痛のような吐き気や嘔吐などの症状がありません。頭痛は1日15~30分ほど続くほどで目の奥をえぐられるほどの痛みを感じ、目の充血などが起こります。

(4)慢性片頭痛

片頭痛の頻度が慢性化して起こる頭痛です。この症状は月のおよそ10日以上の片頭痛が起こると「慢性片頭痛」と呼ばれています。また片頭痛になる頻度が多すぎる事で、頭痛薬を服用してもなかなか症状が改善されにくいという事があります。

2)どんな症状が現れる?脈打つように痛む場合の代表的な症状とは

前兆として目の前がチカチカして光がまぶしく感じたりすることで頭痛の発作が訪れることを感じます。そして少しずつ脈を打つような感覚になり、最終的に「ズキンズキン」と痛みが増し、症状として4~72時間持続する人もいます。

このように脈を打つような頭痛起こってから頭痛薬を服用しても治らないというのが特徴で、横になっても頭痛は改善されませんが、嘔吐することで改善されることが多いです。また血流が頭部に集中しているため手足が冷える傾向があります。

3)痛みの原因って?脈打つように痛む4大原因とは

(1)ホルモンバランスの乱れ

女性の毎月の生理の開始2~3日前くらいに片頭痛を起こる人が多いです。これは生理前症候群(PMS)と言い女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌量が低下することで脈打つような片頭痛が発症します。

(2)低血糖

脳にとって糖分は大切は栄養源です。しかし脳のエネルギーとなる糖分が少ないと低血糖を引き起こしてしまいます。脳の血流を司る糖分が減少することで脳が不完全燃焼を引き起こすことで脈打つような頭痛が起こります。

(3)貧血

不規則な生活を続けていると鉄分が不足しがちになります、すると全身への酸素を供給が届きにくくなり、頭痛を引き起こしたり、立ちくらみやめまいを引き起こしてしまいます。

(4)外的・心因的ストレス

外の悪臭や強い陽射しや騒音、あるいは気圧や寒暖差による刺激が血管を収縮させたり膨張させたりする事で頭痛が起こりやすくなります。また心因的ストレスは自律神経に関連し、緊張すると交感神経が優位になり血管が収縮してしまう事で頭痛が起こります。

4)試せる応急処置はあるの?痛みへの対処方法とは

とにかく無理な動きはせずに安静にすることが第一です。静かな場所へ移動し無駄な情報を頭に入れないような環境を作りましょう。また頭は動かすことでさらに痛みが増してくるため動かさないようにします。さらに脈打つような部分を氷枕などを使用して冷やしてあげることで症状が和らいできます。

5)病気の可能性はある?病気かどうかのチェック項目と判断基準

突然今まで経験したことのない尋常ではない頭痛、日に日に頭痛の痛みが増していくもの、さらに頭痛だけではなく発熱や嘔吐を伴うような症状は病気が隠れているかもしれません。そして若い時期は経験なかったけれど、50歳を過ぎた頃に初めて頭痛を経験したという人は要注意です。

6)症状が続く場合は注意!考えられる3種類の病気とは

(1)くも膜下出血

脳にできる瘤が突然破裂することによる出血を言いますが、場所や症状によって最悪死に至る場合がある病気です。初期症状はあまり感じることが少ないようですが、脳動脈瘤が破裂した時、突然鈍器で後頭部を殴られたような痛みや嘔吐をする人もいます。

(2)脳動脈の解離

脳梗塞や脳卒中などとは違い、血管に傷が入る「血管のケガ」を言います。強い脈打つ頭痛はありますが、皮膚を傷つけると自然に完治するように、脳の血管も傷は完治する病気です。

(3)脳腫瘍

脳に腫瘍が起こる事ですが、腫瘍が肥大していくことで脳神経を圧迫し、数か月前から頭部に違和感を覚え、手足のしびれを感じるようになります。さらに物が見えにくくなったり体の痙攣を引き起こすようになり、症状が重いと強い脈打つ頭痛を感じ動けなくなります。しかし良性の場合も考えられるため検査が必要です。

7)治まらない場合は専門家へ!症状への検査・治療方法

(1)検査方法

頭痛が病気が原因なのかどうかの検査を行う必要があります。そのため神経内科や脳神経内科を受診しましょう。実際に脳の血管の状態を把握するためMRI検査(3割負担・・・約7,000くらい)円やCT検査(3割負担・・・約6,000円くらい)などを行います。

また医師によりますが、日常の片頭痛の頻度を聞かれることがある為、事前に応えられるよう頭痛日記をつけておきましょう。

(2)治療方法

特に病気が関わらない頭痛の場合は薬物療法を行いますが、頭痛の発作が起こりそうになる前に飲む「予防療法」、頭痛が起こった時に飲む「急性期治療」があります。この治療は片頭痛を根本から改善するというよりも、頭痛の症状を消失させ、日常生活に支障をきたさないことが目的です。

8)生活習慣を改善しよう!症状へ実践したい予防習慣とは?

(1)急激な温度差に気を付ける

冬場になると寒い所から温かい所に入ると急激な温度差により体が感知して体温を挙げようと上昇し、真っ先に脳へ血流が行きわたります。この時に脳の血管が膨張して頭痛が起こりやすくなります。

(2)睡眠不足・寝すぎ・寝だめは避ける

毎日規則正しい時間にたっぷりと睡眠を取る習慣が身についている人が、睡眠不足や寝すぎ、いつもと違った時間に寝ようとすると脳が混乱し頭痛が起こりやすくなります。

(3)光や騒音のある場所は避ける

脳は体全体で一番血流が集まるところです。日々のストレスや睡眠不足で生活をしていると脳への情報量がありすぎて対処しようと血液が集まります。すると集中力の低下などを招くほか、それ以外にまぶしい照明や騒音など外部からの無駄な情報量が脳へ伝わると脳自体が拒絶反応をし頭痛が起こりやすくなります。

(4)ストレスをためない

精神的ストレスがあると自律神経が乱れ始めます。自律神経は「交感神経」「副交感神経」とありますが、この2つの自律神経のバランスが乱れる事で体のバランスも崩れ、頭痛や肩こりなど血流が悪くなって疲れやすくなります。

(5)アルコールを控える

「百薬の長」と言われるくらい適度なアルコールは体に良いとされていますが、二日酔いなどになるくらいのアルコール摂取は逆に体に良くありません。アルコールを分解する肝臓が水分を排除しようと尿が増えることで、体内の水分がどんどんなくなり脳が脱水症状を起こし「低髄液圧」という症状になって頭痛が起こります。

(6)なるべく体を動かす

運動する習慣がない人でも、なるべく徒歩で買い物をしたり階段を使うような生活をしましょう。心拍数を挙げることで脳の血液の循環が促進されストレス解消になるとともに自律神経のバランスも整います。

(7)栄養バランスを整えた食事をする

脳のエネルギー源は炭水化物です。そして代謝に必要な栄養素はビタミンですが、特にビタミンB1は炭水化物を代謝するためには必要不可欠であり、不足すると脳を不完全燃焼でフル回転させるため、脳の血流があがり血管が膨張し頭痛が起こりやすくなります。


   


まとめ

1)頭痛は主に4種類あります

2)脈打つ頭痛の前兆は目の前が「チカチカ」するケースがあります

3)頭痛の原因は体の不調とストレスがあります

4)脈打つ頭痛は安静にし氷枕で対処しましょう

5)尋常ではない痛みや50歳すぎての頭痛は要注意です

6)病気による頭痛は4つあります。

7)頭痛は神経内科か脳神経内科で受診しましょう

8)睡眠や運動など生活習慣を改めましょう